遠野の不思議と名所の紹介と共に、遠野世界の探求
by dostoev
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今年最後の遠野

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行く川のながれは絶えずして、しかももとの水にあらず。淀みに浮ぶ
うたかたは、かつ消え、かつ結びて、久しくとどまりたる試なし。

世の中にある、人とすみかと、またかくの如し。玉敷きの都のうちに、
棟を並べ甍を争へる、高き、いやしき人の住ひは、世々を經て尽きせ
ぬものなれど、これをまことかと尋ぬれば、昔ありし家はまれなり。

或はこぞ焼けて今年作れり。或いは大家ほろびて小家となる。住む人
もこれに同じ。所も変らず、人も多かれど、いにしへ見し人は、二三十
人が中に、わづかにひとりふたりなり。

朝に死に、夕に生るるならひ、ただ水の泡にぞ似たりける。

不知、生れ死ぬる人、何方より来りて、何方へか去る。また不知、仮の
宿り、誰が爲に心を惱まし、何によりてか目を喜ばしむる。その主と栖と、
無常を争ふさま、いはば朝顏の露に異ならず。

或は露落ちて花残れり。残るといへども朝日に枯れぬ。或は花しぼみて、
露なほ消えず。消えずといへども、夕を待つ事なし。

                                   「方丈記」
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by dostoev | 2008-12-31 15:18 | 遠野情報(雑記帳) | Comments(0)

地蔵石の物語(猿ヶ石川物語)


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昔、日本という国が出来た時に、日本全国の滝をまわる神がいたのだという。この
又一の滝に神が辿り着いた時に、なんと小さき滝だと言うと、又一の滝の流れは止
まってしまったのだという。そこで神は、その又一の滝の上に登り、この一枚岩でこ
の長さと巾、水の流れは日本一とは言えないが珍しい滝であると述べると、再び滝
の水が流れ始めたのだと云う。

そこで神は、この滝の機嫌を損ねたお詫びとして「石の上に石で、又一の滝」と書き
記して立ち去ったと。それからこの滝の名を又一の滝と呼ばれるようになったのだと。

ある時村人が滝の沢に茸採りへ行くと、滝の中頃に大きな猿みたいな岩があったの
だと云う。その翌日、村人がその噂を聞き、皆でその岩を見に来たのだと。そこでそ
の猿のような岩を見ながら騒いでいると、その大きな岩がバリバリと音を立てて八つ
に割れて飛び散ったのだと云う。
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八つに割れて飛び散った岩の一つは、地蔵沢へと行き地蔵石となった。その頃、遠
野三山に分かれようというお別れの晩に、三姉妹がこの地蔵沢で体を清めていたの
だと。朝になり三女のお早は早池峰山へ、お六は六牛山へと向かったが、お石は石
上山への道のりを不安に思った時、地蔵沢の地蔵石から地蔵が抜け出て、お石を
無事に石上山へと送り届けたという。今でも地蔵沢には地蔵が抜け出た石がそのま
ま残っており、その石は神の石として毎年12月12日に祭り事をしたそうな。
by dostoev | 2008-12-26 07:32 | 民俗学雑記 | Comments(4)

遠野不思議 第六百二十二話「飛龍山神社」

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四百年以上も前に、とある坊さんが置いていった一寸八分の薬師如来像が、その後大勢の人々の信仰を集めるような不思議を現したと云う。

この神社が祀られる飛龍山の不思議とは、人の往来などを告げる鳥が棲むと。また山頂より、五色の龍燈が昇り、何処からか聞いた事も無いような音色が流れたりするという伝説。そして病気や怪我に効くという霊水が湧いたなどというものがある。
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この神社は実際は篭り堂らしく、ここに教念が篭った地と伝えられる。

この飛龍山が広く伝わったのは、教念(1809~1873)という和尚が、熊野を参宮中に、その熊野の薬師大権現の啓示をうけ、この飛龍山まで戻り篭って修行し、霊水を発見し、その霊水を湯に沸かし、病む人々に湯浴みさせてから評判となったようだ。飛龍山の名は、霊水が湧いた事から啓示を受けた熊野の飛龍権現を敬い飛龍山とし、飛龍大権現を祀っている。または別名白龍大権現を祀る。
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by dostoev | 2008-12-23 10:26 | 遠野各地の神社(その他) | Comments(2)

