遠野の不思議と名所の紹介と共に、遠野世界の探求
by dostoev
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遠野物語の山の舞台は、早池峯より東側の山に多し

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「遠野物語」の舞台の中心は?と問われれば、やはり佐々木喜善の住んでいた山口部落を中心と答えるだろう。そして「遠野物語」の数多くの話の舞台は、山となる。その山に関してだが、有名なマヨヒガの話は白望山周辺となる。その白望山は、遠野盆地の東側に位置する山でもある。
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耳切山から荒川高原にかけて、夜に車を歩走らせると無数の日本鹿に遭遇する。ところが、その無数の日本鹿がいる筈の高原を冬に訪れても、足跡を発見できない。あるのは、兎やキツネなどの小動物の足跡ばかりである。そうそう、この時は、カモシカに遭遇した。しかし、日本鹿の姿を見る事は出来なかった。

雪を苦手とする鹿は、雪が降ると山を越え、雪の降らない沿岸域へ避難する。かって青森県までいたイノシシも雪を苦手とする獣であるが、やはり生息していたのは青森県でも雪の比較的降らない太平洋沿岸部である八戸市近辺であった。江戸時代の記録によれば、八戸市では猪に畑を荒らされ飢饉となり、餓死者が200人にもなったと云う。猪であれ日本鹿であれ、苦手な冬の雪を想定すれば、山に囲まれた遠野盆地の中でも、東側に多い理由が、これになる。実際、夜に西側の山へ車歩走らせても、動物との遭遇率は東側の山と比較して、かなり低い。「遠野物語」には、動物の話も多いのだが、先の理由から殆どが東側の山が舞台になっている。ただ狐や狸だけは、遠野のどこでも万遍なくいるようだ。その為、狐の話だけは、遠野全体に広がっている。
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かつて狼が、遠野に多く生息していた。これは江戸時代から明治時代にかけて、五葉山が鹿の宝庫であったせいもある。その為、堺木峠の沿岸寄りに廃村があるが、その辺りでは三峰様の石碑が多く建っている。また、大槌町の金沢には「オイノ祭り」と呼ばれる「狼の産見舞い」の民俗儀礼が、今尚行われている。「オイノ」とは、「御犬」からの転訛である。金沢の人の話では、大した事が無い祭なので、見に来なくてもいいよ、とは言う。それは毎年2月19日に山神と三峯山の石碑まで幣束と供物を持って御参りするだけのものらしい。供物は御産した狼の乳の出を良くする小豆飯のお握りと、吉次などの赤魚や鶏卵であるようだ。このオイノ祭も、五葉山中心に多くの日本鹿が生息していた為、それを捕食する狼もまた多く生息していた時の名残である。

和野の佐々木嘉兵衛、或年境木越の大谷地へ狩にゆきたり。死助の方より走れる原なり。秋の暮のことにて木の葉は散り尽し山もあわは也。

向の峯より何百とも知れぬ狼此方へ群れて走り来るを見て恐ろしさに堪えず、樹の梢に上りてありしに、其樹の下を夥しき足音して走り過ぎ北の方へ行けり。その頃より遠野郷には狼甚だ少なくなれりとのことなり。

                        「遠野物語41」


この様に堺木峠より沿岸寄りには、狼が沢山生息していたようだ。その狼の群れが最後に向ったのは、北。北というと、北に聳えるのは早池峯というイメージになる。狼が北に向かったのか、それとも早池峯に向ったのかはわからぬが、何となく象徴的な表現になっている。ただこの頃の狼は、狂犬病にかかり、また懸賞金がかけられ、多くの狼が殺されている時代でもあった。死期を察するものは、北へと逃げるのは、古代から物部氏や、源義経、長慶天皇など、多くの人間達もまた北へと逃げて来た。北に何があるわけでも無いだろうが、北を目指したのは追い詰められての苦肉の方角でもあったか。ところで、早池峯近辺には伝説も付随する狼岩という地名があり、早池峯神社はドローンも飛ばない電磁波を発生しているよう。白鳥は磁気を感じ取り、北へと向かうとも云われるが、狼も地磁気を感じる能力があるのだろうか。「遠野物語41」での狼が北へ向かう行動は、本能からのものであろうとは思う。ともかく「遠野物語」の山の舞台は、北に聳える早池峯から東の山にかけてが殆どである。今は居なくなった日本鹿も、厄介な事に雪が融けはじめる春には、再び北に聳える早池峯から東の山々に、大挙戻ってくるだろう。
by dostoev | 2018-01-03 18:24 | よもつ文 | Comments(0)
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