ひなちゃんという子猫が増え、合計三匹となって賑やかになった。
子猫たちの遊んでいる姿は、見ていて飽きないもの。ただ、婆様猫となったミーだけはここに加わらない。やはり人間も猫も、歳を取るとこういうハイテンションの付き合いは、出来なくなるものだと思う。
しかし本来、人間の子供も、子猫のように飛んだり跳ねたりして遊ぶのが普通であるべきだろう。例えば、子供の頃に野山のでこぼこの斜面を登ったり下りたりして遊んでいると、脳と体に情報が刻み込まれるようだ。逆に、そういう遊びをしてこなかった子供は大人になっても、山の斜面を登るのがヘタになままであるそうだ。危険だからと家の中でばかり遊ばせるより、外で遊ばせる。それも平坦なグランドで野球やサッカーではなく、野山のでこぼこな道や斜面。または、不安定な川底の砂利の上を歩くというのは、人間の体の機能を促進するに、かなり効果があるそうな。犬や猫はほっといても、人間視点の危険な場所で平気で遊ぶのだが、人間の子供は「もしも」を意識した場合、なかなかできないもの。頭で覚える必要な知識は、座ってでもいろいろな情報を読み取れさえすれば得られるが、体の知識は自らが体を張って得るしかないようである。