遠野の不思議と名所の紹介と共に、遠野世界の探求
by dostoev
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現代の狐女譚

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狐に騙される話は、一昔前にはかなりあったようだ。自分も明治生まれや大正生まれの人達から、まるで本当にあったかのように、狐に騙された話を聞いたものだった。いや、本当にあったかのようにという言葉は不適切だろう。当人たちは、至って本気で話していたのだから。

遠野には「ひょうはくきり」という言葉がある。いわゆる「ほら吹き」と同じだ。それをあたかも本当の事の様に話す人がいて、またそれを楽しみに聞く人達がいたのが遠野でもあった。例えば漫画「ONE PIECE」で云えば、ウソップが毎日カヤさんの屋敷に通って話すようなものだろう。
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遠野の老人クラブが発行している「遠野今昔」に、現代の狐女譚が記されていた。これは「現代遠野物語」 第八十四話(不思議な女性)で紹介した。狐の話とも断定し辛いので「不思議な女性」というタイトルを付けたのだが、内容は狐に化かされる話そのものであった。

既に農協を定年退職している某さんは、務めている最中は遠野市内の農協を転々とし、土淵も担当していた事があったという。その某さんの話を聞くと「土渕の人達と話す時、自然と幽霊譚などの不思議譚になる場合が多かった。」と云う。「遠野物語」の殆どの舞台が土淵である事を考えれば、今でもその舞台を継続しているのが土淵という土地なのかもしれない。
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とにかく、もう一度この現代に起こった土渕での狐女の話を紹介しよう。

昭和50年代の9月も終わろうとしていた頃、土淵の某さんは
高室水光園で皆と別れ、歩いて山口部落まで歩いて帰る事
にしたのだという。林の中を通り抜けている最中、左手に草地
のある場所に来たところ、草地と林の境のところに、ねずみ色
のダボダボのスーツを着、同じ色の帽子を被っている女性が
屈んでいたのだという。その女性の持つ手篭には、季節外れ
の花が一杯入っていた。

某さんはお盆の頃に咲き乱れるピンク色のブクブク花を手篭
に入れているのを不思議がって、取り敢えず「こんにちわ」と
声をかけたそうだが、何も返答は無かったのだと。某さんは家
に帰ってから、どう考えても、今時あの花が咲いている筈が無
いと不可思議に考えていたそうな。

また或る日、ある男の人が櫛に焼いたイワナを手土産に、やは
り水光園から歩いて某さんと同じ道を辿って帰る林の道の中、
前方を女性が歩いているので、追いついて声をかけようと思い、
急いで近付くと、いつの間にかその女性は別の場所を歩いてお
り、再び追いつこうと急いでも、その女性はまた違うところを歩い
ているという具合だったそうな。気がつくと、手土産のイワナの串
焼きは無くなり、狐に騙されたのだろうという事になったらしい。

某さんはその話を聞き、自分が出遭ったそのねずみ色のダボダ
ボのスーツを着た女性が実は狐だったのか?と思ったという事で
ある。

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この不思議な女性に遭った人達は結局、その女性の顔を見てはいない。果たしてその顔が人間の顔であったのかどうかはわからぬが、今から約30年くらいの出来事であるから、受ける印象は生々しい。思い出せば「遠野物語21」では、その当時の豪農である山口孫左衛門は「狐と親しくなりて」とあるのは、その山口部落に狐が多く生息し、人との生活にかなり関わっていたというのが想像できる。さらに付け加えれば、山口孫左衛門の父がデンデラ野の奥に、一帯の狐全てを取り仕切っていた白狐の亡骸を埋葬したという話が伝わっている。

現代の狐女譚が、高室稲荷を祀る水光園から伸びる裏道でデンデラ野の入り口の道を経由して山口部落に至るまでと考えれば、まさにその道は狐道でもある。そういう背景を踏まえれば、起こるべくして起こった狐女譚であったろうか。
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by dostoev | 2014-05-06 13:16 | 民俗学雑記 | Comments(0)
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