蕃椒を一生食わねば長者になる。炉の灰を掘ると中からボコが出て来る。炉ぶちやカギノハナ(自在鍵)を叩くと貧乏神が喜ぶ。膳に向って箸で茶碗を叩くと貧乏になる。椀越しに人の方を見ると醜い嫁や聟を持つ等、どの地方でもいわれている俗信の類がこの地方にも非常に多い。また夜の火トメ(埋火)と、ヒッキリ(大鋸)の刃研ぎなどは人手を借りてするものではないともいう。
「遠野物語拾遺256」ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
この前、生活の中の禁忌として
「遠野物語拾遺256」を書いたばかりだが、その中で灰から出るボコが気になったので調べると、やはり妖怪の類として他地域でも語られていた。前にも書いたように、ボコは子供であり童を意味し、それは坊主を意味する。また、その坊主を入道など怪物の意として呼ぶ場合もあり、例えば
「遠野物語拾遺172」では、大入道という呼び名で、見越し入道という妖怪の話が伝わっている。
【宮城県】「炉の灰を深く掘ると、アク坊主が出るといって子供等を戒める。ボウズは一般に怪物のことで、ハダカで便所に入るとボウズに突き当たるとか、一膳飯を食べるとボウズに遭うなどという。」【秋田県】「灰ばばあは囲炉裏の灰の中におり、子供が灰を悪戯すると出てきて子供を攫っていく。頭の上にもう1つ口があり、子供をバリバリ食べたという。また、年に1回若い娘を攫ってゆくという。」また和歌山県では
「灰を吹くと貧乏神が来る。」と云われているが、これは百人一首で
"坊主めくり"という遊びを思い出す。この遊びは、絵札を捲った時に僧(坊主)が出れば、持ち札を全て捨てなければならない。つまり、何も無くなって貧乏になるという遊びでもある。坊主は頭に毛が無いとし、そして囲炉裏の灰には灰坊主がいるという前提でもあり、坊主は何も無くなるという意味を持たせている。それを妖怪に結び付けて、大抵は砂遊びが好きな子供であるから、それと同じ様に家の中で囲炉裏の灰で遊ぶ事を戒める為に作られた話であるのだろう。
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