遠野の不思議と名所の紹介と共に、遠野世界の探求
by dostoev
カテゴリ
全体
民宿御伽屋HP
御伽屋・幻想ガイド
遠野体験記
民宿御伽屋情報
遠野三山関連神社
遠野不思議(山)
遠野不思議(伝説)
遠野不思議(伝説の地)
遠野不思議(遺跡)
遠野不思議(神仏像)
遠野不思議(石)
遠野不思議(石碑)
遠野不思議(追分の碑)
遠野不思議(史跡)
遠野不思議(樹木)
遠野不思議(桜)
遠野各地の滝
遠野の鍾乳洞
遠野不思議(自然)
遠野八景&十景
遠野不思議(オブジェ)
遠野不思議(その他)
遠野各地の河童淵
遠野各地の狐の関所
遠野各地のデンデラ野
遠野各地の水車小屋
遠野各地の不地震地帯&要石
遠野各地の賽の河原
遠野各地の乳神様
遠野不思議(淵)
遠野各地の沼の御前
遠野各地のハヤリ神
遠野の義経&弁慶伝説
遠野の坂上田村麻呂伝説
遠野の安部貞任伝説
遠野不思議(寺院)
遠野七観音
遠野各地の八幡神社
遠野各地の熊野神社
遠野各地の愛宕神社
遠野各地の稲荷神社
遠野各地の駒形神社
遠野各地の山神神社
遠野各地の不動尊
遠野各地の白龍神社
遠野各地の神社(その他)
遠野の妖怪関係
遠野怪奇場所
遠野で遭遇する生物
遠野の野鳥
遠野のわらべ唄
民俗学雑記
遠野情報(雑記帳)
観光案内(綾織偏)
観光案内(小友編)
金子氏幻想作品
「遠野物語考」1話~
「遠野物語考」10話~
「遠野物語考」20話~
「遠野物語考」30話~
「遠野物語考」40話~
「遠野物語考」50話~
「遠野物語考」60話~
「遠野物語考」70話~
「遠野物語考」80話~
「遠野物語考」90話~
「遠野物語考」100話~
「遠野物語考」110話~
「遠野物語拾遺考」1話~
「遠野物語拾遺考」10話~
「遠野物語拾遺考」20話~
「遠野物語拾遺考」30話~
「遠野物語拾遺考」40話~
「遠野物語拾遺考」50話~
「遠野物語拾遺考」60話~
「遠野物語拾遺考」70話~
「遠野物語拾遺考」80話~
「遠野物語拾遺考」90話~
「遠野物語拾遺考」100話~
「遠野物語拾遺考」110話~
「遠野物語拾遺考」120話~
「遠野物語拾遺考」130話~
「遠野物語拾遺考」140話~
「遠野物語拾遺考」150話~
「遠野物語拾遺考」160話~
「遠野物語拾遺考」170話~
「遠野物語拾遺考」180話~
「遠野物語拾遺考」190話~
「遠野物語拾遺考」200話~
「遠野物語拾遺考」210話~
「遠野物語拾遺考」220話~
「遠野物語拾遺考」230話~
「遠野物語拾遺考」240話~
「遠野物語拾遺考」250話~
「遠野物語拾遺考」260話~
「遠野物語拾遺考」270話~
「遠野物語拾遺考」280話~
「遠野物語拾遺考」290話~
「現代遠野物語」1話~
「現代遠野物語」10話~
「現代遠野物語」20話~
「現代遠野物語」30話~
「現代遠野物語」40話~
「現代遠野物語」50話~
「現代遠野物語」60話~
「現代遠野物語」70話~
「現代遠野物語」80話~
「現代遠野物語」90話~
「現代遠野物語」100話~
「遠野妖怪談」
「闇・遠野物語」
遠野小学校トイレの花子さん
遠野小学校松川姫の怪
遠野小学校の座敷ワラシ
菊池氏考
佐々木氏考
クワガタと遠野の自然
安倍氏考
阿曽沼の野望
遠野・語源考
河童狛犬考
飛鳥田考
遠野色彩考
遠野地名考
ゴンゲンサマ考
五百羅漢考
続石考
早池峯考
六角牛考
七つ森考
羽黒への道
動物考
月の考
「トイウモノ」考
小松長者の埋蔵金
遠野七観音考
鯰と地震
三女神伝説考
早池峯信仰圏
河童と瀬織津比咩
狐と瀬織津比咩
勾玉の女神
橋姫と瀬織津比咩
平将門と瀬織津比咩
狼と瀬織津比咩
鈴鹿権現と瀬織津比咩
母子信仰と速佐須良比賣
七夕と白鳥
来内の違和感
瀬織津比咩(イタリア便り)
水神と日の御子
年越しの祓の女神
「七瀬と八瀬」
鉄の蛇
荒御魂
閉伊氏の正体
早瀬川と白幡神社
瀬織津比咩雑記
岩手県の瀬織津比咩
古典の世界
「宮木が塚」
「蛇性の淫」
「白峰」
「吉備津の釜」
「菊花の約」
「青頭巾」
「浅茅が宿」
「徒然草」
「源氏物語」
「枕草子」
わたしの怪奇体験談
よもつ文
遠野の自然(春)
遠野の自然(夏)
遠野の自然(秋)
遠野の自然(冬)
遠野の夜空
以前の記事
2017年 08月
2017年 07月
2017年 06月
