遠野の不思議と名所の紹介と共に、遠野世界の探求
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三人の娘(悪しき魂の浄化)

三人の娘(悪しき魂の浄化)_f0075075_11133738.jpg

遠野の来内に鎮座する伊豆神社には、三人の娘の伝承がある。その中に坂上田村麻呂の三人の娘(お石、お六、お初)を産んだ松林姫の話が伝わる。しかし田村麻呂の子としての三人の娘の話は、下北半島にある脇野村にも伝わっている。

神護景雲2年(768年)安達の小連という若者が、故あって都から、この脇野沢に流され、ここで暮らしている間に、蝦夷の酋長の娘の聟となり、二人の間に、世にも稀な美しい女の子が生まれたという。延歴20年(801年)征夷大将軍坂上田村麻呂が東夷を征伐する為にこの地へきた時に、安達の小連が田村麻呂の陣に馳せ参じ、征夷討伐の先陣を承って殊勲をたてた。田村麻呂はこの地を「鬼伏」と名付け、蝦夷たちを宣撫したと。そして暫くの間田村麻呂はこの地に滞留したのだという。

その間、安達の小連の美しい娘が田村麻呂に仕え、その寵愛を蒙って懐胎した。そして月満ちて女は三つ子の女の子を産んだというが、田村麻呂は都へと連れて行けば、蝦夷との混血という事で困るだろうと、置き去りにしたのだという話がある。この話は、涙ながらに人間の哀話として伝わるのだが、もっと単純に割り切って解釈してしまえば、一夜妻の話となる。

例えば、ニニギがコノハナサクヤヒメを見染めて一夜で身篭る話もまた、現地の一夜妻の話であるのだと思う。ところで遠野の伊豆神社には、田村麻呂ではなく阿倍宗任の妻の産んだ娘であるという伝承もあるが、どちらにしろ現地での一夜妻の話となるのだと考えている。

原始的本能とは、男は自らの遺伝子を残そうとする。そしてまた女も、強い男に惹かれその遺伝子を残す役割を担うのが、猿山の猿と同じ、原始的な野生の本能だ。

「昭和定本日蓮聖人遺文」には安部一族である安藤五郎を評して「安藤五郎は因果の道理を弁えて堂塔多く造りし善人也」と記されているが、善人という定義は単純にお堂や塔を造ったという功績に対してである。田村麻呂であり、安部一族であれ、戦の中に沢山の人間を殺してきた血の歴史がある。その血を振り解こうとする行為の延長上にあるのが、神仏に対する信仰となる。極端にいえば血の呪いから解放される為に、神仏に対して念じたのだと思う。これは古来から日本に入ってきた御霊信仰が大きかったのだろう。「殺せば祟られる。」という因縁が戦という命の凌ぎ合いの中で発生するのだ。殺さなければ自分が殺されるという刹那の中、非情に成りきった者だけが生き残ってきた歴史。

当然の事ながら、当時の女性というものは男が人を切り殺し、また切り殺されるという血と血の間の男の本能を間近で見てきていたのだろう。極端に言えば、そこで勝利した者に対し、自らを捧げたのだろう。男は男で、血に染まった怨念の悪しき魂を浄化する為に神仏を信仰し、女を求めた。女もまた、その悪しき魂を受け入れ、一緒に神仏に対し祈祷したのだと思う。

男でありながら穢れ無き魂であるのは、俗世間の戦であったり、下々の者達と呼ばれる生きる為の争いの中という俗世間より離れた、神仏界に生きてきた人の中にいるのかもしれない。しかし根源的な男の魂とは、生きる為に殺生する悪しき魂(殺生せぬものを清き魂というならばだが…。)から発生しているのだと思う。本来の慈愛とは、人のドロドロした生き様を垣間見、生も死も体感した後に生ずるのだと考えている。

男の滾る血を押さえるものは、神仏への信仰であり、清き魂の女を求める事で癒されるのかもしれない。武士の安息とは、そういうものだろう。その穢れた魂が、浄化を果たす為に清い魂と劇的な結ばれ方をしたのが、源義経と静御前だろう。静御前は源義経の子を身篭った中に捕まり、鎌倉において頼朝と北条政子の前で舞い踊り詠った歌に、頼朝は激怒して静御前を殺してしまえと言った。しかし、傍にいた北条政子の一言…。

「女とは、そういうものです。」

その北条政子の言葉で、頼朝は怒りを抑えたのだが、女にもまた男のような綺麗事では無い、悪しき激情を備えているものだ。しかしそれはあくまで、静御前が義経の魂を受け取ってのものであり、それは悪しき魂と清き魂の融合の元に発せられたものだったのだろう。それがわかるから、北条政子は頼朝をたしなめたのだった。

ここでいう三人の娘とは、清き魂と悪しき魂との結び付きによって生まれたものであり、聖なる数字”3”で表わされるのは、それを証明するものなのかと考えてしまう。世の常、悪しき魂は清き魂を求め彷徨う。清き魂もまた、悪しきものを包む宿命となって存在しているのかもしれない。清き者同士は、何も生み出さない。世の中は、あくまでも陰と陽なのだと思う。三人の娘の伝承とは、男の悪しき魂を浄化する為に生み出された穢祓いの一つの形としてなのか。自分もまた目の前に清き魂の女がいたら、人から奪ってしまうのだろう。それが、荒ぶる悪しき男の魂であると、心の底で信じている。清き魂であると善人ぶるのは、聖職者にでも任せておこう…。
by dostoev | 2009-11-22 13:26 | 三女神伝説考
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