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雨のち晴れ、時々桜遠野駅前の桜が、ほころび始めてきた。見ると、一輪、二輪…と咲き始めている。 今、桜の花が咲く手前の蕾が殆どになっている。 それでも僅かに咲いているのもある。 もうすぐ遠野も、本格的な桜シーズン到来の様だ。 #
by dostoev
| 2013-04-30 15:47
| 遠野情報(雑記帳)
青面金剛トイウモノウィキペディアによれば「インド由来の仏教尊像ではなく、中国の道教思想に由来し、日本の民間信仰である庚申信仰の中で独自に発展した尊像である。庚申講の本尊として知られ、三尸を押さえる神とされる。」 つまり、日本で誕生した新たな神仏の形なのだろう。ところで「日本石仏辞典」によれば、下記の様に青面金剛を記している。 一身四手、左辺の上手は三脵叉を把る。下手は棒を把る。右辺の上手は掌に一輪を把し、下手は羂索を把る。其の身は青色、面に大いに口を張り、狗牙は上出し、眼は赤きこと血の如く、面に三眼あり、頂に髑髏を戴き、頭髪は竪に聳え、火焔の色の如し。頂に大蛇を纏い、両膊に各、倒に懸ける一龍有り。 竜頭は相向う。其の像、腰に二大赤蛇を纏う。両脚腕上に亦大赤蛇を纏い、把る所の棒状も亦大蛇を纏う。虎皮を胯に縵す。髑髏の瓔珞、像の両脚下に各、一鬼を安ず。 其の像の左右両辺に各、当に一青衣の童子作るべし。髪髻両角、手に香炉を執り、其の像の右辺に、二薬叉を作る。一は赤、一は黄、刀を執り索を執る。其の像の左辺に二薬叉を作る。一は白、一は黒。銷を執り、叉を執る。形像並びに皆甚だ怖畏すべし。 画像の青面金剛像を見ても、解説の通り賑やかではある。ただ気になるのは、解説の中に登場する竜蛇の数である。全部で8匹は、八岐大蛇をイメージさせる。いや星の信仰でもあるので、どちらかといえば羅睺に近いのだろう。 羅睺はインドではラーフと呼ばれ、九曜の一つとされている。ところで九曜といえば、遠野には九曜紋を有する神社仏閣が多い。九曜とは太陽と月、そして七つの星から構成されている。つまり大まかに分けてしまえば「太陽・月・星」の三光という事。 この青面金剛像を見ると、左右の上に三日月と太陽が刻まれているのがわかる。つまり、星を中心として太陽と月を脇に置いている形で、これを仏像として表せば、左右に月光菩薩と日光菩薩が置かれている様なもの。ただ九曜は、土曜(聖観音)、水曜(弥勒)、木曜(薬師)、火曜(虚空蔵)、金曜(阿弥陀)、月曜(勢至)、日曜(千手観音)、計都(釈迦)、羅睺(不動明王)の9つの星を「九曜曼荼羅」として信仰されており、一つの星を中心に取り囲む図は満月を意味するとも云われている。恐らく人の考えによって、様々な捉え方が成されたのかもしれない。 九曜紋の他に八曜紋、七曜紋などがあるのだが、先に記した八匹の蛇に呼応するような八曜紋は、一つの星を中心に七つの星が取り囲んでいる形になっている。これは恐らく羅睺を中心に北斗七星が取り囲んでいる形であろう。 牛頭天王を調べ「祇園縁起」を読んで登場する八王子…いや正確には7王子と1姫なのだが、この話はまるで北斗七星と補星のアルコルの話のようでもあるが違うのは、その一つの姫が余りにも異質であるという事。八王子の一つの姫は、七つの北斗七星とは別の存在の様な星で、それが別名を蛇毒気神と云う女神であり、牛頭天王を凌駕する程の恐ろしい霊格として、人々に畏怖されていたようだ。 牛頭天王は素戔嗚尊と習合されているが、その素戔嗚尊は八岐大蛇を、どうにか退治し、その尾から十拳剣を手にする。北斗七星は妙見神の剣ともされるのだが、その剣に加わるのが蛇毒気神という女神だと思って良い。