
フト思い立ち、稲荷穴という鍾乳洞へと行ってみた。

ここは、中学2年の時に入った場所だ。あれから30年
という月日が流れたが…。

入り口は狭く、内部から水が流れ穴の床全体が川のよう
だ。だからそのままジャボジャボと進まないといけない。

内部はそこそこに広がった空間があるのだけど、入り口
は体をかがめて潜るしか無いが…。

中学の頃は、ヒョイッと簡単に潜ったけど…体が堅くな
り、体脂肪も増加した為に、ヒョイッ!とはいかない…。
結局、バランスを崩して膝をついてしまった。つまり膝
がすっかり水に濡れてしまい…。

ようやく内部の広い空間に出て、あたりを懐中電灯で照
らすと、あちこちにコウモリがいる。天井?からぶら下が
っている奴や、バサバサッと羽音を立てて飛んでいる奴。

写真を撮ろうと思って懐中電灯を向けると、飛び去って
しまう。なかなか撮影は難しい…。

鍾乳洞の中は、まるで骨の化石を思わせるような感じだ。

奥の奥は、極端に遠くないがそこそこの距離はあるので、
子供の洞窟探検には丁度良い程度の長さだ。

一番奥には、陶磁器製の祠がある。やっと奥に到着した
と思ったら、懐中電灯の電池がヤバイ!
持参したのは、大光量の懐中電灯だけど、実は充電式の
タイプだ。すげぇ明るいけど、消費電力が半端じゃない。
極端に長くない鍾乳洞だけど、ここで電池が消耗し灯り
無しに出口まで帰るというのは、かなり大変だ。

とにかく、光量の落ちた懐中電灯を持ったままダッシュ!
上手く歩けば水に濡れないのだけど、そんな事は構って
られない。とにかくバシャバシャと、水を踏みながら走
って行ったら…やはり、途中で充電電池が切れてしまっ
た…。
灯り無しの鍾乳洞は、やはりというか…真っ暗闇。こう
なると感覚で、出口まで行かなきゃいけない。ただ入り
組んでいるので、体もだけど頭や顔、目を岩肌にぶつけ
ないように気をつけないと…。

それでもやるんだよなぁ…ガツンと痛みが走る。難儀し
ながら進んでいくと、やっと出口の明かりが見えたのだ
った。えがったぁ…。
しかし、外に出てみて自分の服を見てみると、泥だらけ
にズボンはすっかり濡れていて、ズボンの膝も穴を開け
てしまった。…ああ、かみさんに怒られる(T_T)