
スサノオ信仰は、天神の荒御霊が雷雨をもたらす根源として神格化されたことに由来するが、それは慈雨をもたらすものとして農耕神と結びつき、さらに雷神=御霊となり、ついには災厄をもたらす疫神となるに及んで、牛頭天王がその神格となったようだ。疫神の神牛頭天王がさらに疫病除けの神に昇華したのである。 スサノオが、ソシモリ(牛頭山)に赴いたとは免疫されて防疫神となったことを意味する。

天然痘やオタクフ風邪を軽症ですませるには、進んで罹っておくことであり、疫神は善なる神でもある。今でもオタフク風邪が出ると子供をその家につれていく。牛の天然痘は人間には軽く、牛の血を玄関に塗って魔除けにしたのである。この牛の頭を神にささげた所から牛頭天王が大善神となり、スサノオと同一視されたのようだ。

疫病という文字が当時を偲ばせ、生々しい。