昨夜、遠野の街は濃霧に襲われた。
人が寝静まった時間帯に、こうして影絵遊びをやってみた。
実際に視界も酷く、車は慎重に走らせるしかない夜だった。
高清水の展望台へ行って見ると、やはり霧が分厚い為、街灯の透過が少ないので、非常に暗く見えた。
余りにも暗いので、手前をライティングして草を入れて見た。
まあその代わり、遠野の街の上空にもかかわらず、いつもより増して星が沢山見えたものだった。江戸時代には星のよく見える夜は、泥棒が暗躍すると忌み嫌われた。石川五右衛門が庚申の日の生まれも影響したようだが、確かに街灯も月明かりも無い夜は真っ暗闇で、不安を感じる人は多かっただろう。現代の様に、こうして星をのんびり見て、カメラで撮影する事の無い時代であったから。