遠野の不思議と名所の紹介と共に、遠野世界の探求
by dostoev
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2017年 10月 14日 ( 1 )

「青ノ木」トイウモノ

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以前「青ノ木」の意味という記事を書いた事がある。鬼が仰向けになって死んだ地であるから「仰向鬼」が「青ノ木)」になったとされる。その記事では、青には死の国に繋がるイメージがあり、鬼が帰る地でもあったのが「青ノ木」でもあった事から、恐らく「青」とは黄泉国の入り口を意味するのでは?とした。
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筒井 功「青の民俗学」を読むと、著者は全国の「青」の付く地名を巡り、「青(アオ)」とは「オフ・オウ・アハ・アワ」でもある事を知り、それが葬送の地と結び付く事に気付いた。ただ全ての青がそうである訳では無いが、多くの事例から結論は出ないものの、青の意味を導き出そうとしている意欲的な本でもある。
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「青(アオ)」が「アハ」でもある事から一番古い例が「古事記」での伊弉諾が黄泉国が脱出し、禊をしたのが橘小門の「阿波岐原(アハキガハラ)」だった。近江国も元は「淡海(オウミ)」で「青(オウ)」で同じであるようだ。「古事記」では死んだ伊邪那美が「淡海の多賀に坐すなり」と記されている事から、やはり「オウ」は、葬送の地の意味合いを持ちそうである。ただ著者は「橘小門」の意味を見つけ出せずにいた。「儺の國の星」によれば、「たちばな」とは「上昇する熱気と水気によって、上空に虹暈或は陽のごとく浮かぶ雲霞の類であり…。」と記され、また「をど」とは「水没した噴火口の古称」であるとしている。簡単に説明すれば「橘小門」とは、「霧立った池」という意味になろうか。確かに、映画などでもそうだが、スモークが焚かれたシーンは神秘的に感じる。それが自然の熱気と冷気で出来た霧の立つ池や川は、まさに神秘的な禊場に思える。そこで伊弉諾は、死の穢れを祓った。これはつまり、三途の川に渡る逆バージョンでもある。三途の川も橘小門の阿波岐原も、死の国、黄泉国との境界にあるものなのだろう。自殺の名所で有名な"青木ケ原樹海"もまた、黄泉国への入り口のようでもある。
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ただ「青」は、そのまま埋葬地などだけの意味では無いだろう。例えば「青面金剛」は中世に確立されたようだが、古代においての青は黒と同じ認識であったようだ。
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確かに太陽が沈んだ後の、空と色と雲の色のグラデーションは、青と黒から成り立っている。ただ中世の頃の青というものは「水」を意味する色として認識されたようだ。恐らく「青面金剛」の「青面」は水を意味する筈である。陰陽五行においての黒色は北を示す色と共に、水を意味する色でもあった。その黒と青が同じとされたものが、中世になって明確に分離したのが今にも伝わる青色なのだろう。
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青が水を意味するのではと書いたが「青の民俗学」では、青木地名を調べると最後は縄文遺跡に辿り着くようだ。ただの遺跡では無く、石棺が数多く出土している事から、縄文時代の墓地であったろうと。

「万葉集巻第16の3889」の歌がある。


人魂のさ青なる君がただひとり

         あへりし雨夜の葉非左し思ほゆ
  

人魂は、その時代青いと考えられていたようだ。また「今昔物語」には、冥土の使者が青い衣を着ていた。これは「雨月物語」の「青頭巾」がやはり死して鬼になった僧でもあった事から、やはり青色は死をイメージしているようだ。
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それでは、遠野から笛吹峠の頂を過ぎた所にある、世界遺産にも登録された青ノ木という地名は、どうして付けられたのだろうか?冒頭でも紹介したように、鬼が死んだ地でもあるが、鬼が死ぬ間際に帰った地でもある。つまり、青ノ木は地獄の鬼の棲家でもあったのだと思う。その鬼とは、灼熱の蹈鞴を踏み、また山に穴を掘る鬼たちの棲家という事だろう。「遠野物語」にも紹介されている様に、笛吹峠には魔物が出るとされたのは、そこで働く鬼たちが旅人を襲ったからだともされる。大槌町の十一面観音堂に納められる呪いの十一面観音を見つける為に占った巫女は、まるで西洋の魔女の様な女性だった。その血筋は、青ノ木で働く白人系外国人であった。まさに、昔の日本人にとって、笛吹峠で大きな白人系外国人に遭遇すれば、それはまさしく鬼と思ったに違いない。その鬼の棲家が青ノ木であれば、それはこの世では無くなってしまう。まさに笛吹峠に地獄の入り口があったという事になるのかもしれない。やはり青ノ木は地獄であり、死者の国と信じられた為に「青ノ木」という地名が付けられたのかもしれない。
by dostoev | 2017-10-14 21:59 | 「トイウモノ」考 | Comments(0)