遠野の不思議と名所の紹介と共に、遠野世界の探求
by dostoev
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カテゴリ:おかばみ( 2 )

「おかばみ(其の二)」

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白髪の洪水の時、赤沢川に異変があり、この黒木沢にはオカバミという化け物が現れて暴れたという。そして荒神を祀り平和を願ったというが、元々神とは祟りを為す存在で、人々は祟らないでくれと願い、神の怒りを鎮めてきた。それは当然、オカバミもまた神の化身と考えられ鎮めようとしたのだろう。そのオカバミは足の生えた大蛇であったようだが、中国から渡って来た龍は手足が生えていた。よく前足に宝珠を持つ姿で描かれている場合が多いのでわかると思うが、あの手足が生えた姿も、また龍であり大蛇であった筈。つまり、オカバミも手足が生えて奇妙なイメージを持つだろうが、その本質は龍であり大蛇であったのだろう。
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その黒木沢に祀られた荒神とは、九頭龍であった。以前に書いたように、九頭龍とは国津龍でもあり、湯日本古来から土着している龍であり、神でもある。早池峯から起こった白髭洪水は、やはり龍神の祟りだと思ったのだろう。その為に、九頭龍が祀られたのも納得する。
「おかばみ(其の二)」_f0075075_1415028.jpg
「おかばみ(其の二)」_f0075075_1415938.jpg

その九頭龍を中心として、その左右には牛頭天王と熊野大神が祀られていた。これを見て、一つの共通性が頭を過ったのだった。

この九頭龍が祀られる黒木沢は宮守地区に属する。その宮守地区には、いくつかの牛頭天王が祀られているのだが、それと共に祀られている神がいる。それを、ざっと紹介したい。

1.牛頭天王&早池峯大神

2.牛頭天王&撞賢木厳之御霊天疎向津媛命

3.牛頭天王&祓戸大神

4.牛頭天王&九頭龍大神


今のところ、宮守地区に祀られている牛頭天王と他の神の組み合わせは上記の通りである。おわかりいただけるであろうか?牛頭天王と一緒に祀られているのは、全て瀬織津比咩の別称となる。ここで牛頭天王に対して言及はしないし、たま牛頭天王(素戔嗚尊)と瀬織津比咩の関係を神の系図などから説明はしない。恐らく、遠野の田舎であるから正確なところは伝わっておらず、口伝での関係が伝わって宮守地区に定着したものと思える。そしてその宮守地区に一番多い石碑は何かというと、それは恐らく羽黒系の石碑である。出羽三山に関する石碑がいたるところにあるのが宮守の特徴となる。つまり宮守地区は羽黒修験の影響の強い地域であった事が理解できるのだ。
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更にもう一つ付け加えるなら、赤沢川上流にある「ベゴ岩」なのだが、それが以前滝となっており、そこから荒神が現れたと伝わっている。何故その岩が「ベゴ岩」と呼ばれるのかだが、それがもしも「牛頭天王」であるならば、それはいつしか単に牛を意味する「ベゴ岩」となってもおかしくは無い。滝から現れた荒神とは、そのまま滝神でもある早池峯大神である瀬織津比咩であろう。この宮守地区の法則に則れば、やはり「ベゴ岩」は「牛頭天王」を意味したものと考える事が出来る。
「おかばみ(其の二)」_f0075075_14384515.jpg
「おかばみ(其の二)」_f0075075_14385329.jpg

とにかくここでは牛頭天王に関しては言及しないが、これを祀る様に指導したのは羽黒修験の関係だろう。奥州藤原氏もかなり寄進した羽黒は、岩手県内に鎮座している新山神社に祀られる瀬織津比咩と同体である事はわかっている。つまり羽黒大神もまた、瀬織津比咩の別称であるのだ。こうしてみると、瀬織津比咩という名は、その本名が隠され、いろいろな名前で広がっているのがわかる。このオカバミという化け物もまた龍神の怒りが具現化されたもので、その正体は早池峯に祀られる早池峯大神、別名瀬織津比咩の形を変えた存在であったのだと思う。

ところで、その九頭龍が祀られる遠野の場所がもう一つあった。九頭竜の好物は梨であるという。その為か、そこは九州から運ばれてきたもので梨木平と呼ばれ、古くからの梨の木が植えられている。梨木平は岩手県に5か所ほど確認され、そこに祀られているのは九頭龍・不動明王、そして早池峯大神である。それらが全て繋がるならば、この黒木沢の九頭竜大神もまた早池峯大神であり、瀬織津比咩の形を変えた姿なのだろう。
by dostoev | 2013-10-05 14:57 | おかばみ

