キツネの関所への入り口脇に、三つの石塔が並んでいる。
遠野の町外れには、キツネの関所が何箇所かある。釜石街道のへの出口には、
鴬崎。宮古街道へは八幡山の驚岡(今では踊鹿となった。)松崎方面の出口には加茂明神の畑中。花巻街道ならば間木野。そして、ここのキツネの関所である。
魚などを持ってキツネの関所に通りかかると、心の中でキツネに騙されるものかと意地を張りながら通る。草むらの中からキツネはその魚を狙い、女に化けたり、飲み友達に化けたりして、その魚を騙し取るという人間とキツネの素朴な交流を示すエピソードである。