天照大神と素戔嗚尊の誓約においても十拳剣から宗像三女神が誕生したように、剣に女神の結び付きは深いのかもしれない。画像の様に、女神を祀る早池峯の上空に北斗七星がいつも輝いているのは、これら一連の流れに乗るものではなかろうか?つまり、女神を中心とした北斗七星信仰に繋がる予感がする。 頭の蛇で思い出すのは、西洋におけるゴルゴン三姉妹だ。ゴルゴン三姉のメドゥーサを倒したペルセウスは、アテナの楯、ヘルメスの翼のあるサンダル、ハデスの隠れ兜などを身に付けた。そして居場所を聞くためにゴルゴンの妹であるグライアイ三姉妹の元に行った。彼女たちは生まれつき醜い老女で、三人でたった一つの眼と一本の歯しか持っていなかった。彼女たちが居場所を教えてくれないために、この眼と歯を奪って脅すことで無理やり聞き出した。そして死者の国の洞窟の中でゴルゴン姉妹を発見し、顔を見ないようにしながら剣でメドゥーサの首を取ることに成功した話は、余りにも有名。しかし本来メドゥーサは単独の女神であったらしく、それをほのめかすのが一つの眼と一つの歯を共有したグライアイ三姉妹なのではないだろうか? 竜蛇神は、何故か女神となる場合が多く、それだけではなくギリシア神話や北欧神話と似た様なモチーフも何故か、日本に伝わっている。その為、日本神話に登場する神々も、ギリシア神話や北欧神話の影響を受けているのではなかろうか。 「青面金剛」は中世に確立されたようだ。古代においての青は黒と同じであったが、この中世の頃には「青」というものは「水」を意味する色として認識された為、恐らく「青面金剛」の「青面」は水を意味するのだろう。「金剛」は、北斗七星を意味する事から、水と北斗七星を結びつける存在が、この「青面金剛」の本来の意味だろうと考えるのだ。そして当然、それは水神でもある妙見信仰に繋がる。 #
by dostoev
| 2013-04-26 20:50
| 「トイウモノ」考
遠野不思議 第七百十九話「倒れる石碑」某さんの、毎朝の散歩コースにポツンと「南無阿弥陀仏」と刻まれた石碑が立っているそうな。それがたまに倒れているので、某さんは倒れている石碑を元通りにしてあげるそうである。しかしそれから毎朝倒れているので、何故倒れるのかよく解らなかったという。その後、あまり倒れているのも見なくになったというが、それでもたまに倒れている事があるらしい。 その石碑を確認すると、確かに「南無阿弥陀仏」と刻まれている。そして軽く触れてみて、強い力を加えれば倒れそうだが、雨風程度で倒れる感じではない。台風などの暴風雨なは話は別だが。とにかく自分が確認した時には倒れていないが、たまに倒れている事があるらしいので、見つけた方は元通りにしてあげてくだされ。 #
by dostoev
| 2013-04-25 14:41
| 遠野不思議(石碑)
「青ノ木」の意味昨日の黄昏時、空はまだ青みを残している中、雲をまとった朧月は、青く見えた。しかし日本の古代では、青とは黒と同じだった。漢字の「青」は井戸に通じ水を意味する事から、いつからか青色という認識が成された。しかし、夜から朝にかけて、もしくは夕暮れから夜にかけての色のグラデーションは青から黒。もしくは黒から青となる。 空の色を反映される水もまた、光の加減で青と黒との交わりを見せる。また青毛と呼ばれる馬がいるが、実際は真っ黒の馬の事を青毛と言うのは古代の青の概念の名残を残している。 ところで笛吹峠を越してすぐのところに「青ノ木」という土地がある。大槌の伝承に、ある家を毎晩鬼が家の中を荒らす為、ある晩待ち伏せをして鬼を叩き出した。その時鬼を叩いた槌を川に捨てたところ、小さな鉄の鎚は小鎚川に沈み、大きな木槌は流れて大槌川河口で打ち上げられた事から大槌、小鎚の地名が生まれたと云う。