佐々木君の友人で宮本某という人は土木業の監督をしているが、この人も行ってこの清水を拝んだと言う。その話に、泉の水を筆に含ませて白紙に文字を書くと、他の文字は書いてもよく読み難いが、ただ一つ早池峯大神と書く時だけは、少しも紙に水が散らないで、文字も明瞭に美しい。故にこのハヤリ神は早池峯山の神様に縁りがあるのだろうと。事実、虎八爺も最初は黒蛇大明神云々と声を張上げて祈祷をしていたのだが、後には早池峯大神云々と言っていたそうである。
「遠野物語拾遺46」
この天ヶ森の麓に流れるハヤリ神の水は、昔はこの辺一帯にあった舟を浮かべて遊べた程の広い松崎沼に注がれていた。そしてこの松崎沼には沼の御前が祀られており、沼を通じて荒屋の沼の御前と繋がっていたという。
ところでここに登場する宮本某とは、元々早池峯神社が妙泉寺であった頃の住職の家系であるそうだ。当然の事ながら、早池峯の神に対しての信仰は厚い。その想いも手伝ったのかもしれないが、泉の水で書いた早池峯大神という文字だけは、明瞭に美しく書けたのかも知れない。いや突然に泉の水で筆を執る事自体に違和感を覚える。もしや、この宮本某に早池峯の神が降りた為の所以であったろうか…。
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