遠野の不思議と名所の紹介と共に、遠野世界の探求
by dostoev
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鉄の蛇(日高見とアラハバキ)其の十六

鉄の蛇(日高見とアラハバキ)其の十六_f0075075_1053225.jpg

香香背男なのだが、隠岐島の海上に星神島(ほしのかみしま)で香香背男が竜神として、いつの時代かわからない古代に祀られていた。星神島には禁足地となっている場所に神聖な泉が湧いており、島民が雨乞いをする場合は、禁足地に入りその泉の水を汲むと、香香背男がその汲まれた水の分だけ雨を降らせるのだと。ところがこの地に祀られる香香背男の神名は「鹿賀瀬雄命」としているが、どうやら女神であるらしい。ここで思い出すのは「琉球神道記」だ。

「鹿島の明神は、元はタケミカヅチの神なり。人面蛇身なり。常州鹿島の海底に居す。一睡十日する故に、顔面に牡蠣を生ずること、磯の如し。故に磯良と名づく。」

琉球で鹿島の神を述べているが、琉球から遠く離れた常陸国の鹿島の神の事を述べるには、少々ピンときていなかった。しかし鹿島が実は神島とも記す事を知り、もしかしてこの星神島とは星の神島であり、星の鹿島でもあるのだと思える。

静神社の神が実は龍蛇の女神とわかり、その龍蛇の女神が鹿島神宮の高房社に祀られ、鹿島神宮の祭神である建御雷神よりも先に参拝しなくてはならないしきたりがあるというのは、鹿島の御神体が大甕である事からも、天津甕星とも云われる香香背男であるのだろう。その常陸国の香香背男が、分霊もされていない西国の隠岐島の沖の星神島に鹿賀瀬雄命という神名で祀られている。しかし鹿賀瀬雄命は、あくまでカカセオという音に漢字を適当にあてたものだろう。しかしその中にも鹿という文字に注目すれば、鹿島が香島であり「カグシマ」とも「カゴシマ」とも云われる事から、この星神島の香香背男もまた鹿島との関係があるのだろうと推察する。つまり「琉球神道記」の言う鹿島とは、この星神島の鹿賀瀬雄命と混同しているのではなかろうか。いや混同というよりも、元々は龍蛇神である香香背男が常陸国の鹿島神宮に祀られたと考えるのが通常だろう。鹿島の神が磯良であるならば、それは白龍であり白蛇の姿が本来であるからだ。
鉄の蛇(日高見とアラハバキ)其の十六_f0075075_1052164.jpg

常陸国の香香背男の伝承の中に、富士山にいた香香背男が天孫族に追われて逃げたというものがある。富士山に関しては前にも書いたとおり、高天原としての資質はじゆうぶんに有り得る霊峰でもある。まつろわぬ神としての天津甕星である香香背男が富士山を追われたという伝承は、自然と受け入れる事は出来る。ところで日光にある富士山の姿がが映る池に、富士山の女神が映ったので二荒山に祀ったというものがあるが、これが富士山を追われた香香背男と結び付くのは定かでは無いが、星神島で祀られる実は女神であるいう鹿賀瀬雄命の神名を見た時に思い浮かぶのは滝尾神社であった。前に書いたように、滝は瀬でもある。滝尾神社の祭神は田心姫となっているが、これは9世紀に田心姫が祀られたからであり、それ以前は謎でもある。この滝尾神社の神は、何故か鶏を忌み嫌うと伝わる。ここで思い返すのは、星は太陽も月も無い夜空に輝くものであり、その存在が輝いているのは夜が明けるまでである。

全国に伝わる鬼などの伝承に、一番鶏が鳴くまでに石段を作るとか山を重ねて大きくするなどの伝承があるが、その夜の闇に跋扈する鬼達等が忌み嫌うものは、夜明けを告げる鶏である。滝尾神社の祭神が鶏を忌み嫌うというのは、夜の闇で輝く星を消すからでもあると考える。また鶏は伊勢神宮の使役でもある事から、伊勢を忌み嫌うとも捉え様か。それは天照大神が出ると共に隠される存在の神であると考えても良いだろう。
鉄の蛇(日高見とアラハバキ)其の十六_f0075075_11325273.jpg

画像の氷雨除けの御札は、横瀬町資料館に展示してるもので、秩父・仙台まほろばの道さんから借り受けた画像です。

武甲山の御嶽神社と熊野神社に伝わる氷雨除けの御札がある。なるほど武甲山の御嶽神社にはヤマトタケルが祀られている。「古事記」では白猪が山神の使役となっているが、「日本書紀」では白蛇が登場し、氷雨を降らせている。牛頭天王の様に厄災はその厄神を祀ってこそ護られるという前提に立てば、武甲山の神も熊野大神も氷雨を降らせる存在と捉えて良いだろう。

ところで常陸国の香香背男のそれほど古くないであろう伝承に、香香背男は別名「コオラサメ」とも呼ばれるとある。「サメ」を「鮫」と捉えた場合、取りとめのないものに思えるが、香香背男が龍蛇神であると考えれば「日本書紀」での氷雨を降らせたのが山神であり、その使役の白蛇ならば、「コオラサメ」とは本来「氷雨」を読み間違って「」「コオリサメ」と読んだものが「コオラサメ」と読まれ伝わったのでは無いかと考える。熊野三社権現と伝わる熊野だが、熊野権現であり熊野大神とは那智の神を意味し、それは那智の滝神でもある事から、氷雨を降らせる神と考えても不思議では無いだろう。そして香香背男が龍蛇神であるならば、当然氷雨を降らせる事も出来るだろう。

鹿島神宮から分霊された、いわき市の鹿島神社と白山神社の神は、二荒山から、いわき市の磯に出現する伝承から考えても、鹿島神宮と静神社と二荒山は繋がってくる。その二荒山に祀られている神の中で、それらに関連出来るのは滝尾神社の祭神だけてあろう。恐らく香香背男は作られた仮の名であり、本来の正体は龍蛇の女神であるのだろう。
by dostoev | 2014-07-01 11:57 | 鉄の蛇
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