2017年 05月
2017年 04月
2017年 03月
2017年 01月
2016年 12月
2016年 11月
2016年 10月
2016年 09月
2016年 08月
2016年 07月
2016年 06月
2016年 05月
2016年 04月
2016年 01月
2015年 12月
2015年 11月
2015年 10月
2015年 09月
2015年 08月
2015年 07月
2015年 06月
2015年 05月
2015年 04月
2015年 03月
2015年 02月
2015年 01月
2014年 12月
2014年 11月
2014年 10月
2014年 09月
2014年 08月
2014年 07月
2014年 06月
2014年 05月
2014年 04月
2014年 03月
2014年 02月
2014年 01月
2013年 12月
2013年 11月
2013年 10月
2013年 09月
2013年 08月
2013年 07月
2013年 06月
2013年 05月
2013年 04月
2013年 03月
2013年 02月
2013年 01月
2012年 12月
2012年 11月
2012年 10月
2012年 09月
2012年 08月
2012年 07月
2012年 06月
2012年 05月
2012年 04月
2012年 03月
2012年 02月
2012年 01月
2011年 12月
2011年 11月
2011年 10月
2011年 09月
2011年 08月
2011年 07月
2011年 06月
2011年 05月
2011年 03月
2011年 02月
2011年 01月
2010年 12月
2010年 11月
2010年 10月
2010年 09月
2010年 08月
2010年 07月
2010年 06月
2010年 05月
2010年 04月
2010年 03月
2010年 02月
2010年 01月
2009年 12月
2009年 11月
2009年 10月
2009年 09月
2009年 08月
2009年 07月
2009年 06月
2009年 05月
2009年 04月
2009年 03月
2009年 02月
2009年 01月
2008年 12月
2008年 11月
2008年 10月
2008年 09月
2008年 08月
2008年 07月
2008年 06月
2008年 05月
2008年 04月
2008年 03月
2008年 02月
2008年 01月
2007年 12月
2007年 11月
2007年 10月
2007年 09月
2007年 08月
2007年 07月
2007年 06月
2007年 05月
2007年 04月
2007年 03月
2007年 02月
2006年 09月
2006年 08月
2006年 07月
2006年 06月
2006年 05月
2006年 04月
2006年 03月
2006年 02月
お気に入りブログ
パチンコ屋の倒産を応援す...
ゲ ジ デ ジ 通 信
宮  古  物  語
民宿御伽屋
不思議空間「遠野」別館
ひもろぎ逍遥
jun-roadster
リティママ の日々徒然
世に倦む日日
JUNJUNのブログへよ...
外部リンク
最新のコメント
死んだら魂は山へ…という..
by dostoev at 05:03
そうなのですね。 確か..
by soma0506-yca at 22:03
あ…「6つ3合う」ですね..
by dostoev at 17:09
日本人は良くも悪くも言葉..
by dostoev at 17:03
凄く面白いですね。 6..
by soma0506-yca at 16:15
なるほど。ありがとうござ..
by 秩父まほろば at 09:49
西の真言、東の天台と云わ..
by dostoev at 06:12
こんにちは。 円仁の話..
by 秩父まほろば at 17:57
さっと氏…まるで「徒然草..
by dostoev at 18:26
下駄を利用したトレーニン..
by dostoev at 18:25
最新のトラックバック
ライフログ
検索
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧


