正しくは、神社では無い。ところが「月刊ムー」などで、座敷童子神社として宣伝されているらしい。事の発端は、大出小・中学校が廃校になってからとの事。学校内を整理している時に、画像中央の子供の人形が見つかったそうな。この人形を見て自分の正直な感想は、どこにでもありそうな人形で、霊的な感じはしなかった。
平成19年3月に大出小・中学校が廃校となった後の平成22年6月12日に、遠野早池峰ふるさと学校としてオープンして、一般の方々が気軽に出入りできるようになった。この遠野早池峰ふるさと学校は、今まで子供達の教室だった部屋に、早池峯周辺の名称を付けて、様々なものを展示している。上の画像は"光り苔の間"という薬師岳に見られる光り苔の名を貰い、皆に光が当たるようにと名付けられた部屋であるそうな。その一角に、座敷童子神社がある。様々な人達が訪れているうちに、その光り苔の間で、子供を見たとか、ボールをつく音がしたとか、奇妙な目撃例や体験談が相次いだという。その原因が、廃校後に発見された人形に関係しているのではないかとされ、大阪の人が専用の社を作って寄贈してくれたそうな。魂入れをしていない為、神社では無いのだが、いつしか周囲が勝手に盛り上がり、だんだんと神棚らしくなっていき、いつしか座敷童子神社と呼ばれる様になったそうな。
すると、この神社を目的に訪れる人々は、子供のお菓子だったりオモチャや人形を、この神社のお供え物として持って来る為、上の画像のようになっていた。数年前に火災で燃えた、やはり座敷ワラシが出ると評判になった二戸の緑風荘もまた、このように宿を訪れる人が子供用のオモチャなどで、座敷ワラシが出るという部屋を占拠していたのを思い出す。
今年も座敷ワラシを期待して早池峯神社に行くという客がある程度いたが、何故か皆「ふるさと学校にも寄ります。」と言っていたのを、この座敷童子神社を見て、やっと理解した。とにかく知らない間に、新しい名所が登場したという事なのか。