鍋倉山にツツジが咲いていた。ある人に言わせると、あれはツツジじゃなくサツキなそうだが、自分にはその違いがわからない。桜の季節に鍋倉山を見る事が出来なかったが、ツツジが咲き誇る鍋倉山の季節に、どうにか足を踏み入れる事が出来た。
最近覚えた技法を試してみた。同じ構図で、ピントの合った画像と、ピンボケ画像を合成させるとソフトフォーカスをかけたような画像になると。確かに、そうなった画像である。
南部神社へ通じる石段沿いにもツツジが咲いている。
よく見ると、その石段をピョンピョンと雀が一段づつ登っていた。まるで神社に参拝する為に、登っているかのように思えた。
鍋倉山は、花だけでなく新緑が際立つ季節にもなっている。
新緑の緑と影のコンストラストに、目を奪われてしまう。
日陰の暗がりに、スポット光を浴びて浮かび上がる普通の葉っぱが印象的だ。
紫の小さな花が咲いていた。
花は同じ品種が、ひとところに密集して咲いている。これは鍋倉山における、植物の縄張り争いでもある。この紫の花も、どこまで勢力を伸ばすのか。鍋倉山へは、天気の良い日に行って見るといい。目に飛び込む風景や、耳から聞こえる様々な音、そして体で感じるものからも、気持ちが穏やかになる。