<   2013年 10月 ( 39 )   > この月の画像一覧

「遠野物語40(異界を覗く)」

f0075075_84115.jpg

草の長さ三寸あれば狼は身を隠すと云へり。草木の色の移り行くにつれて、
狼の毛の色も季節ごとに変りて行くものなり。

                                     「遠野物語40」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
和歌山県牟婁郡に、こういう話が伝わっている。恐らく、熊野修験が伝えたものと思う。

「狼は人に姿見せんてお婆さんらは言う。萱一本あったら姿隠す。夜なんか、使いに行って来るでしょ。で、夜帰りに、送り雀っていうんですわ、チュンチュンて後ろ鳴いて来るでしょ。その雀がついたる時は狼が後ろについている。それは、その使いに行て来る人を守ったぁるやそうな。ほやけど、後ろ向いても姿は見えんけど、お婆さんらの話聞くと、脇の下から覗いたら姿は見えるちゅう。」

狼が草の長さ三寸あれば身を隠すという話は、実際には有り得ない話だというのは誰でも認識できるものと思う。しかし、狼は大神でもあり、神の行為と考えた場合、誰でも納得したものであったろうと想像できる。また熊野では、山伏を狼と表現したり、巫女を兎と表現するのを考えてみても、狼のその能力とは、山伏の人間を超越した力を誇示させようとした狙いもあったのかもしれない。
f0075075_8263597.jpg

常光徹「しぐさの民俗学」を読むと、様々な異界を覗く為の逸話が紹介されている。その殆どが、股の間から覗く方法と、手の隙間から覗く方法、そして脇の下、袖の下から覗く方法となる。これによれば、狼が姿を隠しても、この方法で見る事が出来るとされている。

股の間であろうが、指の隙間だろうが、脇の下であろうが、これらは一つの覗き穴を作る行為に他ならない。この覗く行為の一番古い話は、やはり「古事記」での豊玉比売が出産の際、夫に産屋を覗くことを固く禁じたが、夫である山幸彦が密かに覗くと、豊玉比売が八尋鰐になってクネクネと這いまわっていた。そして、正体を見られた事を恥じた豊玉比売は、海坂を塞いで海神の国に帰ってしまった話が伝わっている。

やはり「古事記」では、伊邪那美の住む黄泉国と伊弉諾の住む現世には千曳岩と呼ばれるもので隔てられている。この豊玉比売もまた海坂を塞いだとあるが、この世と異界とを隔てる壁というものがあるというのが理解できる。その壁に穴が空いていれば、それを覗く事が、異界を覗くという行為になると考えたのだろう。だから、例えば天橋立を股の間から覗くというのは、天橋立そのものが伊弉諾という神が造ったもので、ある意味人間の造ったものでは無い"異界"であるからだろう。

山の洞窟もまた、山に出来た穴であり、異界の入り口である。当然それは、地面に出来た井戸なども穴であり異界という事。そこを覗くとは、異界を覗く行為であるから、簡易的に人間の体や身に付けるもので"穴"を作って覗くという行為そのものが、異界を覗く…つまり、普通見えないものを見るという行為に繋がったのだろう。「遠野物語40」での狼が「草の長さ三寸あれば狼は身を隠すと云へり」というのも、神でもある狼が異界に身を隠したという意味なのであろう。
by dostoev | 2013-10-31 09:04 | 「遠野物語考」40話~ | Comments(0)

猫の怪

f0075075_177317.jpg

今年は、某部屋の打診がままある。実は以前、座敷ワラシ関連から某テレビ局がその部屋の紹介をしたところ、いくつか予約があったのが記憶に新しい。その中で、秋田県の親子がその部屋を指定して泊った時の話だ。