叩き出された鬼は、笛吹峠の下で仰向けになって倒れているのが発見され、以来そこを青ノ木と呼ぶようになったという事だが、どうも後で取って付けたような話である。 陰陽五行において、青は太陽の昇る東を示し春の方角でもある。また青は木気でもあるので、そのまま青ノ木は東で春を意味するものか?とも考えたのだが、峠の狭間の青ノ木は太陽の昇るのも遅く、全体的に日当たりが悪い。とても陰陽五行の春の気にそぐわない土地の様な気がする。 笛吹峠は魔物が出るなどの恐ろしい峠として、延々と名を馳せていた。しかしあからさまに"鬼"が出るなどの話は、この青ノ木の伝承以外に聞いた事が無い。ただ唯一考えられるのは、鉱山だ。鉱山というものは地面に穴を掘り、山に穴を開ける行為だ。黄泉の国は「古事記」で読む通り、洞窟と繋がっている。井戸やトイレに幽霊の話が多いのは、地面の穴が霊界や黄泉の国へと繋がっている俗信からきている。 青の洞窟というのは沖縄が有名だが、岩手県にも青の洞窟がある。宮古の浄土ヶ浜には八戸に繋がれるとされる八戸穴の伝説がある。どちらも美しいマリンブルーを謳っての青の洞窟だが、本来は地獄穴として伝えられている。そしてその、八戸に繋がるという地獄穴は、複数存在するという。つまり本来、そういう穴という者は地獄であり黄泉の国であり、恐ろしいこの世のものでは無い場所に繋がっていると認識されているのだ。 丹内山神社の「胎内巡り」として有名なアラハバキの岩も、恐らく甲賀三郎伝説が基礎となっているのではなかろうか。そういう意味から、洞窟などの穴は異界に通じる場所であり、それがいくつも開いていたのが青ノ木であった。とにかく青は黒と同じであり、黒は闇を意味する。闇は魔の世界である人間の住む場所では無い。だから笛吹峠には恐ろしい話が多いのだと思う。また先の伝承で、逃げた鬼が仰向けになって死んだ地が青ノ木という事だが、それは鬼が逃げ帰る場所が青ノ木であったからと考える。 それでは「青ノ木」の「木」は何かといえば、それはそのまま「木」であろう。白望山の背後にある金糞平もそうだが、そのタタラ跡には大きな桜の木が植えられている。何故か全国の鉱山跡には桜の木が植えられている。琵琶湖の桜谷は黄泉の国と繋がっているという伝承もある事から、桜と黄泉の国が何故か繋がりを持っているようだ。「桜の木の下には死体が埋まっている」という俗信が広がっているように、また猿ヶ石川に水没者を供養する為に桜を植えた事実があるように、桜と黄泉の国の繋がりは歴史的に深い。 実は、この青ノ木の山神神社跡地にも立派な桜が植えてあった。となれば青ノ木の「木」とは、黄泉の国への道標では無かったのか?つまり「青ノ木」とは「黄泉の口の入り口」を意味する言葉であったのではなかろうか。 #
by dostoev
| 2013-04-24 19:21
| 遠野・語源考
動植物・昆虫・魚ウオッチングオオイヌフグリの群生を見つけた。 さっそく、這いつくばって撮影を始めた。 フト、視線を感じた…。 そいつらは、目の前でイチャイチャし始めたのだった。 立ち上がって撮影すると、仲の良さそうなカモシカ夫婦であった。 変な虫を見つけた。こいつは、アブ?ハエ?名前がわからん。。。 名前も知らないピンクの花があった。 アップで撮影。 ヤマメが気持ち良さそうに泳いでいるのを発見。 キベリタテハがいた。 移動して、上から撮影。・・・羽を広げてくれ! 立ち上がると、羽を広げてくれたので、すかさず撮影。 とにかく、目についた者を撮影してみた。とにかく、動植物から昆虫、魚と、いろいろと動き出してきて、楽しいシーズンが始まったようだ。 #
by dostoev
| 2013-04-23 19:15
| 遠野で遭遇する生物
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