遠野の不思議と名所の紹介と共に、遠野世界の探求
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アラハバキ神

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遠野には、二つの貞任山があり「安倍文書」には「猿ヶ石と遠野郷の南北の霊山二ヵ処に荒覇吐神社を建立す。此の二山を貞任山と号す。」とある。荒覇吐とはアラハバキと読み、谷川健一「白鳥伝説」ではアラハバキ神の事を、元々土地の精霊であり地主神であったものが後来の神にその地位を奪われて客人扱いを受けたという。全国的にも、その地に祀られていた土着の神が後から祀られた神に主祭神の位置を奪われ、末社に追いやられている場合が多い。

ところで気になるのは、宮城県多賀城市にあるアラハバキ神社だ。「封内風土記」には「阿良波々岐明神社 何時勧請せるや不詳と云い伝う。一宮末社也。之を祈み報賽する者は脛巾を献ず。」とある。この文に登場する一宮とは塩竈神社の事である。つまり従来の理屈に当て嵌めてみれば、塩竈神社に祀られていた神とは本来、アラハバキ神であろうか?
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アラハバキ神の正体には、様々な諸説がある。蛇神・塞の神・製鉄の神・などいろいろ言われているが、御神体として男根を模ったものを祀っているのを考え合わせても、全てに共通するものは山の神としてではなかろうか?

本来、山とは信仰の対象であり、遠くから仰ぎ見るものであった。修験が広がり、山伏たちが挙って山に登るようになり、明治時代の西洋のアルピニストの影響により、一般庶民までもが山々に上るようになった。しかし古代の日本では、山に登るという事は、殆ど行われていなかったようだ。

遠野の北に聳える早池峰山に関わる重要な人物として登場するのが始閣藤蔵である。菊池照雄「山深き遠野の里の物語せよ」には藤蔵の子孫に伝わっている文書が紹介されている。「来内金山の守り神となって金鉱脈を発見させて下さったなら、お礼に早池峰山頂にお宮を建て、東岳三社権現として祀ると約束…。」とある。古来の山伏は鉱山師でもあったのだが、藤蔵の本来が山伏であったのかは定かではない。ただここで考えられるのは、藤蔵が初めて早池峰山に登ったのは、金脈を発見した後ではないかという事だ。

藤蔵が伊豆から来内の地に来たのは、金山開発が目的であったのだろう。しかし来内の地からは、早池峰はまず見えない。眼前に聳えて目立つ山は、六角牛山であるからだ。その六角牛山には、早池峰と同じ神が祀られている痕跡がある。藤蔵の子孫に伝わる文書には東岳三社権現とあるが、六角牛はその早池峰の分霊が祀られている山であった可能性は高い。おそらく藤蔵は、来内の地で人々から、この遠野の地で一番位の高い、北に聳える早池峰山の話を聞いたのだろう。その早池峰山こそが来内の地から眼前に聳える六角牛山に祀られる神の大元であったからではなかろうか?だからこそ藤蔵は、遠く北に聳える早池峰山の神に願をかけたのだと考える。それから金が発見されて初めて藤蔵は、感謝の意を込めて聖域である誰もが登らない早池峰山に登ったのだろう。
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貞任山に連なる山々では現在、山躑躅が満開となっている。この山々では早池峰がどこからでも見る事ができる。早池峰を仰ぎ見る事ができる山…つまり早池峰山の遥拝所としての機能があったのだと感じる。だからこそ、早池峰を信仰したであろう安倍一族のアラハバキ神社も、この地に建立されたのであろう。

アラハバキ神で思い出すのが、東和町の丹内山神社だ。この丹内山神社の御神体はアラハバキの岩であり、また丹内山神社の神は、丹内神社の背後約4キロ先に建立されている滝ノ沢神社の敷地内にある滝に顕現したとある。その滝ノ沢神社に祀られている神は、早池峰の神と同一である。そしてまた、丹内神社に向かって滝ノ沢神社を線で結ぶと早池峰山に繋がるのは、もはや偶然ではないだろう。

アラハバキ神を山の神と捉えると、女神となる。何故なら、アラハバキ神社の御神体としてあるものの中に男根を模ったものがあるが、これは本来、女神であろう山の神に捧げる為に祀られたのであろう。となれば当然、遠野に伝わるコンセイサマという男根を模ったものはアラハバキ神に通じるものであろう。安倍一族の末裔建立した綾織の地の胡四王神社も後に、やはり安倍一族の息のかかった駒形神社に合祀されている。その駒形神社の御神体もまた男根を模ったものである事から、綾織の胡四王神社もまたアラハバキ神を祀っていたのではないか?そのアラハバキ神が女神であり、山の神であるならば、それは全て早池峰に通じる可能性は高い。となれば、安倍氏の息のかかっていた宮城県の一宮である塩竈神社に祀られていた神もアラハバキ神であるならば、本来は早池峰の神と同じであった可能性があるだろう…。
by dostoev | 2011-06-21 08:52 | 民俗学雑記 | Comments(0)
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