泊った翌朝、その親子は下に降りて来て朝食を食べ始めた。その時に会話をしていたところ。

「お宅の猫ちゃんは、賢いですね。」

どうしたのかと訳を聞いたら昨夜遅い時間帯に、風呂に行こうと部屋を出たところ、扉の前に黒猫がチョコンと座り「ニャー」と鳴いたと。

「あら猫ちゃん、私はこれから風呂に行こうと思うから、案内してね。」

すると黒猫は「ニャー」と鳴いて、そのお客を先導して風呂場まで案内したと云う。しかし風呂場には鍵がかかっており、入れなくなっていたと。

「あらぁ猫ちゃん、お風呂に入れないね。」

と言うと、黒猫は風呂場の扉をガリガリと爪とぎをするようにしたところ、中の人が気付いて扉を開けてくれたと云う。

「ありがとうね、猫ちゃん。」
f0075075_17184470.jpg

その当時の家にいた猫とは、グーと呼ばれるメス猫と、ハイ君と呼ばれるオス猫の2匹だった。いや正確には、グーが出産したばかりなので、某部屋に籠って赤ちゃん猫に付きっきりでお乳をあげていたので、恐らく客が言う「猫ちゃん」とはオス猫のハイ君だったろうと思う。思うというのは、続けざまに客が話してくれた猫の話が有り得ない話だったからだ。

「実は、明け方にも猫ちゃんがトイレに案内してくれたんですよ。」

やはり明け方まだ暗いうちに、そのお客は目覚めてトイレへ行こうと部屋の扉を開けたところ、やはり黒猫がチョコンと座り「ニャー」と鳴いたと。

「あら猫ちゃん、おはよう。わたしはこれからトイレに行くのよ、案内してくれる?」

と黒猫に対して言葉をかけると「ニャー」と鳴いてトイレへと案内したそうな。しかしトイレは歩いて数歩のところなので、案内するほどでは無かったそうだが、その黒猫がやはり言葉を理解してトイレまで案内したのに驚いたのだという。

明け方というが時間帯を聞くと朝の4時半頃であったという。しかしだ、自分が朝の6時頃に用事があって2階の某部屋へ行くと、猫の鳴き声がする。あれっ?と思って、扉を開けると黒猫のハイ君がそこにいた。恐らく昨夜、たまたま人の出入りに紛れてその部屋に閉じ込められたようだ。そして出産したばかりの猫のグーは、某部屋の中で赤ちゃん猫達にお乳をやっていたものでぐったりしていた。つまり、お客を風呂場やトイレに案内できる黒猫などいなかったのだった…。
f0075075_17153640.jpg

自分が、それは有り得ない話だと言うと、親子である娘の方が、急に立ち上がって部屋の方へと急いで言った。暫くした後、その娘がデジカメを片手に降りてきた。

「これ見て下さい!」

そこには無数のオーブみたいなのが沢山写っていた。ただオーブは埃がストロボの光に反射したものだと言われるので、何とも言えないが、客は嬉しそうにして宿を後にしていったのだった。

ところが今年、やはりそういう希望のお客が指定で同じ某部屋に泊った。すると、やはりデジカメで部屋の内部を撮影した画像を見せられた。

「どう思います?」

見ると、部屋の中には沢山のオーブと一緒に、光る球体が写っていた。オーブは埃の可能性もあるのだが、この画像に写っている光る球体を、どう説明して良いのかわからなかった。座敷ワラシで始まった某部屋の騒動が、謎の黒猫に広がり、写真の怪に繋がって行った。まあそれでも家に、もしくは客に何かあったわけでもないので、これはこれで楽しむ気持ちがあればいいのだろう…か?
by dostoev | 2013-10-30 17:45 | 民宿御伽屋情報 | Comments(0)

越冬準備

f0075075_16483530.jpg

来内ダム(遠野ダム)を見に行くと、ダムの通路に管理小屋らしきがあるのだけど、その小屋の壁に、沢山のテントウ虫が引っ付いていた。見てると、次々に飛来して壁にくっついている。
f0075075_16501282.jpg

