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「遠野物語拾遺42(穢れ)」![]() この地方で雨乞いをするには、六角牛山、石上山などの高山に登り千駄木を焚いて祈るのが普通だが、また滝壺の中へ午の骨などを投げ込んで、その穢れで雨神を誘う方法もある。松崎村字駒木の妻ノ神の山中には小池があり、明神様を祀ってある。昔からこの池に悪戯をすると雨が降り、またその者にはよい事がないと言い伝えているが、近所の某という者そんなことがあるものかと言って、池の中に馬の骨や木石の類を投げ込んだ。するとこの男はその日のうちに気が狂って、行方不明になった。村中の者が数日の間探し廻っても見附からなかったが、半年以上も過ぎて池の周りの木の葉がすっかり落ちてしまうと、そこの大木の上にこの男が投げ上げられた様な格好で、う骨ばかりになって載っているのが発見せられたという。 「遠野物語拾遺42」 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 【宝暦の飢饉時の遠野の話】 飢饉のあった宝暦四年、春から好天続きであったそうだが、田植えが終わってから七月までの間、まったく雨が降らなかったという。そこで困った民は相談した結果、御神水汚しの方策をとる事となったと。そこで一番神威の高い、早池峰山の麓にある又一の滝に、動物の死体を投げ込む事になったという。 それまで早池峰山一帯の水は汚された事が無かった為に、早池峰山の麓の総代達は、皆反対したというのだが、遠野一帯の百姓の生活を守る為にと説得されて承知したのだという。この時は、松崎村と綾織の総代が、皆を代表して早池峰神社を参拝した後に、その神聖な神水に、早池峰大神が嫌う、四足の犬と猫の死体を投げ入れた。それと共に、御伊勢様雨乞祭りが行われたと云う。宝暦4年、7月17日の事であった。 十九日の夕刻、珍しく小雨が降ってきたというのだが、それから五日目の二十三日の夕刻には、激しい雷雨と共に凄まじい豪雨が降ったのだと。そしてこの豪雨は止む事無く降り続け、今度は遠野全体の川が氾濫して田畑が全滅してしまったという。しかし、この豪雨も何故か早池峰を中心として遠野一帯だけであり、下流の田瀬の人々は上流からいろいろなものが流れてきたので、さては遠野が洪水に見舞われたと判断し心配していたのだそうな。つまり、早池峰を穢した雨乞いは、県内でも唯一遠野だけが被害になったという不思議な洪水であったそうである。 これから益々早池峰大神は死体を忌み嫌うとされ、火葬の煙さえも拒むと広まった。遠野南部も早池峰が開かれている季節の火葬を避け、わざわざ大迫まで死体を持って行き火葬をしたのだという。 ところで白という色は本来、忌々しい色であった。日本では神祭の衣か喪服以外には、白色の衣服を身につける事は無かった。ただし朝鮮では、白は太陽を現す色でもあり「しらじら明ける」という朝の様子は「白」が太陽をも現す色であったのを示しているのだろう。 ちはやぶる神代もきかず龍田川からくれなゐに水くくるとは 在原業平の歌があるが、この解釈に定まったものは無い。ただ「くくる」とは、禊ぎと同じで「茅の輪くぐり」と同じで、禊ぎ祓いの神事ではあるが゜からくれないに水くくる…」とは、”くくり染め”という染色法があると同じで、血に染まった。つまり龍田川が穢されたとも解釈できないだろうか?白山に祀られている神に、イザナミと菊理姫がいる。どちらも死を匂わせると共に甦りをも匂わせる。古代日本語での純粋な色の名には4種類ある。 「アカ(明)」「アヲ(漠)」「クロ(暗)」そして「シロ(顕)」 古代の白色の概念は、白木のように、樹皮を剥いだ、素のままの状態の色をを白と呼んだらしい。「素」もまた素人と同じで「シロ」と同義だ。ところで写真の「骨」が供えられているのは、骨とは白木と同じ体を剥き出しにした状態でもある。 「古事記」において菊理姫が登場し「亦た白す事有り」と述べるが、これは「白事」だ。中国での「白事」とは葬式を表すというのも、「白」は古代中国で髑髏の形で、白骨化したものであり、つまり「しゃれこうべ」が「白」の語源という事だ。 白山が死と甦りを意味するならば「遠野物語拾遺42」において、午の骨を滝壺に入れて雨乞いをするというのは、本来浄化の意味でもある水で洗い流すという意味もあったのでは無いだろうか?そして白山神社の女神像に供えられている骨は、あたかも白木のように剥き出しとなったその身を捧げる事によって、その魂の甦りを現すものであり、穢れ祓いと蘇りが表裏一体となってのものなのだと考えてしまう。 つまり死ぬ事というのは黒不浄とも云われ、穢れを意味する。その穢れた骨なり死体を水に投げ込む事によって、穢れ祓いのシステムが作動し、浄化する為に雨を降らせるのではないだろうか? また磯良神社に祀られている磯良神は磯良(シラ)とも読み、実は古代海人族である安曇氏系の産鉄集団が祀ったとも云われる。これが白山信仰と繋がっており、遠野の白山系も鉱山跡に祀られている場合がある。またタタラで火をおこす場合、火の火力を増す時に骨をくべたとの話もある。白骨は、信仰の対象でもあり、また実際に火力を増す為の秘術のものなのかもしれない。 ![]() ![]() 【平清水白山神社に祀られる女神像と獣の骨】 山ノ神は、恐ろしいという。