遠野の不思議と名所の紹介と共に、遠野世界の探求
by dostoev
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「遠野物語28(早池峯登山道と白髭水の伝説) 其の一」

「遠野物語28(早池峯登山道と白髭水の伝説) 其の一」_f0075075_12474767.jpg

始めて早池峯に山路をつけたるは、附馬牛村の何某と云ふ猟師にて、時は遠野の南部家入部の後のことなり。其頃までは土地の者一人として此山には入りたる者無かりし也。この猟師半分ばかり道を開きて、山の半腹に仮小屋を作りて居りし頃、或日炉の上に餅を並べ焼きながら食ひ居りしに、小屋の外を通る者ありて頬に中を窺ふさまなり。よく見れば大なる坊主也。やがて小屋の中に入り来り、さも珍らしげに餅の焼くるを見てありしが、終いこらへ兼ねて手をさし延べて取りて食ふ。猟師も恐ろしければ自らも亦取りて与へしに、嬉しげになほ食ひたり。餅皆になりたれば帰りぬ。次の日も又来るらんと思ひ、餅によく似たる白き石を二つ三つ、餅にまじへて炉の上に載せ置きしに、焼けて火のやうになれり。案の如くその坊主けふも来て、餅を取りて食ふこと昨日の如し。餅尽きて後其白石をも同じよやうに口に入れたりしが、大に驚きて小屋を飛び出して姿見えずなれり。後に谷底にて此坊主の死してあるを見たりと云へり。

                            「遠野物語28」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
まず「早池峰妙泉寺文書」の年表を読むと、下記の様に記してある。

来内村の人、藤蔵、始閣宮本と改名、さらに薙髪して普賢坊となる。

大同元年三月八日、早池峯山頂に於て尊霊を拝し、同年五月、御坂を開き、
六月山頂に神宮(本宮)を創建す。



普賢坊が御坂を開きとあるが、これは遠野からの登山道というものだろう。そして、貞観九年(867年)に大迫口御坂開始とあり、天暦五年(951年)江繋御坂開始とある。これをそのまま信じて良いかはわからぬが、「遠野物語28」に記されている、初めて早池峯に山路をつけたのが南部入部の後というのは間違いであろう。南部入部を「遠野市史」で確認すれば、寛永四年(1627年)の事になり、遠野御坂が開かれた時代から760年もの開きがある。ただ別に、元禄年間に新しい楽な登山道が開発された事を、ここでは言っているか。

早池峰の伝説に関しては、南部時代になって、かなり南部の影響を受けているようだ。例えば早池峯を東岳としている説は、東が太陽の昇る形から出来た漢字の事から、あくまで盛岡南部の意向を汲み、盛岡南部側から見た名称というのは、あきらかであろう。この「遠野物語28」の話も、早池峰の歴史に南部によって捏造された歴史が介入した残存ではなかろうか。それが混雑一体となって「遠野物語」に語られたというのが真実であろう。それを裏付けるのは、次に続く早池峰山中に現れる大坊主の話は、大迫側の河原の坊で伝わる話であるが、但し現れるのは大坊主では無く、山姥となっている。

ところで南部の介入による早池峯の歴史の改竄もだが、遠野側の歴史も怪しいと言えるだろう。まず藤蔵が早池峯に登ったとされる大同元年三月八日だが、遠野はまだ冬が厳しく、早池峯は樹木が殆ど無い岩山の為に、冷たい風がまともに当り、三月の早池峯は氷山となっている。現代では、氷壁登りに必要な装備が無ければ登れないが、それを平安時代に一人で登ったなどとは考え辛い。ましてや祀られる神が竜蛇神であるならば、今は廃れた諏訪の御室神事のように、三月までは足を踏み入れる事は無い筈である。

また明治以降、天皇の祖先神や大和平定に功績のある特定の神を祭神とする神社の一部が、社号を「神社」から「神宮」に改めたとあるが、「早池峰妙泉寺文書」では、大同元年に山頂に神宮を創建すとあるのは有り得ない話だ。その当時の神宮を名乗っていたのは、伊勢神宮か石上神宮しかなかった。その後の延長五年(927年)に成立した「延喜式神名帳」で、鹿島神宮と香取神宮が追加されたに過ぎない。ただ、神宮の定義に「大和平定に功績のある特定の神」とある事から「蝦夷平定」を成し遂げ、伊勢神宮の荒祭宮に祀られる瀬織津比咩の宮を神宮としても違和感は無いだろう。

次の大坊主の話は、其の二で書く事とする。
by dostoev | 2015-07-10 17:03 | 「遠野物語考」20話~
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