遠野の不思議と名所の紹介と共に、遠野世界の探求
by dostoev
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「冥界との縁結び(其の五)」

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松崎の猿ヶ石川沿いの、めったに人が寄り付かない場所に、ひっそりと人柱で死んだ巫女の墓がある。そしてまた、この松崎の猿ヶ石川沿いに、巫女の化物が出るという伝承が残っている。これは恐らく結び付くもので、不遇の死を迎えた巫女の祟りを恐れて、誰かが語ったものが伝わったのだろう。「今昔物語」に、厠へ行った女性が、化け物となって現れた話がある。厠=トイレは、あの世の入り口でもある。古代から、地面に穴が空いている場所は、霊界と繋がっていると信じられていた。これは「古事記」において、伊弉諾が死んだ伊邪那美を探しに、黄泉国のある洞窟へ入っていたが、伊邪那美の最後は恐ろしい黄泉津大神となり、伊弉諾と袂を分かつ話が元となる。それ故、地面に穴が空いている洞窟もそうだが、日常の井戸やトイレもまた、霊界=黄泉国の入り口であると信じられていた。普通の人は、死んだら成仏してあの世へと旅立つ。しかし、現世に想いや怨みを残した者は、霊界を通して戻ってきて、幽霊や化け物となると信じられた。巫女の化物とは、そういう系譜を受け継いだ話であろう。
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琵琶湖畔の桜谷は、鎌倉時代の歌論書「八雲御抄」で、「さくらだに(是は祓の詞に冥土をいふと伝り)」と記され、冥土の入口と思われていたようだ。「蜻蛉日記」にも、佐久奈谷へ行こうと言うと「口引きすごすと聞く(引き込まれる。)…。」とあるのは、桜谷=冥土(黄泉国)の入口と古くから伝わっている為であろう。琵琶湖畔に、伊弉諾と伊邪那美を祀る多賀大社が鎮座しているが、どこか琵琶湖そのものが黄泉国と通じるという意識があったのではないか。その桜谷には、桜谷明神と呼ばれる神がいた。その神名は、早池峯大神でもある瀬織津比咩であった。

この桜谷のある琵琶湖の下流は、宇治川に通じる。その宇治川の橋の袂に、橋姫神社が鎮座しているのだが、その橋姫神社の祭神は、瀬織津比咩となる。縁結びであり、縁切りが古代から有名になっているのは、橋姫の存在が大きい。この橋姫神社は、橋の袂に男女二神を祀ってから始まったとされるが、その男女二神が、雄蝶・雌蝶揃った人柱であったようだ。

橋姫神社と、遠野に分霊された鵜鳥神社の縁結びは関係なさそうに思えるが、鵜鳥神社の縁起には、源義経が絡んでいる事から、貴船神社の影響も考えられる。源義経と鵜鳥神社の関係は、源義経北方伝説によるものだが、それを修験が運んだとすると、あながち関係無いわけでも無いだろう。まず橋姫神社の縁結び・縁切りの本来は、貴船神社に由来する。そして源義経に縁の深い鞍馬寺は、貴船神が建立する様に命じたものとされている。貴船神社の神域内に、鞍馬寺が建立された事からも、歴史には記録されていないが、源義経が立ち寄った可能性があるだろう。そしてまた、卯子酉神社のある遠野の愛宕山にも、源義経伝説が付随している。
f0075075_08293661.jpg
遠野の愛宕神社に伝わる源義経伝承は、下記の通りとなる。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
源頼朝が平泉を攻めた時の事である。藤原泰衡は義経を殺さず、偽首を送った。義経は逃れて、東磐井郡より江刺を経て遠野に来たが、隅々この地方の人々が火災に苦しんでいる様を見られて、愛宕の神は鎮火の守護神である事を教え、この愛宕の神を祀って火災防除を祈ったのが、この神社であると伝える。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
また源義経伝説は、これだけではない。この愛宕神社の麓に流れる猿ヶ石川にかかる愛宕橋の下に、義経が乗っていた馬の蹄跡のある石が或るとされている。いや別に、弁慶の下駄の跡だという話もあるが、どちらにしろ確認はしていない。前に紹介したように、猿ヶ石川の様相は、かなり変ってしまったのもある。ともかく、貴船・橋姫・鵜鳥・卯子酉神社・愛宕には、奇妙な関係性を見出せる。
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「平家物語」の橋姫は、雪の様に白い肌の女として戻橋を歩いていた。そして寄って来た源綱の前で鬼に変り「愛宕山へ行きましょう。」と、源綱の髪を掴んで飛び上がった。何故、橋姫は愛宕山へ行こうとしたのか。京都愛宕山の「愛宕山縁起」では、空也上人が愛宕山に参詣したおり、女人に変化して現れた大蛇が成仏を願ったので、念仏を受け、その代わりに清泉を湧き出させたという因縁がある。「愛宕山縁起」が残る愛宕山の月輪寺で祀られる神は、清水龍女。水神であり、龍神である。また、京都の愛宕は「あたご」ではなく、「おたき」と訓む。遠野の卯子酉神社は、正確には綾織町の愛宕山の麓にあるのだが、その綾織には、もう一つの愛宕神社がある。現在の祭神は加具土命となっているが、本来の祭神は瀬織津比咩。早池峯大神であるが、その正体は水神であり龍神となる。これまでの流れを陰陽五行に照らし合わせ考えると、火と水の密なる流れを感じてしまう。それに加え、黄泉国との繋がり。そして、縁結び・愛宕山・橋姫の流れから、その根底に来るだろう貴船神社の本来の姿である呪詛神としての重要性が浮かび上がる。それが、愛宕山にも関係するのだ。「平家物語」において橋姫が、源綱を愛宕山へと誘ったのは何故か?

山田雄司「崇徳院怨霊の研究」を読むと、京都の愛宕山で呪詛が行われていたようだ。近衛天皇の霊が巫女に口寄せして、愛宕山の天公像の目に釘を打った呪詛が行われたが、貴船神社であり、愛宕山であり、呪詛を行う背景には、水神であり龍神の存在がある共通性を見出せるのだ。

by dostoev | 2019-10-08 20:22 | 冥界との縁結び
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