遠野の不思議と名所の紹介と共に、遠野世界の探求
by dostoev
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<   2010年 04月 ( 17 )   > この月の画像一覧

緊急掲載!!!「ネットで民主党叩くと犯罪になる法案成立へ」

何故岩手県は、こういう横暴を平気でしようとする政党を応援する割合が多いのか、理解に苦しむ。

http://ameblo.jp/minsyutousaiaku/entry-10520896993.html
by dostoev | 2010-04-30 11:13 | Comments(0)

雨上がりの貞任高原

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強い雨が降っていた午後、フト水芭蕉の様子が知りたくて、久々の貞任高原へ。その時はまだ強い雨で、貞任への道は川の様になっていた。途中飛び出す雨でずふ濡れになったウサギなどもいたが、雨が降ろうが山は何も変わっていなかった。
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ただ確信があった。天気予報によれば、夕方頃に晴れるだろうと。ならば、水芭蕉の確認と共に雨上がりの山の情景も見てみようと。水芭蕉を見ている最中は雨が強く降っていたが、見終わってから山の上の方へと向かう頃から日差しを感じ、反対側の山には雨が上がる証の雲の湧きたつ様が見えた。
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by dostoev | 2010-04-30 04:23 | 遠野情報(雑記帳) | Comments(2)

水芭蕉

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桜はまだだけど、水芭蕉は小粒な花が咲き始めています。あまり大きくなると、みっともないと思うので、今頃からから連休明け少々にかけてが、一番見ごろとなるのでは?
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by dostoev | 2010-04-29 20:56 | 遠野情報(雑記帳) | Comments(0)

遠野不思議 第六百六十三話「ハンター君」

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カカシといえば大抵の場合、スズメやカラスなど、稲の害鳥除けとして立てられるものだが、このハンター君は、熊を撃退?する為に立てられたカカシである。今日も貞任高原の平和を守る為に、ハンター君は立っている…(^^;
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by dostoev | 2010-04-29 19:36 | 遠野不思議(オブジェ) | Comments(0)

東峰の残骸

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【雨上がりの住田の山々】


早池峰が古い時代に”東峰”と呼ばれたというが、その残骸として似たような山名の山はあるかと調べると、住田町に東峰山(619m)というのがあり、紫波には東根山(928m)というのかあった。住田の東峰山は中腹に「東峰社」があり、それより上に登ると滝があるのだが、調べてみると、この東峰山という名の由来は”東屋”から来ているそうで、早池峰との関連は無いようだ。東屋を【日本語源大辞典】で見てみると…。

1.四方に萱きおろした形の屋根。また、屋根がその形の家。
  後には屋根と柱だけで、壁の無いものも現れた。寄棟造り。

2.アヅマヤ(辺??屋)の義。東国は開けない地方であった為、
  アヅマは東国を指し、辺??を意味する。


まあ他にも書き記されてはいるが、住田町の東峰はとにかく、山の形が東屋に似ているから名付けられたというのが本当らしい。古くからの信仰の山であったようだが、山には山伏が入り滝などがあった場合、その証として”不動の滝”というものを残す。不動の滝あれば、山伏か築いたルートという事になるようだ。もしも住田町の東峰山が早池峰と同じ姫神を祀っていたとして、沿岸や閉伊からも参拝者が来たというのなら、沿岸はともかく閉伊の人間はそのまま住田町の東峰ではなく、そのまま早池峰へと参拝に行けばいいのてあるから、住田町の東峰山は早池峰との信仰の繋がりは無いものと思う。また住田町の古碑に”早池峰”とある地は、どびや・五合畑・高瀬の三つしかなく、唯一東峰山の麓であり、東峰山を東に望む高瀬が早池峰との結び付きの可能性を示すが、古碑の年号は明治40年であり、比較的新しい為、古来から早池峰を信仰していたとは、ならないだろう。