種類は様々で、他にカメムシも集まって来ている。
f0075075_16504154.jpg

どうやら狙いは、この小屋の扉の隙間に集まって来ているようだ。こういう人里から離れた無人の小屋は、虫の越冬に最適な場所となるようだ。よく見ると隙間には、既に大物の虫が入り込んでいるよう。とにかくこれを見ると、秋も終わりで、もう冬が来るのだなぁと。。。
by dostoev | 2013-10-30 16:55 | 遠野情報(雑記帳) | Comments(0)

遠野の紅葉 其の三

f0075075_8345635.jpg

沢山撮影したから、他の作品もついでに掲載。今度は、雪景色になるだろうか。。。
f0075075_8355371.jpg
f0075075_8361272.jpg
f0075075_8363984.jpg
f0075075_8365034.jpg
f0075075_8373610.jpg

f0075075_8385322.jpg

f0075075_922437.jpg

f0075075_839254.jpg

by dostoev | 2013-10-29 08:40 | 遠野の自然(秋) | Comments(0)

遠野の紅葉 其の二

f0075075_5323072.jpg

とにかく遠野は今、秋!という情景が広がっている。天気が良いと、散策するだけで気分が良くなってくる。
f0075075_5325624.jpg

神社にも、紅葉が似合う。
f0075075_536729.jpg

赤い色が密集した林があった。
f0075075_5362362.jpg

春から夏にかけては、緑一色の林の中も色とりどりに。
f0075075_5364122.jpg

スローシャッターで撮影してみる。
f0075075_539264.jpg

黒い背景に映える紅葉が、着物の柄のようにも見えた。
f0075075_53916100.jpg

紅葉を見る場合、陰影がある方が、やはり綺麗に見える。
f0075075_541972.jpg

林の奥に、真っ赤な紅葉が見えたので歩いて行くと、あちこちに綺麗な真っ赤な紅葉の葉が落ちている。
f0075075_5421665.jpg

水辺の枝にひっかかっている、真っ赤な紅葉の葉っぱ。
f0075075_5434396.jpg

傍の小川にも、真っ赤な紅葉の葉っぱが。
f0075075_545613.jpg

by dostoev | 2013-10-29 05:46 | 遠野の自然(秋) | Comments(0)

異界の入り口

f0075075_1665678.jpg

厳龍神社へ行った時、それらしきがあった。
f0075075_1675093.jpg

厳龍神社の御神体である不動岩は、紅葉真っ盛り。その御神体の不動岩の下に、妙なものを発見した。
f0075075_1691155.jpg

岩が歪んで見え、もしかして時空の歪み?かとも思った。

実は近付いて見ると、下の水の揺らめきが岩に反射しているだけだったが、遠くで見ると妙な歪みに見えたのだった。
f0075075_16114012.jpg

実際に、時空の歪みがあったら、こんな感じなのだろう(^^;
by dostoev | 2013-10-28 16:13 | 民俗学雑記 | Comments(0)

遠野の紅葉

f0075075_6442954.jpg

とにかく、暫く天気が悪かったので、山の紅葉は確認していなかったが、昨日の久々の天気にやっと確認しに行ったら、既にピークが過ぎている場所がいくつかあった。これは、春の桜とは逆のパターンで、高い山から紅葉が始まって、里山に下りてくる。思うに山ノ神は、春に山から降りて来て田の神となり、収穫の秋には山へと戻って山の神になるという話は、桜と紅葉を意味しているのではなかろうか?
f0075075_6481146.jpg
f0075075_6483350.jpg
f0075075_6484014.jpg
f0075075_649225.jpg
f0075075_649454.jpg
f0075075_6504483.jpg
f0075075_6523712.jpg
f0075075_652523.jpg

f0075075_655095.jpg

by dostoev | 2013-10-28 06:54 | 遠野の自然(秋) | Comments(0)

秋の夕日に照る山紅葉

f0075075_1914129.jpg

風が強く雲も多い中、台風一過の後に、どうにかピークを過ぎた紅葉を撮影。とにかく「秋の夕日にて~るぅ、や~まぁ、もぉ~みいじぃ~♪」と、思わず歌いたくなる光景だった。
f0075075_19143585.jpg
f0075075_19144481.jpg
f0075075_19145346.jpg

by dostoev | 2013-10-27 19:17 | 遠野不思議(自然) | Comments(0)

