遠野の不思議と名所の紹介と共に、遠野世界の探求
by dostoev
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カテゴリ:クワガタと遠野の自然( 1 )

クワガタと遠野の自然

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これは以前、環境フォーラム主催の催しで、宮守ホールで話したものである…。

クワガタというのは不思議なもので、木と共に生きている昆虫。木に生かされている昆虫。木から生まれた、木の精みたいな昆虫だと思っている。朽木を見つけ、クワガタはそこに卵を産む。その卵から孵化したクワガタの幼虫は、朽木を食べて成長する。そして内部で蛹化し、羽化する。丁度、幼虫が朽木を食い進んだ柔らかな坑道を辿って、始めてクワガタは外世界へと出る。

ところが木であれば、とんな木にもクワガタが棲むわけではなく、殆どが広葉樹であり、杉や松の木には棲息しない。毒素を持っている木は、虫が食わないので建築材に使用される為に日本国内では沢山の杉の木や、エゾカラマツなどの木々が多く植えられている。

ところで話は飛ぶが、文明開化というものは、日本の歴史の中に2度あって、一つは大化の改新なのだという。当時中国から国として認めてもらえない日本国は、仏教という宗教を確立する為、信仰の町造りをした。言葉だけでなく、形としても仏教を信仰し、仏教に則った町造りを推進する事で、中国に認めてもらう為だった。後に訪れた中国の大使達は、短期間で変貌した日本国を見て驚いたという。それから晴れて日本という国として中国に認めて貰ったのだという。

しかし、その極端な寺院建設の為、当時の人々は山の木を大量に伐採した。それから平安の世にかけて、洪水による土砂崩れが頻繁に起きた為、平安末期には山の木の伐採禁止令が発布された。


森は大あらきの森。しのびの森。ここひの森。木枯しの森。
信太の森。生田の森。小幡の森。うつきの森。きく田の森。
岩瀬の森。立ち聞きの森。常磐の森。くつろぎの森。神南備
の森。うたたねの森。うきたの森。うへつきの森。いはたの
森。たれその森。かそたての森。

かうたての森というが耳にとまるこそ、まずあやしけれ。森
などいふべくもあらず、ただ一木あるを、何ごとにつけたる
ぞ。 

                         清少納言「枕草子」



清少納言が「枕草子」においても、森としてあった地の木が切り倒され、その嘆きを平安の世に書き綴っている。平安時代の人々も、山に木が無ければ、いろいろな災害が起きるものと悟ったのである。また山は異界として、魑魅魍魎、妖怪やらの魔物が生息する世界だと広まった為なのか、里の人々は山に対し畏怖し、その里と山の境界を侵犯する事は殆ど無くなっていた。

時代が変り明治時代となる。武士の世であった幕末を経て、新たな時代の幕開けが明治時代だつた。西洋の列強国と対峙する為には、やはり西洋式の武器であれ文化を導入する必要があるとばかりに、今までの寺院建設主体の日本国が、明治時代となって一気に西洋文化に変貌し始めた。新たに西洋式の建物を建設する為に木材が必要となる。そこで平安の末期に発布された山の木の伐採禁止令から守られ畏怖されてきた山への、人々の侵攻が再び始まった。その起点となったのが、明治天皇の詠んだ歌であった。


狼のすむてふ山の奥までもひらけるかぎりひらきてしがな


この明治天皇の号令とも取れる歌により、山への侵攻が始まったのである。この侵攻は現代にも引き継がれ、山に対する畏怖も消え、完全に山を制圧、征服してしまったのであった。その為か、現代においても水害や地震のたびに土砂崩れが起きるのは大抵、後で植林された建築材として使用する為の杉の木やエゾカラマツが植えられている山々ばかりだ。

クワガタというものは、木を食べる害虫とみなされた時期もあったが、実際は寿命が尽きて、枯れ果てた朽木に生命を生す存在だった。成虫となってからは、生きている木の樹液で命を繋げ、新たな生命を育む場所は人から見たら役に立たない朽木であった。そしてその木も、大地に深く根差す木であり、ドングリなど、人々にも食の恵みをもたらす木々が殆どだ。つまり、自然と共存する人々にとって大切な木に棲息するのがクワガタであったのだ。