また紫波の東根山は隣に、西根山というのがあり、論外の気がする。ただし、女神の伝承があり、早池峰の山の高さに近づきたく、東根山と西根山を積み重ねようと失敗した物語があるので、簡単に無視もできないだろう。何故なら同じ峰伝いに南昌山もある事から、なんらかの影響がある山なのかもしれない。
by dostoev | 2010-04-29 10:39 | 民俗学雑記 | Comments(0)

早池峯の姫神信仰圏

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瀬織津比咩という姫神を祀る早池峰神社が、遠野の北に鎮座している。その瀬織津比咩を祀る神社が全国でも一番多いのが岩手県となる。その瀬織津比咩を祀る神社の分布を図にまとめてみると、やはり早池峰中心というのかよくわかる。瀬織津比咩という姫神が岩手県に運び込まれたのが養老2年、室根山からであった。やはり、蝦夷の国であったその当時、室根山も含め、その地域に根差す霊山に瀬織津比咩は運び込まれたのだろう。岩手県で一番高い山は岩手山であるが、何故に早池峰に瀬織津比咩が運ばれ祀られたのか?それは地図から見れば一目瞭然で、沿岸をも見渡すように鎮座するのは早池峰を置いて他には無いからだろう。早池峰は、沿岸の漁民達からも山だての山であった。また伝説からも、内陸の地には早池峰を起点とした多くの三女神伝説が残る。とにかく、それだけ岩手県…当時の蝦夷の地として重要な位置を占めたのが早池峰という山であり、信仰の面からも早池峰に祀られた瀬織津比咩という姫神の存在は、重要であったろうと察する事ができる。

自分は、この瀬織津比咩という姫神に妙見信仰も重なっていると考えていのだが、それは北に鎮座している早池峰という山の存在が大きいのだろう。稗貫郡方面からは東に鎮座する早池峰なのだが、岳の早池峰神社が遠野の早池峰神社に向いているというのは、岳の早池峰神社から拝む事によって一旦、遠野の早池峰神社に赴くという考えなのだろう。つまり、あくまでも”北に鎮座する早池峰”を意識するからこそ、岳の早池峰神社は遠野の早池峰神社を向いて遥拝する。これは、一つの陰陽五行における呪術であろうと思う。壬申の乱に置いて、何故に天武天皇が東の桑名に移動してから近江に攻め入ったのか。それは陰陽五行方違えの一種であったという。この”方違え”が、大迫は岳の早池峰神社に施されたものだと、自分は考える。そうでなければ、大迫は岳の早池峰神社が、何故に遠野の早池峰神社を向いているのか説明できないからだ。つまりそれだけの意味と霊威を早池峰と瀬織津比咩という姫神が、当時の蝦夷の国に有していたのだろう。



ちなみに画像の地図の表示だが、敢えて遠野の神社は省く事にした。そして、この地図を見て気になるのは、住田町にまったく瀬織津比咩を祀る神社が無い事だ。これは、今後調べる必要があるのだろう…。
by dostoev | 2010-04-26 17:49 | 早池峯信仰圏 | Comments(0)

穢れ祓いの神

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この前、地元の爺様から面白い話を聞いた。山の集落に住む88歳の爺様から聞いた話だが、爺様がまだ子供の頃で、トイレに紙を使っていない頃の話だと。

当然、用を足した後に尻を拭かなければならない。しかし紙が無いので、裏庭に流れる小川でお尻を洗ったそうだが、その小川の傍らに小さな水神の石碑があり、その石碑に向って「祓います。」と言って、お尻を洗ったという。自分が「”洗います”と言ったのじゃないのです?」と聞き直しても「いや”祓います”」と言ったと。

考えてみると、「古事記」でも「日本書紀」にも、尻から食物を出して食べさせる神の話が紹介されているが、その接待を受けた神が無礼者!と切り殺してしまっている。やはり”尻”とは穢れの元でもあるから、確かに誰でも尻から食べ物を出されると、頭にくると思う。

