2014年9月8日の十五夜の夜に、早池峯神社の観月祭が行われた。その時に、早池峯神社拝殿の屋根修復の寄付金をした人に、この絵馬が配られた。その絵馬を店のある一角に置いているのだが、たまに猫が寄ってきてオモチャ代わりに遊んでしまう。『あっ…。』とは思うものの「遠野物語」などで語られる、子供などが仏像を橇代わりに遊び、それを叱った大人が高熱を出してしまう話が、頭を過る。子供も7歳までは神の子として叱る事無く大事に育てられるのだが、猫などはまさに人の手に及ばない、神か物の怪の世界に生きる生き物だ。7歳まで限定される人間の神の子と違って、年齢制限は無い。
漫画「ONE PIECE」を読んでいると、現在連載進行中ののドレスローザの町では、小人が住んでおり、人間の物を盗んだりしているが、それを妖精の仕業として
「仕方ない事だ」と放置している町の決まりがある。またスコットランドでは、ウィスキーを貯蔵している樽が長い年月を過ぎると、ある程度のアルコールが揮発して中身が減る事を
「天使の飲み分」として考えているのも、なんとなく「ONE PIECE」の
"妖精の仕業"に通じるものがある。
猫が絵馬にじゃれて遊び、床下に落としてしまう行為を、どうして責められよう。その仕草が可愛いから、なんとなく撮影もしてしまう。猫が神仏の関係物で遊ぶのも、仕方ない事なのだろう。