ところが現在、遠野市内からクワガタが消え去ろうとしている。それは棲息する場所がなくなった為だからだ。北上山系の牧場開発の為、遠野周辺の山々は禿山となり、山に植えられる木の殆どが生物の棲まない毒素を含む、人間だけに求められる杉の木であったり、エゾカラマツであったりする。

本来杉の木は、神域により多く植えられている木でもあった。寿命の短い広葉樹よりも、普遍な長い生命力を持つ杉の木に人々は霊威を見たからだ。なので大抵は、神社仏閣に杉の木が植えられてきたのだが。その杉の木は全国の山々の殆どに植えられてしまった。今では杉花粉の問題やら、輸入財にその主力を奪われ無意味な存在となってしまったのが杉の木でもある。海辺の人々は、作る漁業として養殖業に営み始めているが、養殖にとって一番大切なのは、山の栄養分を含んだ水が川にながれ海に注がなければ、良い海産物が育たない事をわかり、今では杉の木を伐採し始め、代わりにブナな
ど広葉樹を植え始めている。そう、ここで大切と成るのは、クワガタなど虫が棲息する木である。

ブナでも桜でも、根を地中深くに降ろす為、山の安定を高め土砂崩れなどの災害から守る。雨が降っても、その雨水を吸い込んでくれるので、川は氾濫しないばかりか、土砂なども流さないので、川に生活する魚達にとっても恵みの木である。

遠野に住む、今の子供達は知らないだろうが、遠野駅には朝起きると沢山のクワガタやカブト虫がいた。これは遠野駅裏を流れる早瀬川を囲うように、クワガタが生息する木が沢山あった為だ。クワガタやカブトが飛来するのは、何も早瀬川周辺からでは無い。遠野を囲む山々からも、遠野の町を目指して飛来してきていたのだ。ミヤマクワガタの飛行距離は5キロにも及ぶという。つまり遠野駅でクワガタが採れたという事は、遠野の町を囲む周囲の山々から、クワガタが飛んできていたのだ。つまり遠野駅でクワガタが採れなくなったのは、遠野を囲む山々にクワガタの棲息する木が無くなったという証拠でもある。

また、城跡のある鍋倉山もクワガタ&カブトの宝庫の山だった。鈴なりに連なっているカブトやクワガタを、鍋倉山では見る事ができた。とにかく昔は、遠野の町中で簡単に昆虫採集ができたのだった。それが現代の遠野の町では、クワガタを1匹も見る事が無くなってしまった。

渓流沿いを見ると雑木が生えている。しかしよく見ると、表立っては雑木であるが、その奥は杉林というのが意外に多い。ちなみに最近のクワガタやカブトのサイズが小さくなっているという。写真のミヤマは、オスでありながら33ミリしかない。ぱっと見た目はメスと見間違うほどだ。カブトのオスもまた小さな角を持つ個体が増えてきている。飼育してわかるのだが、狭い空間で飼育すると密集する為、クワガタの幼虫は、他の幼虫が自分の領域に入って来ないようガチガチと警戒音を発する。しかしやはり狭い空間で成長する為に密集していればストレスが溜まる。なれば、もっと広い空間へ移動する為には、羽化を早めるしかないのだ。

つまり本来ゆったりとした空間で成長し、大きくなる筈のクワガタが何故、年々小さくなっているのかというと、周囲のクワガタが生活できる環境が狭められているというのが一番の要因なのだろう。それは環境整備という名の環境破壊によって行われている。このままでは、クワガタ&カブトの個体が小さくなるばかりか、最後にはみな消滅してしまうのかもしれない。

ここで思う、クワガタを見つける事ができない山は死の山であると。未だに訪れる観光客は言う「遠野は自然が素晴らしいですね。」と。見せかけの自然を作っている遠野市。見せかけの自然を歌い宣伝している遠野市。それでも会議は踊るでは無いが、未だに自然と憩いを求め、観光客は遠野市を訪れている…。
by dostoev | 2010-11-27 10:58 | クワガタと遠野の自然 | Comments(0)