ただ尻から”生まれた”糞尿は、食物の生まれ変わりだ。それを肥しにして再び食物を育てる種みたいな存在と考えれば、穢れたものでも大事なモノになる。だから尻から食物を出した神を、怒って切り殺した神は罰せられた。ところで殺された神の名をオオゲツヒメといい大宜都比売という漢字をあてる。しかし「尻(ケツ)」と読む事から、本当は「大尻比売」と言ったのでは無いだろうか(^^;

遠野では「水も、三尺流れれば綺麗だ。」だから上流で牛や馬、もしくは誰かが川に向ってオシッコをしても気にする事は無いと云われていた。(過去形)水というのは穢れを祓ってくれるから、とにかく汚いものは水で洗って食べたろうし、汚くなったお尻も当然洗って穢れを祓った。だからオオゲツヒメを殺した神も、いつも水で洗って食べる習慣があれば、怒る事も無かったかもしない(^^;
by dostoev | 2010-04-26 11:22 | 民俗学雑記 | Comments(0)

春の兆しの花々

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桜はまだだけれど、野の花々も少しづつ咲き初めてきたらしい。。。
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by dostoev | 2010-04-25 18:22 | 遠野情報(雑記帳) | Comments(0)

雨のち虹

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雨上がりの夕日に照らしだされ、久々に綺麗で立派な虹を見た。忙しい時間帯では
あったけど、これは!と思って5分間だけのサボリが出来るのも自営の強みか?
場所によっては六角牛山の上を渡る虹が見れた事だろうと、それを思うと悔しい
思いが湧き出る今回の虹だった。
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by dostoev | 2010-04-24 20:19 | 遠野情報(雑記帳) | Comments(0)

三女神伝承地と姫神の姿

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岩手県における早池峰の姫神伝説は画像の地図のように、早池峰より上へは伸びていない。また沿岸地区には、姫神伝説が存在しない。ただし、早池峰の姫神である瀬織津比咩の伝播経路は、二系統だと考えている。それはやはり、内陸と沿岸の2系統になるのだろう。沿岸地域に三女神伝説が無いのは、瀬織津比咩が鎮座する山が早池峰に固定され信仰か定着したのであり、敢えて姫神が”ある地”から早池峰へと飛んだという伝説を作る必要が無かったからだと思う。つまり遠野と沿岸地域の流れが円滑であり、早池峰を頂点とする信仰が素直に受け入れられたのだと考えるからだ。

ただし内陸である花巻や稗貫郡の大迫は、遠野早池峰に対する対抗意識が歴史上からも顕著であった。つまり遠野の早池峰の信仰をぼかして正当な早池峰の信仰地は”こちら”であるという意識からの作られた女神伝説の気がする。何故なら岩手三山と呼ばれるものに、岩手山・姫神山・早池峰山があるが、岩手県で一番標高が高い山に岩手山がある。その岩手山は、北上・花巻地区からも見える山であるその岩手山には、坂上田村麻呂伝説も付随する歴史的に由緒ある山でありながら、何故に花巻を中心とする地域には早池峰に関する伝説ばかりあるのか?それはつまり、それだけ早池峰山の霊威が高いと思って良いのだろう。そうであるからこそ、遠野に根付いた早池峰の信仰を奪う形で女神伝説が作られたものだと考える。


遠野三山とは、過去において2つあった。


天ヶ森(756m)→薬師岳(1645m)→早池峰山(1917m)

石上山(1038m)→六角牛山(1294m)→早池峰山(1917m)



何故この2系統があるのかは、以前別の記事で書き記したので省く事にする。


そして、花巻の三女神伝説の三山とは…。


胡四王山(183m)→羽山(355m)→早池峰山(1917m)

胡四王山(183m)→南昌山(848m)→早池峰山(1917m)



