遠野の不思議と名所の紹介と共に、遠野世界の探求
by dostoev
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「遠野物語拾遺53(十王堂)其の一」

「遠野物語拾遺53(十王堂)其の一」_f0075075_19374545.jpg

遠野町字会下にある十王堂でも、古ぼけた仏像を子供たちが馬にして
遊んでいるのを、近所の者が神仏を粗末にすると言って叱り飛ばして
堂内に納めた。するとこの男はその晩から熱を出して病んだ。そうし
て十王堂様が枕神に立って、せっかく自分が子供等と面白く遊んでい
たのに、なまじ気の利くふりをして咎め立てなどするのが気に食わぬ
と、お叱りになった。巫女を頼んで、これから気をつけますという約
束で許されたということである。


                                「遠野物語拾遺53」

「遠野物語拾遺53(十王堂)其の一」_f0075075_19391186.jpg

ここでフト頭を過るのは、この「遠野物語53」などのような仏像と遊んで いる子供を大人が叱ると、逆に叱った大人が仏像の祟りに遭う話は、座敷わらしに近い感覚であると思う。

座敷わらしは直接祟りを成すが、子供と遊んでいる仏像の場合は、子供を叱って間接的に仏像に祟られるという違いはあるが、どちらも人間では無い共通性があり、その座敷わらしと仏像の感覚は似た様なものである。似た様とはつまり「子供の感覚」に等しいという事だ。

怒ったらすねる。そして、純粋に叱った者に対して怒りを露わにする。子供にとって、親が叱るのは仕方が無い。逆に、怒られる事が非常に悲しい事になってしまうのだが、余所の大人に対しては、それがあたかも鬼に見えたり、恐ろしい妖怪の類に感じるものである。

それ故、余所の大人に対して悪戯に近い復讐、例えばその恐ろしい大人が棲む家に対して石を投げたりする行為は、まさに座敷わらしや仏像が叱った大人に相対する行為に似通っている。
「遠野物語拾遺53(十王堂)其の一」_f0075075_19414661.jpg

ところで「上閉伊今昔物語」によれば、この十王堂は、この地の更に奥にある九重沢という地にあった積善寺という天台宗の敷地内だった。十王堂の建っている地名の昔は蓮華といい、この辺には僧衆達がいた寮があったという。

その積善寺は現在では幻の寺であり、十王堂はその幻の切れ端みたいなものとなる。

奥州藤原氏が滅ぼされた後に、阿曽沼氏がこの遠野を統治したのだが、その阿曽沼時代に、この積善寺はあったという。しかし南部時代に移り変わった時代と言うのは、切支丹禁制の令が発布された時代と重なる。

「盛岡南部家文書切支丹妻子御成敗目録」に依れば、寛永13年(1636年)3月25日、遠野に於いても3人死刑にかけられ、数十人の改宗者があったという記録が残されている。

しかし殺しても良い隠れ切支丹をそのまま殺すのは惜しいという事で、いつ落盤事故で死ぬかわからない鉱山の仕事に従事させたようだ。元々鉱山の仕事には、脛に傷を持つ者が働いている為、隠れ切支丹が入り込んでも、何等問題は無かったようだ。

その隠れ切支丹の根城となったのが、この積善寺であったようだ。「遠野古事記」に廃寺とする旨を記しているが、実際は隠れ切支丹の為であったようだ。積善寺が隠れ切支丹の根城であるなら、それは当然会下の十王堂にも影響があった筈である…。
「遠野物語拾遺53(十王堂)其の一」_f0075075_19461038.jpg

例えば「遠野物語拾遺50」に、懸け仏がマリア像ではないかとの話があるが、画像はその八幡様を祀っていた祠にあった懸け仏だ。しかし調べると、大抵の懸け仏は普通のモノであるのだが、裏にバッテンが刻まれているのが隠れ切支丹の特徴らしい。しかし、この懸け仏を見た時、裏側に十字があったかどうかまでは確認していなかった。
「遠野物語拾遺53(十王堂)其の一」_f0075075_19474879.jpg

また、土淵町の常堅寺に伝わる仏像も隠れ切支丹が信仰した像とも云われるが、画像の様に頭の箇所に、やはりバッテンが刻まれている。つまり像そのもの姿よりバッテンが刻まれている事に意義があるのかとも感じる。
「遠野物語拾遺53(十王堂)其の一」_f0075075_19495364.jpg

切支丹に対する弾圧が弱まった幕末から明治にかけては、ハッキリと胸に十字を抱いた観音像が流行ったという。画像は、遠野町にある瑞応院にいつしか預けられた観音像だが、この像にはハッキリとした十字を胸に抱いている。

また細かな砂埃が付着しているが、鉱山に従事する隠れ切支丹達は、その鉱山内で、像を祀って祈りを捧げたという事から、恐らく鉱山内部に祀られていた像ではなかっただろうか。
「遠野物語拾遺53(十王堂)其の一」_f0075075_1951684.jpg

つまり隠れ切支丹達は、像の姿よりも「十字(クロス)の元に集まり信仰」したものと考えられる。少々強引ではあるが、会下の十王堂がもしも隠れ切支丹と何等かの関係にあるのならば、十王堂という名称の「十」という十字を意味するものに集まった可能性も否定できないのかもしれない。

十王堂内部には、閻魔大王を中心とし、その従者達に加えて、様々な仏像らしきが安置されている。その一つ一つを調べたわけでは無いが像の一部に十字があるだけで信仰の対象になるのならば、先に書いたように像だけでは無く、十王堂という名称だけで、それはじゅうぶんとなる。続く…。
by dostoev | 2013-01-02 19:53 | 「遠野物語拾遺考」50話~
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