遠野の不思議と名所の紹介と共に、遠野世界の探求
by dostoev
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カテゴリ:「現代遠野物語」50話~( 10 )

「現代遠野物語」 第五十九話(呪いの刀)

f0075075_15421368.jpg

出自はわからぬのだが、石上神社に伝わる刀があったそうな。しかしその刀を関係者がお金に困り売り払ってしまったという。それからというもの、刀を所有した人々が病にかかったりと、巡り巡ってその刀は石上神社に戻ってきたという。そして今は、遠野市立博物館で保管され、何年かに一度見ることができる。

「遠野物語」にも刀の話しはあり、置き忘れた刀が蛇の姿となり他人を寄せ付けなかったなど、必ず所有者の元へと帰ってくるものだと。もしかして石上神社の刀もまた、所有者の元へと戻る為に、だったのかもしれない。
by dostoev | 2010-12-03 15:42 | 「現代遠野物語」50話~ | Comments(0)

「現代遠野物語」 第五十八話(石っこ鍛冶屋)

遠野物語に登場する石っこ鍛冶屋の話では、家の中に石が
降ってきたという。

ところが、それは話しだけではないらしい。

現代では、その石っこ鍛冶屋は松三鉄工所という名前に変わ
っているが、最近までその降ってきた石が裏庭に山積みされて
いた。しかしやはり邪魔なので、降ってきたその石は全て処分し
てしまったと云う。
by dostoev | 2010-12-03 15:41 | 「現代遠野物語」50話~ | Comments(0)

「現代遠野物語」 第五十七話(宮家の血族)

鮭にのってやって来たと言われる宮家では、代々鮭を食べる事を
禁じてきたと云う。

その為なのか、宮家直系の娘は鮭の匂いを昔から嗅ぎ分ける能力
を持っている。どんな料理に鮭の身、もしくはイクラを混ぜたり隠して
も遺伝的能力ですぐに見分けてしまうというのだ。
by dostoev | 2010-12-03 15:40 | 「現代遠野物語」50話~ | Comments(0)

「現代遠野物語」 第五十六話(呪い返し)

今から約40年前、某町の林で呪いの藁人形が発見された。
「誰がやった!」と、町の者達は血眼になって探していたとい
う。その時に、ある老婆が「わたしがやった…。」と白状した
のであった。

しかしその後、その老婆の家は相次ぐ災難によって荒廃し
てしまい、これは呪い返しにあった為だと囁かれたのだと
云う。

願をかけるとは、人知れずかけるもの。つまり願いであれ、
呪いであれ人知れずかけるものであるから、それが守られ
ない場合は、願いは失せ、呪いは返ってくるのだという。

この老婆の場合も、呪いの行為を自白した為に、その呪い
が自分に返ってきた為なのだろう。何故なら、呪いにも願い
にも必ずリスクが伴うものであるから。
by dostoev | 2010-12-03 15:39 | 「現代遠野物語」50話~ | Comments(0)

「現代遠野物語」 第五十五話(遊女の霊)

某地区の昔は、一大遊郭地帯であったと。ところが当時、
大火事があり多数の遊女が焼け死んだと云う。

その為かどうかわかないが、今でもその近辺では霊的な
現象が起こるらしい。

某人物が、臨時で事務所として借りた時も、写真に無数の
霊的なものが写り込んでいたという。それが遊女の霊なの
かどうか定かではないが、それ以外に見当はつかないよう
である。
by dostoev | 2010-12-03 15:38 | 「現代遠野物語」50話~ | Comments(0)

「現代遠野物語」 第五十四話(呪いの藁人形)

今から数年前、某地域の杉林の中に数体の五寸釘を打ち付けられた
藁人形が多数発見された。それも脚立では届かない位置に打ち付け
られたので、取るのに難儀したらしいが、一体誰が打ち付けたのか未
だに不明なのである。

ただ薄暗い、杉林の木に打ち付けられた多数の藁人形は、呪の念が
集まった霊域となったようで不気味な雰囲気を醸し出し、今では管理
者さえもなかなか立ち寄らなくなったと云う。

迷信も今の世の中では廃れ始めているが、実は人に対する呪いの意
識は、今でも日本人の心の中に根付いており、四国は高知の物部村
にいると云われている陰陽師の元に全国から
「こいつを呪ってくれ!」
という、呪いの便りが未だに集まっているらしい。

今から10年前にも、東急ハンズで売り出した”呪いの藁人形セット”は、
あっという間にOLの間で完売したのは有名な話である。
by dostoev | 2010-12-03 15:37 | 「現代遠野物語」50話~ | Comments(0)

「現代遠野物語」 第五十三話(早池峰神社の御神木)

