遠野の不思議と名所の紹介と共に、遠野世界の探求
by dostoev
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妙見の女神

妙見の女神_f0075075_11510570.jpg
妙見神とは、星の神だろうという認識があった。しかし九州地域においての妙見神は、水神として認識されていた。この認識の違いはどこから来ているのかと、疑問に思っていた。ただ調べていくと、坂上田村麻呂の東征以来、東北の地を布教したのは慈覚大師円仁を中心とする天台宗の僧であった。天台宗は星の宗教とも云われる様に、北極星や北斗七星に重きを置いていた。ある意味、星と共に北という方位をも重視していた。天台宗の秘法に、尊星王法というものがある。画像は、その尊星王法の曼荼羅。この尊星王法は龍の上に立つ菩薩形で、吉祥天如ともされている。また日月が配されているのは、明星を意味しており、そのモデルは太白金星であるというが、これはそもそも本来の妙見神の中の、一つの神を取り上げたもののようである。
妙見の女神_f0075075_15262273.jpg
天台宗は北を重視したという事を簡単に書いたが、紀元前の時より、銅鏡により多く刻まれる言葉があった。それは「朱鳥と玄武は陰陽を順う」という言葉であった。朱鳥は南を意味し、玄武は北を意味していた。古代中国の皇帝の玉座は南に置かれ、北と向き合う形になっていた。皇帝は男であり、陽であった。奇門遁甲に長けていたと云われる天武天皇は、元号を朱鳥と定めた。この朱鳥という元号は、自らが古代中国と同じ皇帝の玉座に坐すという意志の表れと共に、北を重視し陰陽を調えようとした政策の一環ではなかったか。その流れが、天武天皇から始まった様にも思えるのだ。ただし妙見への信仰は、それ以前から始まっている。
妙見の女神_f0075075_16571461.jpg
妙見宮として一番古いのは、熊本県の八代妙見宮とされる。この八代妙見宮の女神は、画像の様に大亀に乗った形で表されている。ただ妙見宮の古さに関しては、宗像は大島の妙見宮の方が古いともされるが、それを九州の神社庁に聞いてもわからないとする事から、その真意は定かではない。ところで多田和昭「星曼荼羅の研究」を読むと、大亀に乗った女神の形は、北の玄武を意識したもので、かなり道教色が強いものであると云う。「阿娑縛抄」によれば、妙見神の形は「凡此尊形像不同也。」と記されている。それは、鏡によって変化するものであると。

妙見の女神_f0075075_15183367.jpg
大亀の上に鏡を立て、その一面に龍に乗る像と蓮華に坐す像になるともされている。今では日本全国の神社の御神体として鏡が、数多く祀られている。しかしそれは、明治時代になって、天照大神=大日如来を中心とした神国を意図した政府の意向があったようだ。大日本とは、大日如来の本国という意味から、その太陽神の依代である鏡が御神体とされたようだ。ところで鏡とは本来、太陽では無く月の依代であったようだ。鏡の原初は、水鏡から始まったものだが、その水と縁の深い月が結び付いた。自分自身と、その自分が投影された分身が鏡の中に存在する。これが恐らく、和魂と荒魂の概念の始まりであろう。ローマ神話においても、優しいダイアナと荒ぶるヘカテという両面の女神がいるのは、月と鏡が結び付いたせいでもある。伊勢神宮における和魂とは天照大神の事であるが、その天照大神荒魂は、早池峯の女神でもある瀬織津比咩となる。

話が飛んでしまったが、蓮華と縁が深い神は吉祥天となる。遠野の三女神のうちの末の娘は、その蓮華を奪って早池峯の女神になったとされる。その蓮華と縁の深い吉祥天の夫は、北を鎮護する毘沙門天であり、坂上田村麻呂の化身ともされている。蝦夷の地へ毘沙門天と吉祥天を配する考えは、宗教的である。その宗教の信仰をもたらし布教したのは天台宗であるから、早池峯の女神の謎は、やはり天台宗の教義から成り立っていると考えるのが普通であろう。その吉祥天に関してだが、その吉祥天を含み、水神であり太白金星の神であり、その本地を十一面観音とする妙見神が存在した。
妙見の女神_f0075075_14573610.jpg
画像は、「終南山名曼荼羅」妙見曼荼羅の一つであるが、上に朱塗りの建物内に六人の女神がいる。実はこの建物は、七星閣であり、北斗七星の擬人化であり、七人の女神がいる。しかし何故にこの七星閣には六人の女神だけしかいないのかというと、一人の女神は、下に降りたって人間と接している。この女神が地上に降りたっている表現に描かれている白い雲の様な水の様なものは、定かではないとされている。この「終南山名曼荼羅」で、地上に降りたった女神について「覚禅鈔」によれば「北斗七星之中一星下地。是文曲星。」であるとしている。文曲星は水精でもあるので、水を自在に操るともされる。それ故に、七星閣から地上に降りたった白いものは、水であり、滝を示しているのだろう。この文曲星の本地は、吉祥天であり十一面観音とされている。そして北を司る水精であり、泰山府君を配すとされている。泰山府君とは、中国の五岳の一つであり、太山(泰山)を神格化したものであり、中国では人が死ぬと泰山に帰るとされる事から、泰山の神は生死を司る冥界の神ともされた。遠野でもまた、人が死ぬとその魂は早池峯を昇るとされている。その泰山の信仰が、そのまま早池峯にかかって伝えられたのだろうと思える。
妙見の女神_f0075075_14574690.jpg
岩手県の室根山に熊野から瀬織津比咩が運ばれたのが、養老年間となる。その時の瀬織津比咩は、蝦夷を平らげる為の軍神としてのものであったよう。天照大神荒魂は「日本書紀(神功皇后記)」において、仲哀天皇を祟った神として呼ばれた。恐らく神功皇后もまた、この荒魂を信仰していた為に、自らが武装して三韓征伐に出撃したのだと思える。この荒魂は崇神天皇時代から、周辺の平定をする為に彷徨った軍神であり、最後に滝宮に祀られた荒魂であった。もっと古くは、天の安川で素戔男尊と対峙した武装した天照大神が、天照大神荒魂であったのだろう。これについては、別の機会に記す事にする。その軍神であった天照大神荒魂である瀬織津比咩に、後から天台宗が妙見の文曲星を被せて祀ったものだと思えるのだ。何故ならこの文曲星の性質は、今に伝わる早池峯の女神である瀬織津比咩そのものではないか。

by dostoev | 2018-01-19 19:04 | 瀬織津比咩雑記
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