土淵村のうちには離れ森といって、同じ形の小山が二つ並んでいる処がある。
昔ある狩人がこの辺に行って夜泊っていると、地の中からこの二つの山が生
れて出て、互いにめきめきと成長して、丈競べをしていったそうである。そ
れがそのうちに夜が明けたので止んだという。村の菊池長四郎という人の話
である。
「遠野物語拾遺8」
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「遠野物語拾遺8」に、土淵町の離れ森が紹介されている。物語では丈競べをしていたという事である。この山は、道路の進行方向の先に見える為、画像の山を見ながら歩いて、この物語を想像したのではなかろうか?
山を見る時、晴れの日や雨の日、雨上がりの日では遠近感が変わる時がある。近く感じると、山は大きく見えるもの。頻繁に、この山が見える道を通る想像主には山が成長しているように感じ、丈競べの話が作られた可能性はあるだろう。
山自体が丈競べする話とはまた別に、山の女神が山の高さ比べをした伝承もある。それは早池峰に纏わるもので、権現堂山の上の姉が他の山を重ねて高くしようとしたが、やはり一番鶏の鳴く夜明けまで間に合わなかった話が大迫方面に伝わっている。こういう超常的な話の終わりは、何故か一番鶏の鳴く夜明けまでと決まっている。つまり、ある意味魔物の世界と考えれば良いのだろう。魔物の活動時間は太陽の光が当たらなくなる日暮れから、夜明けまでの時間となる。昔、山には魔物が棲むと信じられていたが、実際は山そのものが魔物であると信じられていたのかもしれない。だからこそ太陽の光の当たらない時間帯に、山は丈競べをしたのだろう。
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