今から30年くらい前の事だったか。岩手県に「ふうらい」という季刊誌の雑誌があった。その雑誌の編集長と知り合いになり、ある日「御伽屋さんで、遠野怪談夜話をしませんか?」と言われた。結局怪談作家でもある平谷美樹さんをゲストに迎え、夏のある夜の日に「遠野怪談夜話」が行われる事となった。
御伽屋の一階フロアに外部の人や、宿泊客なども参加し飛び入りの怪談話も飛び交い、無事に終了。しかし、怪談話にあてられたのか、宿泊客3名がそのままフロアに残って雑談が始まった。そうしているうちに、誰かが「そういえば、岩手県には慰霊の森という有名な心霊スポットがありますよね?」と言った。すると他の宿泊客も興味深そうに慰霊の森の話に聞き入っていた。そんな中、誰かが「行ってみたい!」と言い始め、他の宿泊客も興味津々に賛同し始めた。自分もまた気持ちが盛り上がってしまったので、「それじゃ今から行きますか。」と言ってしまったのは、もう夜中の12時頃の事だった。

雫石にある慰霊の森の入り口に到着したのが、夜中の2時過ぎだった。慰霊の森へ行く階段があり、さてその階段を登ろうかという時、
「ゴォ~~~ッ!!!」という今にも着陸しようと近づいてくる飛行機の轟音が響き渡っている。誰かが、
「この時間に飛行機って、飛んでました?」と言った。私は
「夜中でも、自衛隊機がかなりの上空を飛んでいる事はあると思います。」「ただ、この辺には飛行場は無いですし…。」と言いながら時間を確認した。夜中の「2時5分」だった。その慰霊の森へ行く階段の右手に、日航機墜落事故の詳細が記してある看板があった。その看板を見ると、日航機の墜落は「2時5分」と記されており、誰かが
「エーッ!!!」と声を上げると共に、背筋にゾゾッと寒気を覚えたものだった。ただ日航機の墜落は、昼間の2時5分であり、夜中の2時5分ではない。しかし単なる偶然と片付けるには、不可解な飛行機の轟音だった。その後に、階段を上って行ってみたが何もなし。それから宿へと帰った頃には、空も明るくなっていた。
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