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今よりも昔、早池峰神社には樹齢何百年かわからぬ杉の木があった。
今でもそこそこの樹齢の杉はあるのだが、この地域の人間がお金に
困って数本の御神木を切り倒し、売ってしまったという。ところが、御
神木を切って売った為に、神の怒りに触れたのか、その関係者は全て
発狂し死んでいったという。

神域の木は神の大事なものであると共に、木それぞれには人と重複
しているものであるという。

目(芽)歯(葉)鼻(花)指(細枝)耳(実)腕(枝)頭(梢)胴(幹)足(根)と、
必ず人間の体と対比させて名称が付いたという。だから木は、人間の
映し身というか自画像みたいなもんであると。

つまり”木”は、人間の”気”と同じものとして付けられた名称であり、神が
降臨した存在が人間であり樹木のようだ。

しかし寿命においては、木は人間よりもはるかに長い。だからこそ、人間
は長きに渡って尊んできた。その御神木を私欲にかられて切り倒すとい
うのは、やはり神の怒りに触れるのだろう。
by dostoev | 2010-12-03 15:37 | 「現代遠野物語」50話~ | Comments(0)

「現代遠野物語」 第五十二話(蜻蛉)

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この話は、まだ若き者が死んだ時の話である。その人物が死ぬ間際、
普段は蜻蛉などにも興味を示さなかったものが何故か携帯電話でオ
ニヤンマの羽化の写真を撮って、彼女に送ったのだという…。

その人物の、葬式の時の事である。どこからともなく蜻蛉が現れ、
葬式の会場中を自由に飛び回り、まるでその人物の悪戯好きの魂
が乗り移った行動を取ったのだという。出ては隠れ、隠れては出で。
そしていつの間にか、1匹の蜻蛉が2匹の蜻蛉を引き連れて皆の前
に降り立ったのだという。

その家族達は「あいつが彼女を二人、連れてきたんだなぁ。」と呟い
たものだと言う。呼べは、その呼んだ人物の指先に止まり、また離れ。
いつしか蜻蛉は、どこかへと飛び去って行ったのだと云う。

初七日を終え、葬式に出席しなかったその人物の彼女が初めて現れ、
実は死ぬ間際に蜻蛉の写真を貰った話をしたそうである。

そして羽化した蜻蛉が全部で3匹だった事ををも告げ、やはりあの蜻
蛉は死んだ人物の魂が乗り移ったものだったのだろうという事である…。

古事記では、雄略天皇の御腕を刺したアブをくわえ去ったトンボを称え、
倭(ヤマト)の国を蜻蛉島とし、又その土地を阿岐豆野と名付けたのだ
とし、日本書紀では、神武天皇の三十一年四月に国見をされて、蜻蛉
(アキツ)の臀ナメ(トナメ)する如しと言われたので、国号となったとある。

元々天空を飛ぶものは、鳥であれ蜻蛉であれ魂を運ぶものとされ、更に
トナメという蜻蛉の交尾の姿は秋に見られ、秋の実りと共にそれが新たな
命を呼ぶ形とされたのだという。

不思議な話ではあるが、その人物も死んで蜻蛉という形になり現れたのも
納得いくものである。
by dostoev | 2010-12-03 15:35 | 「現代遠野物語」50話~ | Comments(0)

「現代遠野物語」 第五十一話(伝承園のオシラ堂)

f0075075_15334845.jpg

本来であればオシラ様というもの、遠野では馬と女の二対で一つの
ご神体として存在するのだが、伝承園のオシラ堂は、無数のオシラ
様が観光客を圧倒するかのように飾られている。

当初はまがい物の様相を示していたものだが、毎日沢山の観光客が
そのオシラ堂へと行き願掛けをする為なのか、どうも沢山の念が込め
られ、気分の悪くなる人がたまに出るという事である。

毒気に当てられるというが、伝承園のオシラ堂は、どうも人の念に当て
られる空間になりつつあるようだ。

当初は何でもないものが、人の念を吸い込むようになると、ひとつの
妖気を発するようになるという。特に木という存在は、人を形取ったも
ので気を取り込むものであるからこそなのかもしれない。
by dostoev | 2010-12-03 15:34 | 「現代遠野物語」50話~ | Comments(0)

「現代遠野物語」 第五十話(霊能力者)

第四十九話(霊の見える女性)で紹介した女性もまた霊能力者には
違いないのかもしれないが、ここで紹介する女性は物の怪さえも見
えてしまうという女性である。

この女性、遠野に何度となく訪れあちこちを見て歩いているのだが、
河童淵で二度程河童の霊に足を引張られとか、早池峰神社に住み
憑く座敷ワラシに微笑みかけたという奇抜な行動と言動をする女性
であるが、何故か早池峰神社の本殿側にだけは近寄れなかったと
いう。

それは足もすくむ何かが、早池峰神社に奉られてあるからだというが、
それは未だに謎のままではある。
by dostoev | 2010-12-03 15:31 | 「現代遠野物語」50話~ | Comments(0)