大槌湾からの月の出を見に、新山へと行ってきた。太陽は完全に沈み、かわたれ時の情景になっていた。
それでも空はまだ若干の明るみを残して、早池峯の姿を見せてくれていた。
20:04分、大槌湾から雲をまとったぼんりゆとした真っ赤な月が昇ってきた。
輪郭がはっきりしない不気味な赤い月。
雲から脱出し始めた箇所は、オレンジの光彩を放っている。
雲から半分顔を出した月には、兎の姿が見える。
雲から、その殆どの姿を現わした赤い月。
やはり日の出とは違い、月の出は暗い。
それでも大槌町を月の明りで染め成していく。
完全に昇った、赤い月。ここで撤収し、帰る事にした。
土渕町に差し掛かると、明るい大きな月が田圃に差し掛かっているのが見えた。
田圃の水面には、その大きな月が映し出されている。
その田圃に映る月を撮影し見た。
先程は、半分の月しか見えない角度だったので、角度を変えて、水面に映る円い月を見た。この月もまた、風情があっていい。昨日の満月は雲が多くて、月の出は見えなかったが、一日遅れのほぼ満月は、なかなか綺麗な月だった。