遠野の不思議と名所の紹介と共に、遠野世界の探求
by dostoev
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はやち病(厄病と厄神)

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古代の病に「はやち病」というのがある。はやち病は、激しい咳などが止まらない病だという。「はやち」とは「疾風」の古語であり、猛烈な咳の症状が出る事を「はやち病」という。その「はやち病」への処方箋が「桑原薬」に掲載されている。
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この「桑原薬」は、上毛野国の桑原臣家に伝わるものである。桑原というと雷除けの呪文「くわばらくわばら」というイメージがあるが、桑原という地名は全国に広がりを見せている。ところでこの桑原氏は「新撰姓氏録」によれば「上毛野。同氏。豊城入彦。五世孫。多竒波世君之後也。」と記されている。豊城入彦は崇神天皇の第一皇子であるが、崇神天皇自体は実在する可能性のある天皇と云われてはいるが、その信憑性は定かでは無い。その第一皇子である豊城入彦も、どこまで本当かはわからない。ましてや桑原氏は五世孫であるから、豊城入彦の孫である事を捏造しても、よくわからないのではなかろうか。

「大同類聚方」に記される「桑原薬」だが、この「大同類聚方」が成立した年代は大同三年であり、この大同年代は遠野早池峯神社(大同元年)が建立された時代でもある。
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遠野では早池峯山の以前は東峯であったとされているが、遠野側から見た早池峯は北に面しており、とても太陽が昇る東のイメージからは程遠い。恐らく、東峯は盛岡南部の息がかかった名称であろうと考えている。

古代人の意識から、風は山が起こすものと思われていた。いや、正確にはその山に鎮座する神が起こすものであると。例えば蒙古襲来時の神風も神仏が起こしたものであると信じていたのも、朝廷が初めから神風よる奇跡を期待して神仏の名を呼び、それに応えて奇跡的に神風が吹き荒れ、蒙古軍が海に水没してしまった。
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早池峯が東峯であった場合、太陽信仰の痕跡が必要になるが、現在の早池峯には天照大神も祀られているのがそれになるだろう。ただ天照大神を祀ったのは恐らく明治時代からで、周辺の天照大神の石碑も見ても明らかだろう。早池峯神社の本殿内部には、三つの社が並び、三女神を祀っていた跡がある。それがいつしか石上神社や六角牛神社に分離したのだろう。つまり天照大神を祀る以前は、三女神の祭祀が行われていたのだが、そこには太陽信仰の名残は見出せない。単に盛岡南部で呼んでいた名称を早池峯伝承に被せた為の東峯ではなかったか。

盛岡では東峯と呼ばれていた早池峯であったと思うが、遠野側からは昔から早池峯と呼ばれていたのではないかと考えている。神の本来は祟り神であった真理を早池峯に当て嵌めれば、風を起す山としても信仰されていたのではなかろうか。岩手県の沿岸部に多くの早池峰信仰の石碑や神社が建つのも、早池峯山が漁民の見立ての山としてだけではなく、帆船時代の漁民にとって必要な風を起す神が、早池峯の神であると信じられていたのではなかろうか。しかし、その風は漁民に恵みを与えるものであったも、農民に対しては災害を与えるものとなる。古来遠野の早池峯山は、ヤマセを運ぶ山であると思われていたふしがある。ヤマセは北東の風なのだが、その風は吹く方向に聳えるのは早池峯であった。遺跡などから古代を考える水野正好によれば、古代では馬に乗る神の殆どは厄神だと云われる。早池峯の神もまた多くの伝承や、早池峯神社内を見れば、馬に乗る神である事は理解できる。つまり早池峯大神とは本来、厄神であったのだと思われる。いや別の観点からは穢祓の神である為か、八十禍津日神という異名が付けれら、当初から厄神でしかないと認識されていた時代もあった。
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「はやち病」という名称を探しても、東北ではその名残を発見できないでいる。しかし蝦夷国の入口上毛野国では大同年間には既に「はやち病」という名称があったのだが、その大同年間に遠野の北に鎮座する山が早池峯と付けられても、何等おかしくはない。「はやち」が風を起す名称で厄神とも重なるのならば、それはそのまま早池峯大神と結び付くものであるからだ。確かに「東峯」という名称は伝わっているが「東峯大神」という名称は、どこにも伝わっていない。故に「はやち病」という厄病の「はやち」という名称は、その意識を携えたまま、遠野の北に聳える山に持ち込まれ、早池峯山と名付けられた。何故なら厄神としても知られる八十禍津日神の異名を持つ早池峯大神である瀬織津比咩は、大同年間以前の、養老年間には既に蝦夷国に伝わっているからだ。その厄神でもあった瀬織津比咩に、激しい咳を伴った厄病である「はやち病」を重ね合わせて「早池峯(はやちね)」としたのかもしれない。
by dostoev | 2014-04-25 19:36 | 瀬織津比咩雑記
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