遠野の不思議と名所の紹介と共に、遠野世界の探求
by dostoev
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「遠野物語拾遺35(縁結び)其の二」

「遠野物語拾遺35(縁結び)其の二」_f0075075_4493467.jpg

余りにも縁結びで有名になった卯子酉神社であるが、遠野で縁結びの神として有名だったのは多賀神社であり、卯子酉神社はそれほど有名では無かったらしい。ただ、何故に多賀神社が縁結びの神社なのかは定かで無い。

実は「遠野物語拾遺138」を読んでもらうとわかるのだが「…その頃はこの鶯崎に二戸、愛宕山に一戸、その他若干の穴居の人がいたばかりであったともいっている。」という記述があるが、確かに昔は川の水量が豊富で大河が重なり、水が常に氾濫していたようだ。その為に現在遠野市民が住んでいる遠野駅を中心とする周辺はまだ人は住んでいなかった。

卯子酉神社のすぐ傍に、愛宕山と呼ばれる小高い山に愛宕神社があるのだが、その神社の脇には縄文の遺跡が発掘されており、古代は猿ヶ石川沿いの小高い山や岡のような場所で、人々は暮らしていたのは、発掘された縄文遺跡から理解ができる。

問題は、人がいてこその"縁結び"であるのだと考えても、以前は人が住んでいない場所に、卯子酉神社が建立されたのは何故かという事。
「遠野物語拾遺35(縁結び)其の二」_f0075075_4532615.jpg

昔、天明年間の頃、栃内部落に大蛇がいたそうな。その大蛇は家畜や農作物を
荒らして、部落の人々は困っていたそうである。部落の人々はどうしたものかと
途方にくれていたが、そこに一人の和尚が現れたのだと。

和尚は、わたしが退治してあげようと言って、大きな樽に酒を造って大蛇が来る
のを待っていたのだと。夜になって、その大蛇が酒の匂いにひかれて寄って来、
その大樽の酒を飲み出し、やがて酔い潰れて、寝息を立てて寝てしまったとこ
ろを、その和尚が退治したのだと云う。

この退治された大蛇の頭はその後岩に変わって「舌出岩」と呼ばれ、今でも大き
な口から舌を出しているのだと云う。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
同じ遠野の小烏瀬川には、上記のような伝説が残っている。やはり小烏瀬川も氾濫の歴史があったようで、それに伴って作られた伝説では無いかと感じている。まあ話は、スサノヲのヤマタノオロチ退治に似ているのは御愛嬌(^^;

ところでこの舌出岩から「水波大明神」を祀る大樽地域にかけて、小烏瀬川は大きくカーブしており、やはり頻繁に川が氾濫したという。この頻繁に暴れた小烏瀬川の頭と尻尾の箇所に龍蛇神を祀っているのは、その暴れた川の全体像だと思って欲しい。つまり頭と尻尾を押さえて祀ったと解釈する。尚、水波大明神とは「水波能売命」となる。つまり、卯子酉神社や猿ヶ石川沿いの松原に祀られた水神と同じとなる。その大樽に祀られた水波能売命の神社には、龍の像が建っている。
「遠野物語拾遺35(縁結び)其の二」_f0075075_5172545.jpg

また、仙人峠を源流とする早瀬川の始まりには観音洞という岩窟があり、坂上田村麻呂が遠野の蝦夷を征伐した後に、十一面観音を祀ったとされる。そしてその早瀬川には白幡神社という謎の神社が、三か所に渡って祀られていたのも、早瀬川を意識しての神社であった。その白幡神社は一つだけが残り、今では早瀬川から離れた、遠野消防署の入り口脇に鎮座している。つまり川ごとに、その川を祀る神社が建立されていた。
「遠野物語拾遺35(縁結び)其の二」_f0075075_50091.jpg

ところで風水の理想の地としては、北に高い山が聳え、その麓から流れる川が西に流れるのが理想とされている。これを遠野盆地に当て嵌めてみると、北には遠野で一番高い早池峰が聳え、その麓から流れる猿ヶ石川は西へと流れ行き、北上川と合流する。

また、遠野盆地を取り囲む山の殆どが水源を有している。古来から水場には龍が存在すると云われているのだが、その龍が無数に発生し、龍穴であろう遠野盆地に帰結する。そして北に聳える早池峰、西に聳える石上山、東に聳える六角牛山、南に聳える物見山全てが霊山として鎮座している。つまり北は玄武、西は白虎、東は青竜、南は朱雀と四神に囲まれているのが遠野だ。風水的な地形に於いて、まさに遠野は絶好の力の源なのである。

その遠野で一番大きな猿ヶ石川は早池峰の麓から始まるのだが、その猿ヶ石川の初めに鎮座する神社は早池峰神社であり、水神である龍を祀る神社と言ってもよい。それでは、その尻尾はどこかというと、恐らく愛宕山の麓であり倉堀神社を祀った場所ではないかと思う。それは何故かというと、愛宕山の麓には様々な石碑が建てられている。石碑を建てる場所というのは大抵町外れで、外部からの悪神の侵入などを拒む為に建てられているのが普通だ。また石碑の中に「西国巡礼塔」が建っている事から、この愛宕山の麓から遠野の人々は旅立ったという事。つまり西の外れが愛宕山であったのだと考える。何故なら、遠野盆地を駆け巡る小烏瀬川、早瀬川、来内川、そして猿ヶ石川が一本にまとまって流れる場所が愛宕の麓でもある。それはつまり、早池峰の麓から愛宕山の麓まで続く猿ヶ石川という一匹の竜だけでなく、早池峰の麓を暴れまわる竜どもが一ヶ所に集約されたのが愛宕の麓であったのだ。
「遠野物語拾遺35(縁結び)其の二」_f0075075_5223892.jpg

現代となり、川は人為的にある程度抑える事が出来ているが、日本全国のどの河川でも「暴れ川」という名称を持っていた川が多数あるのは、やはり治水の技術がおぼつかなかった為の様。思うに、龍蛇神を祀る神社や寺が多いのも、川の氾濫が多かった歴史があるのだろう。

「遠野物語拾遺25&26」においても「川の主」に対して願を掛ける場合も、漫画「鋼の錬金術師」じゃないが「等価交換」が必要だった。ノーリスクで願いを叶えてくれる程、昔の神様は優しくなかった。縁結びに関しても、個人の一つの願いである為に当然リスクは伴うもの。恐らく、現在"赤い布切れ"の代わりに血を流したのでは無いか?とも感じている。
「遠野物語拾遺35(縁結び)其の二」_f0075075_5264598.jpg

画像は昭和50年頃の卯子酉神社の写真だが、その後の観光ブームに相まって沢山飾られるようになった"赤い布切れ"は、この時代に殆ど見られない。賽銭を投げ入れて「チャリ~ン!」という金属の音色で神を呼出し、そこで願いに対する"等価交換"が成されたような気がする。願うという事は、一つの呪術であるから、そんなに綺麗なものでは無かった気がするのだが…。
by dostoev | 2011-12-13 05:30 | 「遠野物語拾遺考」30話~
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