単に山の高さを比較しても、花巻の三山を形成する山は、早池峰に比較にならない程に低すぎる。遠野三山が全て1000mを超えるというのに対し、とても話にならない程の低さだ。これら花巻の胡四王山と羽山、そして南昌山は多分、その地域の神奈備として崇められた山であったと思われる。それを強引に早池峰を交えて三山に組み込んだのかもしれない。
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また曹洞宗三大本山と呼ばれる寺が、水沢地区にある。俗に「奥の正法寺」と呼ばれる寺だ。この寺は熊野・白山・早池峰が大事に祀られている寺でもある。三女神としてでは無いが、この正法寺に伝わる伝説がある…。
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正法寺の境内に早池峰と云ふ小山があり、頂上に早池峰権現を祀っている。
昔当所に蛇体の女神が棲んでいたが、後に閉伊・稗貫・岩手の三郡に跨った
名山早池峰に、其の神は飛んで往ったと謂ふ。この寺の本堂前にある蛇体石
は其の神の残して往った形見だと謂ふている。      

                            「江刺郡昔話」

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正法寺で若い修行僧に聞いたところ「早池峰山とは、正法寺の裏山の事だと思っていました。」という、とぼけた答えが返ってきた。まあ他地域からこの寺に修行に来た為、岩手の立地やら地名は、まだよく理解していなかったのだろう。ただし、裏山を”早池峰山”と称し、年に一度その”早池峰山”に御山がけするのだと述べていた。写真の様に、正法寺の裏手にはミニ早池峰へ登る登山道が整備されており、頂には早池峰の祠があり背後には本物の早池峰山が聳え立ち、ここから遥拝しているようである。また、登って気付くのたが、この山の形はまるで本物の早池峰山頂→剣ヶ峯→安倍ヶ城への道程を凝縮したような感じであり、まるでミニチュア版早池峰山となっている。これは、本物の早池峰を巡った僧が、似たような地形をそのまま早池峰として祀っているかのようであった。
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正法寺の石灯篭や建物内部の天井には、九曜紋が施されている。これは当然、千葉氏の流れから葛西氏に伝わるものの影響もあり、早池峰信仰も突き詰めれば妙見信仰であったと感じる。この早池峰信仰と妙見信仰の展開は、別の機会に書く事とする。
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また南部氏の家紋にも、九曜紋が存在する事から、南部氏も当然の事ながら妙見の崇拝者であったろう。とにかく、妙見信仰について書くのは別の機会とする。
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また正法寺では熊野・白山・早池峰を三所権現として祀るのだが、その中に「富山鎮守早池峰権現」とある。富山といえば白山を思い浮かべるのだが、ここでもう一つ思い出してみよう。熊野から室根山に勧請された十一面観音の隠れ本尊として運ばれたものの正体は瀬織津比咩であった。正法寺の七不思議の一つに飛竜観音があるが、これは熊野那智の飛龍権現であり、その正体はまた瀬織津比咩であった。ならば「富山鎮守早池峰権現」の意味は、白山権現と早池峰権現は同じであるという意味ではないのか?そうなればつまり、正法寺で祀る三所権現とは、全て共通する女神という事なのだろう。だからこそ正法寺では、裏山を”早池峰山”とし、早池峰権現を祀り、その本来の早池峰権現であり、早池峰の女神を遥拝しているのだろう。それは早池峰を祀り信仰する事により、熊野と白山の神を同時に拝むと同じ事であるからなのだろう。とにかく富山の鎮守が早池峰権現であれば、熊野・白山・早池峰は全て共通する女神である瀬織津比咩という事になる。つまり早池峰の女神とは、熊野・白山に共通する、それだけ霊威の高い女神であるから、その争奪戦が繰り広げられたと考えるのには無理があろうか?


花巻の三女神伝説は別ブログ「遠野物語」をwebせよ!で紹介していたので、良かったら見に行って欲しい。
by dostoev | 2010-04-20 20:37 | 三女神伝説考 | Comments(8)