春と秋との風の烈しく吹き荒れる日には、又瓢箪を長く竿の尖に鎌と一っしょに結び附けて軒先へ立てることがある。斯うすると風を緩やかにし、又は避けることが出来ると謂つて居る。
「遠野物語拾遺272」
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「注釈遠野物語拾遺(下)」によれば、語り部でもある白幡ミヨシさんの証言によると、遠野での、この風習は戦前まで続いていたという。鎌は風神を切り裂き、瓢箪は魔除けとして風を削ぐものと考えられていたという。恐らくこれは、諏訪大社で有名な薙鎌打ち神事の普及によるものだろう。ただ画像は無いが、諏訪大社での薙鎌は独特の形をしており、鳥の姿にも見える。その薙鎌は「凪鎌」とも書き記し、諏訪大神の象徴であり神器となっている。その薙鎌が風を鎮める祭器との信仰が生じ、民間では大風が吹くと鎌を屋根の上に立てる風習も生まれ、諏訪大社の鎮座する長野県では、その習俗が多く見受けられるようだ。
だが瓢箪は、どこからきたものか。瓢箪は
「西遊記」でみられるように、いろいろなものを吸い込んでしまう能力を発揮していた。つまり、人の生と死を司る物とも考えられていた。瓢箪は瓢(ひさご)とも言い、瓢から人が生まれたなどの話も多く伝わる。前方後円墳もまた瓢の形を意識して作られたという事から、瓢であり瓢箪は、その生命力を与えたり奪ったりする器との認識から、風の力(生命力)を奪おうとしての瓢箪であったのだろう。
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