遠野には、石棒信仰及びコンセイサマ信仰が根強く残っている地域でもある。遠野の観光物産店へ行っても、お土産品としてコンセイサマの木彫りが、かなりの高値で売られている。そこで、造形的に作り易いだろうと某集落の何人かの爺様が、各々コンセイサマの製作に取り掛かったのだという。しかしだ、コンセイサマの見本となるものが自らのコンセイサマとなるので、出来上がったコンセイサマの作品は、皆違う形であったと。中にはリアルに作ろうとした爺様は、自分に似せて曲がったコンセイサマを作ってきたという力作であったのだと…(^^;
しかし、どの作品もお土産品というのには、品が無いというか、元もとのモデルが自らのコンセイサマであった為、恥ずかしくなったようで、そのコンセイサマの作品の販売を止めてしまったという。聴くところによると、やはり自分のコンセイサマに自信が無かったというのが、一番の理由だったらしい(笑)(^^;