遠野不思議 第六百二十一話「飛龍山(599m)」

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御殿と呼ばれる飛龍山の奥の院。
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後ろの巨石は、子持ち岩と呼ばれる。
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飛龍山の頂は、この祠の後ろに続く傾斜を登ったところにある。
by dostoev | 2008-12-22 16:34 | 遠野不思議(山) | Comments(2)

遠野不思議 第六百二十話「早池峰神社神像?」

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一般的に仁王像とは、外敵の侵入を防ぐ役を担う夜叉神であり、よく寺や神社の入り口である山門に置かれる場合が殆どだ。その為なのか、この早池峰神社の仁王門と呼ばれる中にある神像を仁王像と思う人達が多い。仁王像の別名は、阿形像が金剛力士、吽形像が密迹力士と呼ばれている。とにかく金剛力士などと云われる様に、力士を意識した為、上半身が裸となるか、または鎧をまとっている場合がある。しかしどう見ても、早池峰神社の山門に置かれているのは、仁王像という力士の様ではなく、ただ頭の形から、髪の毛を髻に結っているので、そのまま仁王像として認識している人達がいる。

また一般的な阿吽の対ではなく、両方とも阿像のようでもあるが、これは仏教様式の為、明治時代の神仏分離により、本来の仁王像は土淵の常堅寺へ移され、この早池峰神社の仁王門と呼ばれる場所には、明治時代にに神像が作られ、以前の仁王像の代わりにおかれる事となった。それから一般的な仁王像の様式からまったく外れてしまう衣服をまとった神像となったのが、早池峰神社の山門にある神像という事となる。
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by dostoev | 2008-12-22 14:41 | 遠野不思議(神仏像) | Comments(0)

遠野不思議 第六百十九話「お滝さん」

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この滝の名は「お滝さん」として、親しまれている滝だ。とにかく名前も無く、
ただ「お滝さん」として。。。。

ただ、滝壺傍に穴があるのだが、その穴には泥棒が盗んだものを隠す穴
だとも云う。要は、泥棒を擁護する女神でもある早池峰大神が鎮座するよ
うである。
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滝壺は、以前はかなり深かったという事だが、砂がたまり今では浅くなって
しまったのだという。
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滝の手前に鎮座するお滝さんの祠。棟札があったが、磨耗して読めなかった。
by dostoev | 2008-12-21 16:29 | 遠野各地の滝 | Comments(2)

遠野不思議 第六百十八話「石上山(1038m)」

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遠野三山の一つである、綾織地区に鎮座する石上山。綾織には、桧沢山・二郷山
・笠通山という綾織三山があるが、それとは別格の山として石上山がある。
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登山口である鳥居をくぐれば、2時間を目安に登れば頂に到着する。
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山谷牧場から見た石上山。
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途中、中之堂があり、三女神が祀られている。
by dostoev | 2008-12-20 12:03 | 遠野不思議(山) | Comments(4)

遠野不思議 第六百十七話「雲ノ上山(576m)」

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雲ノ上山の由来は、雲の上作太夫という強い力士がいて、南部のお抱え力士と
なり盛岡へ出たが、些細なことから藩主の怒りを買い、この雲ノ上山の麓である
松長峠で磔にされたのだと云う。それからこの山の名を雲ノ上山と呼ぶようにな
ったのだと。
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この山の麓のお婆ちゃんに聞くと、磔にあった場所は石がゴロゴロしており、昼
間でも気味が悪いので近付かないとの事。
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by dostoev | 2008-12-19 17:25 | 遠野不思議(山) | Comments(0)

遠野不思議 第六百十六話「鬼の碑」

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種山高原には、かって坂上田村麻呂が陣を構えエミシと相対したという伝承がある。またその峰伝いにには、大森山があり、その頂で人首丸が討ち取られたとして、その人首丸の墓石がある。種山から大森山は、朝廷側にとって鬼の巣食う山々であった。

