遠野に伝わる賽の河原は、遠野では別名、地獄山と呼ばれる場所だ。
これが遠野の各地の山々にある。
車が無い時代は歩いて山を登り、この地に小さくして死んだ子供の遺品
を飾り、供養したというが大変だぁ。多分歩いたとしたら2時間以上はかか
ってしまう。
ところが時代も過ぎ、今では僅かな人間が知っているだけ。それでも石は
積み上げられ、お賽銭もあがっていた。
ただ昔は、子供の遺品としてランドセルとか帽子やデンデン太鼓などが、
この地に飾られていたのだという。 そして沢山の風車も回っていたという
が、今では代わりに側で巨大な風車が回っている…。
実際は、子供の遺体は通常通りに墓地に埋葬されるけど、魂は高い山を登
って成仏するものだと思われた為か、この地で供養されていた歴史がある。