「遠野物語86(供養絵額)」

f0075075_16334596.jpg

土渕村の中央にて役場小学校などの在る所を本宿と云ふ。此所に豆腐屋を業とする政と云ふ者、今三十六七なるべし。此人の父大病にて死なんとする頃、此村と小烏瀬川を隔てたる字下栃内に普請ありて、地固めの堂突を為す所へ、夕方に政の父独来りて人々に挨拶し、おれも堂突を為すべしとて暫時仲間に入りて仕事を為し、稍暗くなりて皆と共に帰りたり。あとにて人々あの人は大病の筈なるにと少し不思議に思ひしが、後に聞けば其日亡くなりたりとのことなり。人々悔みに行き今日のことを語りしが、其時刻は恰も病人が息を引き取らんとする頃なりき。

                                    「遠野物語86」

f0075075_16561233.jpg

遠野だけでは無いが、遠野の寺院には供養絵額と呼ばれるものが飾られている割合が多い。菩提寺に、死後の冥福を祈ってのもののようだ。例えば、山形のムサカリ絵馬の様に死後に独身の死者同士のお見合いによって生前果たせなかった婚姻を果たし、冥福を祈るというものに近く、果たせなかった夢を絵にしたものであろう。

写真がまだ普及していなかった時代は、絵師によって似顔絵や供養絵が描かれていたようだ。ただリアルに現実を写す写真と違い、供養絵は死者の夢をも描くもの。「遠野物語」にはオマクも含め、こういう死者、もしくは今にも死ぬ間際になって、その人の想いが霊となって出てくる話が多い。想いは、生前にやり残した「悔い」の場合でもあり「夢」の場合でもある。この「遠野物語86」における「地固めの堂突」とは「注釈遠野物語」ではドヅキ・ドンヅキといい、建物の土台石を置く為に土を突いて平らにする作業であると。つまり、その前に普請と記している事から、地域の共同体の一員として成さねばならぬ事を出来ぬ悔みから、政の父は現れたのだろう。つまり成仏するにあたって、生前の悔いを残さぬように現れたのだろうと解釈できる。そしてこの話もまた、一つの供養絵額にも成り得る物語でもある。
by dostoev | 2013-10-26 17:18 | 「遠野物語考」80話~ | Comments(0)

「遠野物語62(くくり)」

f0075075_10514172.jpg

又同じ人、ある夜山中にて小屋を作るいとま無くて、とある大木の下に寄り、魔除けのサンヅ縄をおのれと木とのめぐりに三囲引きめぐらし、鉄砲を堅に抱へてまどろみたるしに、夜深く物音のするに心付けば、大なる僧形の者赤き衣を羽ばたきして、某木の梢に蔽ひかかりたり。すはやと銃を打ち放せばやがて又羽ばたきして中空を飛びかへりたり。

此時の恐ろしさも世の常ならず。前後三たびまでかゝる不思議に遭ひ、其度毎に鉄砲を止めんと心に誓ひ、氏神に願掛けなどすれど、やがて再び思ひ返して年取るまで猟人の業を棄つること能はずとよく人に語りたり。

                       「遠野物語62」

f0075075_1054586.jpg

サンズ縄は「三途縄」で、あの世の縄を意味する。この三途縄は、棺桶を結んだ紐か、もしくは葬儀の参列に使う竜頭にかかった紐を使う。そしてこの三途縄を呪文を唱える様に「一尋、二尋…。」と言いながら長さを量るように結界を張る。しかし、この三途縄が何故に魔除けとなるのかわからなかった。結界を張るにしろ、他にも方法があるのだから。

ところで「遠野物語拾遺246」で掘返しの婆様が埋められる前に「縊られる時に一方の眼が潰れたので」と記されている。「縊る」「くびる」で、首を絞めて殺す意がある。つまり、掘返し婆様は首を絞められて一時殺され埋められたのだ。それは、直接手で絞め殺したのではなく、紐によって絞め殺したのではなかろうか。この「くびる」には、紐で縛る意もあり、全国には「しばる・くくる・きびる・ゆう・ゆつける・いわく・くびる」などと紐で結ぶ言葉が転訛などしながら広がっている。

