
遠野で見かける事の出来るセキレイは、
時田克夫「遠野の野鳥」によれば、キセキレイ、ハクセキレイ、セグロセキレイの三種となるよう。他地域では稀に渡り鳥の中に、違うセキレイも飛んでくるようだ。セキレイで有名なのは
伊達正宗の花押がセキレイである事。その花押は、白い紙に黒い墨で書かれている為、恐らく白黒のハクセキレイかセグロセキレイを表しているのだと思う。
セキレイには多くの異名を持つ。ニワクナギ、ニワクナブリ、イシタタキ、ニワタタキ、イワタタキ、イシクナギ、カワラスズメ、オシエドリ、コイオシエドリ、トツギオシエドリ、ツツナワセドリと多彩だ。このセキレイの名は世界的に「尻振り」「尻叩き」という観点から命名されているようだが、それは見て分るように、細目に尾羽を上下に振っている事から命名されているようだ。
藤原定家の歌に、こうある。
さらぬだに霜がれはつる草の葉をまづ打ち払ふ庭叩きかな
ここでの「庭叩き」とはセキレイを意味しているという。

その異名の中に「教鳥」「恋教鳥」というものがある。これは最終的に、全ての異名に通じる話になる。それは
「日本書紀」で伊弉諾と伊邪那美が登場し
「美哉、善少女を」とのたまい合交しようとするが
「其の衢知らず。」、つまり結ばれ方がわからない時にセキレイが、伊弉諾と伊邪那美の前に飛んで来た。
「時に鶺鴒有りて、飛び来りて其の首尾を揺す。二の神、見して學ひて、即ち交の道を得つ。」
つまり、セキレイがいなかったら伊弉諾と伊邪那美は結ばれ方がわからず、今の日本国は誕生していなかった事になる。だからこそ「恋教鳥」の異名がセキレイには付いた。
また別に
「ニワクナギ」「イワクナギ」という異名があるが
「和妙抄」によれば
「鶺鴒(セキレイ)」は
「邇波久奈布利(ニワクナフリ)」とされており、ニハは
「俄(ニワカ)」の語幹で、クナは
「尻」を意味し、フリは
「尾を速く振り動かす鳥の意」であるという。この別称が「ニワクナギ」と「イワクナギ」であるとされている。
このように神話で伊弉諾と伊邪那美を導いたセキレイであるから、全国でセキレイの伝承があるが、やはり大事にされてきた鳥である事がわかる。ただ遠野でセキレイに関する事を探したが見つからなかった。見つけた時には、紹介する事としよう。
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