今回の夜桜撮影に同行した夫婦は、当初から「綾織の桜は咲いていますか?」と聞いてきた夫婦だった。5月5日は殆どの桜が葉桜になっていたが、綾織では辻に咲いていた桜と、丘の枝垂れ桜だけがどうにか花を保っていたくらいだった。この枝垂れ桜も、満開のピークはやはり2日前くらいで、その頃の方がより見応えがある美しさであったようだ。画像は、夜桜を仲良く眺める夫婦。
夜桜はカメラの露光の問題もあるのだが、照明の当て方によって、桜の色と表情が変化する。それが美しかったり、不気味になったりと。
枝垂れ桜は黄泉桜とも云われる様に、黄泉国と繋がっているとされる。戦時中に遠野の人間は、アメリカの飛行機が飛ぶたび上空から見えなくなるからと、枝垂れ桜や枝垂れ柳の下に隠れたと云う。
来年は、この枝垂れ桜が満開になった時に、もう一度訪れようと思う。