これらの言葉の中「くくる」で思い出すのは、菊理媛(くくりひめ)となる。菊理媛神は黄泉国にいて、伊弉諾に対して謎の言葉を伝える役目を果たすシーンにのみ登場している謎の女神だ。ただ「ホツマツタヱ」では、伊弉諾の母親という事になっているので、母親が息子に言い聞かせるのであれば、すんなりと受け入れる事はできるが、それでも何を言ったのかはわからない。その菊理媛神は「ホツマツタヱ」において、「くくり」とは読まずに「ここり」と読む。つまり菊理媛神(ここりひめ)という呼称となる。

ところが遠野で昔、首吊りをした場所を「ココリコ」と呼ぶ地がある。聞くと「カカリコ」であったり「ココリコ」であったりして一定しない。地域の古老に聞くと「ココリコとは木こりの事か?」などと定かでは無いようだった。だが「ココリコ」だろうが「カカリコ」だろうが、語尾に着く「コ」は、この地方で「娘っこ」とか「べごっこ」などと、語尾に「コ」を付けるのと同じのようだ。つまり、首吊りがあった地は「ココリ」であり「カカリ」である。だが「カカリ」であっても「紐がかかる」と同じように、やはり首吊りなど「縊る」に通じる。
f0075075_1237148.jpg

「生ける世に迷い出ぬよう、括りまする!!!」

現在の棺桶は一般的に横に寝る事ができる形で寝棺(ねかん)とも呼ばれるが、弥生時代から伸展葬(しんてんそう)とも呼ばれる埋葬の形となる。ところで数年前、遠野の恩徳という地では土葬が行われ、それは屈葬(くっそう)とも云われる縄文時代から最も普通に見られる埋葬方法だった。或る場合には、屍が外に出ない様紐でくくったとされるが、途中で蘇生した場合を考慮に入れ、紐でくくらなくなったともいう。この恩徳での屈葬では、紐ではくくらなかったそうである。

「遠野物語22」に登場する狂女の名はトヨと言って、その後に死んで埋葬されるが、翌日には埋葬した筈の土に穴が空いており、棺の蓋も開いていて死体は無かったと。それが後に「遠野物語3」において、嘉兵に鉄砲で撃たれたトヨとなる。死んだ筈の人間が生き返れば嬉しくもあるが、逆にゾンビなどのように恐怖を伴う場合もある。それは「古事記」において、黄泉の国で黄泉醜女においかけられる伊弉諾のイメージが付き纏うからではないか。

地面の穴は黄泉国と繋がっていると云われる。洞窟であり、井戸や厠にも全て地面に穴が空いている為に、黄泉国の入り口と思われた。そして当然の事ながら、地面に穴を掘って埋葬する行為は、黄泉の国への入り口を開ける行為でもある。ひとたび埋葬すれば、その屍は黄泉の住人となってしまう。それがこの世に這い出ない様、紐でくくったとも云われる。

つまり、屍を"くくる紐"とは、黄泉国の住人を縛る呪具でもあるという事ではないか。魔物とは異界からの侵入者であり、それは黄泉国をも含めての事だろう。黄泉に棲む菊理媛神が黄泉醜女と違い生者である伊弉諾にアドバイスできたのは、菊理媛神自体が黄泉国の本当の住人でない事を意味しているのだろう。それでは何故に、菊理媛神が黄泉国を自在に行き来出来るのかは、その黄泉国の住人が恐れる呪具である「くくる紐」を扱うからではなかろうか。恐らく三途縄には、菊理媛神の威光が降り注いでいる為に魔除けの効果があるのだろう。
f0075075_13171661.jpg

ところで、この「遠野物語62」登場する「大なる僧形の者」とはムササビだろう。「遠野物語拾遺118(補足)」で書いたように、ムササビは人の言葉に言葉を返す動物だ。それがあたかも仏教の問答にも感じて、ここでは僧形という表現としたのだろう。遠野では、ムササビを「バンドリ」と呼び、これは晩に飛ぶ鳥からきている。その当時は、動物など体系化されておらず、飛ぶものは全て鳥であり、赤茶けた翼をもって夜に飛ぶ鳥とはムササビ以外に有り得ないだろう。
by dostoev | 2013-10-24 13:27 | 「遠野物語考」60話~ | Comments(0)