その種山の東側の谷に、写真のような石碑がある。正しくは庚申塔なのだが、篆書体で刻まれ、鬼の姿を示している。実はこれ、「七庚申」と呼ばれるものであり、年によっては、庚申の日が5回ある場合を「五庚申」七回ある場合を「七庚申」と呼んでいるようで、一般的には「五庚申」の年は凶作で、「七庚申」の年は豊作だと云われている。しかし岩手では、この「七庚申」は凶作の最もたるもので、それこそ”鬼”が来ると呼ばれる年でもあったそうだ。文字でデザインされたものは、庚申だけに多分”猿”を表したものかもしれないが、「示」+「申」=「神」であるから、”神”は元々祟りを成す存在でもあったので、その”神”は”鬼”にも成り得たのだろう。また、この地に田村麻呂伝承が根付いている事から、それを意識しての鬼の庚申塔なのかもしれない。
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「蝦夷と東北戦争」という本には”庚申年には蝦夷の反乱が起こる” という流言があったと記されている。これは養老四年(720年)に陸奥蝦夷の反乱があり、宝亀十一年(780年) に伊治呰麻呂の乱が起きた事。 「続日本後記」では「奥邑の民が、共に庚申を称し、崩れるように逃げる人々は、押さえ留めることができません。これは昔の蝦夷の仕業に懲りているからです。」
この↑記述は、承和七年のもので、庚申の年には蝦夷の反乱があるだろうという恐怖が、庚申と重なって伝えられているというのは、庚申=蝦夷=鬼と伝わったのかもしれない。

とにかく庚申=蝦夷に対する恐れは、民衆の間で深く伝わったようだ。なの
で、この石碑もまた、民衆が伝えたものが形を成したものなのかもしれない。
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by dostoev | 2008-12-17 09:22 | 遠野の坂上田村麻呂伝説 | Comments(4)

遠野不思議 第六百十五話「馬の卵場」

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写真は、綾織の馬の卵場である。ちなみに馬の卵場とは、馬の墓地の意味である。綾織の古老に教わったこの卵場であった地は、既に馬の卵場としての形は無く、現在は畑となっている。また別の写真もまた同じ綾織の地にある、やはり馬の卵場だ。この写真での卵場跡には何も無いのだが、共同墓地に隣接しているというのは、人の墓地にも卵場という意識を持たせたのかもしれない。
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ところで墓場を、何故卵場として呼ばれたのだろう?卵といえば、死よりも生。生誕を意味しているものに対し、墓場である死あてるというのは、復活を意味しているのだろう。

復活で思い出すのが、キリスト教圏に広かる「イースターの卵」だ。諸説様々だが、卵が象徴するものは、墓であり、そこから抜け出すことによって復活する命であるという事は、馬の卵場と共通するものの考えなのだと思う。

古代、人は卵から生まれたという概念があったようだ。「日本霊異記」にも卵を産んだ女の話があり、また「竹取物語」の原型として伝わる話に、こういう箇所がある…。


「昔竹取の翁という者あり。女をかぐや姫という。翁が家の竹林に鶯の卵女
の形にかえりて巣の中にあり。翁養いて子とせり…。」



その卵とまた同じものとして「ひさご」があった。ひさひごとは、つまり瓢箪だ。その瓢箪と卵には、イースターの卵と共通する概念がある。朝鮮には卵から人間が生まれた話が多く、また瓢箪は魂を入れる器として伝わっているのだという。

日本の前方後円墳の正しい見方とは、横から見ることであるという。するとその形は、瓢箪を半分に切った形となる。つまり、死者を瓢箪(卵)に入れるという考えは、西洋のイースターの卵同様、復活を意識してのものであった。

ところで新羅本紀の中の脱解王の物語は「龍城国出身の王女が卵を産んで、その子を舟に乗せて流したのを、新羅国で老婆が拾って育て、その子が脱解王になったという。そして「日本書紀」での豊玉姫は、姫が龍の姿になって卵を産んだと記されている。つまり豊玉姫とは新羅から来た姫である可能性は強い。これはそのまま、朝鮮から海を渡って、卵と瓢箪の概念が日本に伝わってきたものと考えてもいいのだと思う。その概念が、馬の卵場として伝わっていたのだろう。
by dostoev | 2008-12-16 11:24 | 遠野不思議(その他) | Comments(0)