遠野の不思議と名所の紹介と共に、遠野世界の探求
by dostoev
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遠野高校の河童の手

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淵とは、淀みである。河童淵に浮かぶ落葉を見ていると、流れるわけでなく同じ場所を、繰り返し漂っている。ある意味、渦を巻いているのだが、こうしてじっと見ていると水底にいくつもの二つの目のようなものが輝いているようにも感じて来る。川の流れは見た目よりも早く恐ろしいものだが、淀みにはどこか気持ちを不安にさらる要素が含まれている気がする。その不安要素の一つに、河童がいまでも人間を水底に引きずり込もうとしている意識が働いているのかもしれない。
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淀みといえば、トイレであり厠などの便槽もまた淀みであるか。厠や井戸など、地面に穴が空いているのは霊界と繋がっていると古くから信じられてきた。その厠の便槽は、まさしく淀みの極みでは無いだろうか。昔から、厠から手が出てくる怪談話が数多く伝わるが、その中に厠で用を足している女性の尻を撫でる手というのは、殆どが河童の仕業とされている。多く見受けられる河童譚に、尻を撫でる手を切り取られ、後から人間に化けた河童が手を返して欲しいと詫びて、返して貰ったお礼に秘薬を伝授するという話がある。遠野地方においては、小友町の河童淵で、やはりお詫びに秘薬を伝えた話がある。ところで遠野地方に於いて、厠でありトイレから手が出てくるという話を、あまり聞いた事は無い。知っている限り、それは一ヶ所だけである。
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昭和54年の日中、遠野高校の弓道場看的所と裏表になっているトイレを使用としたKさんが大きな悲鳴をあげた。本人は怯えながら、トイレの便槽から手が出て来たのだと言う。その当時、遠野高校の弓道部のコーチをしていた御年輩の方は「またか…。」と述べた。過去にも、何度かそういう事があったらしい。

古い時代、現在の遠野の街は、人が住める状態ではなかった。安倍氏時代は、今の鍋倉山に馬を飼い、尾瀬の湿原のようであった今の遠野の街は、馬の格好の水飲み場であったという伝承がある。しかしいつしか遠野の街を流れる二股に分かれた早瀬川の片方を塞き止め、土地を乾燥させ、松崎にあった横田城と城下町を移転させたのが、17世紀の後半であった。遠野盆地は全ての山々が水源を有する山で、まさに水満ちる遠野盆地であったようだ。それ故に早瀬川の片方を塞き止めたくらいで、その溢れる水が全て無くなるわけではない。現在の遠野と比較すれば、かなりの水があちこちに溢れかえっていたようである。

南部氏の藩政時代、今の遠野高校の弓道場の辺りは、馬見所であり厩があった。その馬の飼育に適していたように、水も豊富にあったようだ。遠野高校の手前に合同庁舎があるが、そこの境に稲荷社と共に、一つの沢が流れていた。そこでは沢蟹が生息する綺麗な沢であった。今でこそ涸れているが、昔はかなりの水量を誇り、山際を流れ、その南部藩時代の馬見所と厩の辺りに流れていたらしい。いやそれ以外にも細かな沢水が流れ、一つの淵を形成していたのではないかと思える。

実は、さきほどの昭和54年の事件の頃、遠野高校で一人の女子生徒の制服が無くなった。盗難か?と疑われ、生徒の授業時間に手の空いた教員が遠野高校の敷地内をくまなく探した。その時、弓道場の裏山の藪から、大量の酒瓶が見つかった。疑いの目が、当時の弓道部男子に目が向けられたのは、別に弓道部男子のロッカーから灰皿とタバコの吸い殻が見つかったせいでもあった。自分も弓道部であったが、タバコを吸っていたのは別の部員であった。しかし、今だから言えるが、弓道場の裏山に酒瓶を投棄したのは自分の仕業だった。反省の意味も込めて、裏山の酒瓶回収をしたのだったが、その時にその裏山の藪の中に小さな水神の碑があったのを覚えている。今思えば、水神の碑があったという事は、水に関する神が祀られていたか、もしくはそれに関する事象があったという事だろう。これを遠野高校の弓道場のトイレの手と組み合わせて考えてみると、もしかしてその弓道場のトイレは昔、河童淵であったのかもしれない。「遠野物語」には厩に忍び込む河童の話が載っているが、その厩は河童の棲む川側にある為でもあった。もしかして弓道場のトイレは以前、その河童の棲む淵であったのかもしれない。それ以外でも幽霊話があったのは、先に述べた様に厠であり淵は、霊界の入り口であるからなのかもしれない。以前、埼玉県春日部の人から、河童の棲む池が土地開発により埋め立てられ、その池跡に建った家に住む人には様々な異変が起きるとの事を聞いた事がある。その裏付けも、春日部市の複数人から取ってはいる。それと同じ様な事が、遠野高校弓道部裏のトイレでも起きたのであろうか?
今でも遠野高校の弓道場裏手に、そのトイレがあるかどうかはわからない。ただ古い時代の名残のトイレであるから、あったとしても利用されていないのではなかろうか。とにかくここで言える一つの可能性は、遠野高校弓道場裏手は、河童淵であったのではなかろうかという事である。

by dostoev | 2018-07-03 13:25 | 民俗学雑記
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