遠野の不思議と名所の紹介と共に、遠野世界の探求
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「遠野物語拾遺295(女だけの集まり)」

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お雛様に上げる餅は、菱型の蓬餅の他に、ハタキモノ(粉)を青や赤や黄に染めて餡入りの団子も作った。その形は兎の形、または色々な果実の形などで、たとえば松パグリ(松毬)の様なものや、唐辛、茄子など思い思いである。これを作るのは年ごろの娘達や、母、叔母達で、皆が打揃って仕事をした。

                         「遠野物語拾遺295」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
雛祭りは桃の節句であるが、桃の"節供"でもあった。その時の季節のものを雛段に供え、神と一緒に食べ、災いや穢れを祓う儀式であった。今では色とりどりのお菓子が供えられているが、それ以前は普通に蓬餅を供えていたようだ。蓬には、病を寄せ付けない力があったと信じられていた。餅の形が菱型になったのは、江戸時代からであったよう。菱型になった理由もいろいろあるようだが、あくまでも節句の儀式の意義を前提として上書きされたもののようである。

ところで「遠野物語拾遺293」で書いたが、昔の暦によれば3月3日は「大潮」で固定されていたようだ。その為に潮干狩りの解禁の日でもあるから、旬のものとしてアサリを食べたのだろう。しかし、思う。桃の節句が女だけで組まれているのは、やはり意味があるのだろう。五節句は、穢祓の儀式でもある。その穢れとして、女だけの血穢というものがある。それを、まとめて祓う儀式であるのだろうか。3月3日が大潮であるという事は、その日は新月か満月であるという事。五穀豊穣を願う十五夜の儀式もまた、満ち足りた月を豊穣に見立ててのものである。また別に、古来から月を見ると妊娠するなどという迷信があったのも、月と女が密接に繋がっていたからであろう。ある地域の女だけの講では、大根で男根を作り床の間に飾る風習もある事から、女だけの講には性的要素が含まれているようだ。遠野の綾織地区では、女だけの山神講が組まれているが、山神に捧げるものに男根が含まれるのを考えれば、同じ流れを持つものであろう。宮田登「女の霊力と家の神」によれば以前、遠野を支配した阿曽沼氏の拠点であった栃木県佐野市では、やはり女だけの月待ち講があった。しかしそこで説かれるのは、女は存在する事自体が血穢を伴っているので罪を生じているのだと。これは仏教思想と相まって、かなり強調されているものと思える。しかし、大林太良「稲作の神話」によれば、日本神話においての大気都比売神、もしくは保食神が殺されるくだりを「豊穣を前提として女神の死があった。」と指摘している。ここでフト思うには、人身御供とされる殆どが女の娘であったという事。中世以降の男性中心の神道上の禁忌と、仏教上の女性差別はしばしば一致すると云われるのは、新たな生命を生み出す女性の出産する能力というものが男を超越する能力であるからこその妬みによる差別であったのかもしれない。しかし、いざという時の男は、その女性の能力に頼る為、神を鎮める為に人身御供として女性を差出した。

性に伴うオーガスムスには「小さな死」という意味がある。これはつまり、生殖行為には生と死が伴うという考えから出来た言葉でもあった。男にとって、血を大量に流すとは、死を想起させるものである。しかし生理や出産による出血は、女にとって普通の事であるけれど、男から見た場合、そこに生と死を見たのかもしれない。大気都比売神の死による、穀物の誕生は、まさに女の生と死を意味しているのだろう。古代では、月や太陽は、死んで再び甦る存在として認識された神でもあった。まさに男は、女に神を見たのかもしれない。

全国にいくつもの女講が組まれているのだが、遠野においての女講は、やはりオシラサマであろう。女によるオシラ遊ばせは、オシラサマについた穢れを祓うもの。しかし、自らの穢れを祓うものではない。これがもしかして3月3日の桃の節句そのものが月待ちも含めた、女性全体の穢祓の日であるのかもしれない。「遠野物語103」では、満月の夜に雪女が童子を引き連れて来るとされているが、これは満月と出産を重ね合せた話であろうか。3月3日が大潮で満月を意味する日であるならば、女達を集めてまとめて穢祓をするのは、血穢を祓うものであり、ある意味女達の死を意図してのものであろうか。そして新たなる再生をも重ねる為に大潮である満月の日に、女達だけの祭が桃の節句である雛祭りなのであろうか。黄泉国の黄泉平坂において、伊弉諾は黄泉醜女に対して桃を投げた。それによって黄泉醜女は逃げた事から、桃は厄除けの実としても尊重されたとするが、伊弉諾はその桃の実に、大いなる神の実であるとして、意富加牟豆美命(オオカムヅミ)の名を与えたという。桃の実とは、桃の木の新たな生命である。つまり桃の節句に集まる女性達は、そのまま神の新たな生命である御子を意味するのではなかろうか。

by dostoev | 2018-03-11 14:18 | 「遠野物語拾遺考」290話~ | Comments(0)
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