「おかばみ(其の一)」

「おかばみ(其の一)」_f0075075_7245556.jpg

「おかばみ(其の一)」_f0075075_72585.jpg

白髭の大洪水の時に、川が赤い泥で埋め尽くされたので赤沢川と呼ばれてるようになりました。また、ちょうど同じ時代に黒木沢におかばみという化け物が出て暴れ回ったので、村人は荒神様を祀って平和を願いました。
                「猿ヶ石川流域の伝説・物語」

「おかばみ(其の一)」_f0075075_718415.jpg

まず「うわばみ」は知っていたが「おかばみ」とは知らなかった。うわばみは大蛇系なので”おかばみ”もヘビ系だろうとは予想できる。調べてみると怪異・妖怪伝承データベースに宮城県本吉に「蚕にやる葉を山に採りに行ったら、5尺(150㎝)もあるオカバミが出た。大蛇は煙草が苦手だと聞いていたので煙草を吸うと、オカバミはいなくなってしまった。」という記述を発見。具体的に150㎝とあるが、これじゃアオダイショウ並みの大きさで、恐ろしさが消え失せる。これなら”おかばみ”とは、人独りで退治できる程度の化け物?になってしまうからだ。

更に調べると、栃木県の民話「九平のオカバミたいじ」というものがあるのがわかったが、内容がわからない。しかし民話で伝わるくらいなので、やはり恐ろしい大蛇の姿がおかばみだろうと想定できる。その栃木県の日光のマタギには「おかばみとは龍のようなものだ。」と伝わっているのを知った。

「日光狩詞記」によれば「竜の如きものと云われているオカバミに襲われた場合、鉛弾はそれに射込んでも効かないが、鉄弾は堅くて強いので効くから魔除けだと云われており、猟には必ず一発はそれを持参せよと云われており、昔猟師は誰でもそれを持参した。」とある。しかし、これではおかばみの姿形が見えてこない。ところが「大蛇以外のものと思えぬものゝ草原を押し分け踏み付けて通った跡を見た。」という記述があり、それがどうやらおかばみらしい。

同じマタギでも秋田県仙北地方の話に「オカマミ」と云われる手足の生えた黒い蛇の話があり、大洪水は龍神の祟りとされ、贄を必要としたという。遠野市青笹の赤羽根の堤に、生贄としてニワトリが奉げられ、そのニワトリが食べられた際、ニワトリの血で羽が赤く染まり、それから赤羽根という地名となった話があるが、それも恐らく龍神に対する贄とした話だったろう。ところで秋田のオカマミは足の生えた黒蛇という事だが、ワニもまた蛇族であった。海神の娘である豊玉姫は、大蛇ともワニとも伝えられている。

また足の生えた蛇の話なら、戸川安章「羽黒二百話」にトカゲのようなアオダイショウそっくりな手足の付いた蛇の話が伝えられている。これを日光の「大蛇以外のものと思えぬものゝ草原を押し分け踏み付けて通った跡を見た。」と対応させれば、確かに手足の無い蛇に手足が付いて草むらを進めば、大蛇とは違った跡になるだろうと思う。
「おかばみ(其の一)」_f0075075_903181.jpg

実は「猿ヶ石川流域の伝説・物語」のマップにも、オカバミはワニのような姿でイメージされていた。つまり、遠野に伝わるオカバミもまた、手足が生えている大蛇という事なのだろうか。

白髭の洪水は、早池峯で起こったものと伝えられている。また、大洪水は龍神の祟りであるという事から、その祟りが具現化したのがオカバミの出現であったろうか?
「おかばみ(其の一)」_f0075075_952363.jpg

話しではオカバミは黒木沢で暴れたとあるが、赤沢川流域の古老から「ベゴ岩が滝であった頃、そこから荒神様が現れたと婆様から聞いた事がある。」と聞いた。ただベゴ岩の名の由来はわからないという事だったが、調べていくと、ある共通点を見い出したが、それは後に述べるとしよう。

そのベゴ岩へは、普通の車では難儀しそうな場所にあった。そのベゴ岩の下を歩いていたカナヘビを見付け、さっそくオカバミの登場かと笑ってしまったのだった。(其の二へと続く)
by dostoev | 2013-10-05 09:14 | おかばみ