遠野の大慈寺の縁の下には狐が巣をくっていた。綾織村の敬右衛門という人が、ある時酒肴を台の上に載せてそこを通ったところが、ちょうど狐どもが狐嫁取りをしていた。あまりの面白さに立って見ていたが、やがて式も終わったので、さあ行こうとして見たら、もう台の肴は無くなってたそうな。
「遠野物語拾遺196」

大慈寺は、曹洞宗であり南部家の菩提寺である。平成23年(2011年)の火災で建物は無くなったが、それ以前の、享保9年(1724年)、大正12年(1923年)にもやはり火災に遭い、建物を焼失している。こういう寺に動物が巣食う話は、たまに聞く。最近では、柳玄寺の屋根裏にハクビシンが巣食って大変だったと云う。
遠野の町で、大工町から新町にかけて寺院が多く建っており、俗に寺通りとも呼ばれている。この通りを夜に散歩してみると、たまに狐に遭遇する事がある。寺通りを分断する様に流れる来内川があるが、この来内川沿いを西に進むと猿ヶ石川に合流する。狐の巣穴は、この川沿いの土手に作られる場合が多い。また新町から六日町にかけての反対側は、鍋倉山となる。鍋倉山の行燈森を下ると六日町に行き着くが、この途中でカメラを仕掛けると、狐とハクビシンの姿を多く見かける。つまり、鍋倉山と川沿いを狐やハクビシンが行き来しているのだが、その間にたまたま人間様の住む町があるに過ぎない。
大慈寺の場所は、そういう意味から考えれば、狐が川にも山にも行くのにも、そして人間様の食べ物をくすねるにも都合の良い場所であるのだろう。更に加えれば、仏教施設の敷地内である為、簡単に殺生も出来ないだろうから、大慈寺は狐にとって、安全で都合の良い場所であるのだろう。狐に騙された話は、御愛嬌でいいだろう(^^;
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