そしてその中でも、遠野三山に鎮座する女神は恐ろしいものであると…。古来から、里山とは一線を画す高山は、畏怖されてきた。高山には魂が昇る為、死霊も棲むと思われてきたからかもしれない。その死霊の渦巻く高山に鎮座する女神は、恐ろしい存在であった。 例えば「遠野物語拾遺12」の話では、神に仕える巫女でさえ山神の怒りに触れて吹き飛ばされ「姥石」という石に変えられてしまった。この「姥石」と呼ばれるものは、遠野三山全てにある。つまり遠野の民にとって、遠野三山である早池峰山・石上山・六角牛山というものは、特別であったのだろう。ただ、石上山と六角牛の姥石は直接その山にあるのだが、附馬牛の小出の姥石の話、もしくはこの「遠野物語拾遺42」の場所は、直接早池峰山にはかからない話だ。ただし、共通するのはどちらもその後ろに早池峰山が聳えているという事だ。 この「遠野物語拾遺42」の冒頭に六角牛、石上山などの高山に登って千駄木を焚いて雨乞いをするとあるが、遠野三山でありながら何故か早池峰山という名は伏せている。つまり、この「遠野物語拾遺42」の山の祟り話は、当然残る早池峰山の仕業であると考えるべきだ。 つまりこの話から、遠野三山ではありながら、六角牛山と石上山よりも早池峰山の影響はかなり広範囲に広がっていると考えてよいものと思われる。 「…そこの大木の上にこの男が投げ上げられた様な格好で、う骨ばかりに なって載っているのが発見せられたという。」 この記述は、姥石の話と同じで、突風によって飛ばされ投げ出されたものだと思う。実はこれと似たような話が二つほどある。それは「遠野物語拾遺119」と「遠野物語拾遺36」である。 上郷村字細越のあたりと思うが、トンノミという森の中に古池がある。 故伊能先生は、鳥海とあてるのだと言われ、よくの池の話をした。 ここも昔から人の行くことを禁ぜられた場所で、ことに池の傍らに行 ってはならなかった。これを信ぜぬ者が森の中に入って行ったところ が、葦毛の駒に跨り衣冠を著けた貴人が奥から現れて、その男はた ちまち森の外に投出された。 気がついて見れば、ずっと離れた田の中に打伏せになっていたという。 もう今ではそんなことも無くなったようである。 「遠野物語拾遺36」 土淵村の若者達が4人、5人、琴畑川へ木流しに行った時の事である。 不動ノ滝の傍らにある不動堂に泊まっていたが、夜嵐が烈しかったので、 堂の戸を堅く締切っておいたのに、夜明けになってみると、その中の一人 が堂の外に投げ出されたまま、前後不覚で熟睡をしていた。宵に締めた 戸はそのままであったから、これは神業であろうと言い合って恐れた。六、 七年前の冬の事である。 「遠野物語拾遺119」 「遠野物語拾遺36」では、聖域に侵入した男が外に投げ出された話である。そして、 その男の前に現れたのは葦毛の馬に乗った貴人だ。これは東禅寺の来迎石の話と リンクする。 昔、無尽和尚が東禅寺の伽藍を建立しようとした時、境内に清い泉を欲しい と思い、大きな丸型の石の上に登ってはるかに早池峰山の女神に祈願した。 ある夜に美しい女神が白馬に乗って、この石の上に現れ、無尽に霊水を与え る事を諾して消え失せたと云う。 「遠野物語拾遺40」 つまり遠野地方では、葦毛の馬(白馬)に乗った貴人とは、早池峰大神を現すものだと考える。そして白馬は白山信仰にも繋がり、その白山の性格の一つとしてある穢れ祓いのものは、早池峰神社に祀られる瀬織津姫そのものだ。また「遠野物語拾遺119」は、一人の男だけが、外に放り出される。神業であろうと結んでいるが、その一人の男が何故放り出されたのかはわかっていない。ただし考えられるのは、何かの不浄を、その一人の男が起こしたのだと思う。何かの不浄を起こした為に、他の話と同様に放り出されたものと考える。 琴畑にある白滝神社、またの名を清滝神社といい、この神社に祀られる神は「土淵村誌」によると、早池峰大神である瀬織津姫となる。その後、この瀬織津姫は同じ土淵の倭文神社にこの白滝神社から持っていかれ、合祀されている。 本地垂迹によれば、瀬織津姫は十一面観音となるのだが、いつしか滝神さまと崇められ、不動明王が全国に広まった事も相まってか。ところで不動明王と水の結びつきは、不動明王を表わす梵字「カーンマン」に由来する。 カーン=不動心=岩 マン=柔軟心=水 不動明王の感得が行われる場が水流、滝、波、それに岩のある場が多いのは、この梵字からきている。元々滝神でもある早池峰大神にかぶさるように、後から不動明王が入り込んだので、本来の神は見え辛くなってしまった。琴畑の白滝神社も、不動明王を祀ってはいるが、本来は瀬織津姫の神社である。そして「遠野物語拾遺42」の地には現在、倶利伽羅不動が祀られている。側には滝があり、池がある。この倶利伽羅不動を祀る神社の御神体は滝そのものである。記述では明神を祀るとあるが、いつしかこの地も不動明王となったのは時代の流れでもあった。 しかし本来この地は、早池峰大神の息のかかる地であり、聖域でもあった筈だ。なのでこの地を侵犯し、聖なる水に馬の骨を投げ入れて祟りに遭遇し、やはり他の話と同じように飛ばされ放り投げられて、無残な死体となって発見されたのだろう。
by dostoev
| 2010-12-06 17:49
| 「遠野物語拾遺考」40話~
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