林道を進んだ山中に、立石という巨石があるという。そこで林道を車で進んだが、ここで間違いを犯した。右手に車の入れない林道らしきがあるが、道なりに左へとゆるやかに曲る車の入れる広めの林道が正解だろか?と、取り敢えず進んで見た。ところが、見た目よりとんでもない林道だった。
とにかく林道に車で侵入したはいいが、余り酷いのでUターン。その帰りが、上の動画となる。とにかく車の下が凄い音がするので、降りて見たら、上の画像でわかるように、木が刺さっていた。
車の後部は、尻尾が生えたみたいになっている。
とにかく、車から気を力づくで折って外し、気を取り直して再び今度は右側の林道へ。少しだけ車を入れて停め、後は歩いて行く事にした。
右側の林道は、少し進むと画像の様な倒木が無数にある。
そして、暫く進むと、置き捨てられた車の残骸があった。かっては車も行き来していたのだろう。
ところがこの林道も途中で道が切れてしまう。目の前には、沢を渡る橋か?それとも単なる倒木なのかわからないが、沢を越えて進んで見る事にした。手掛かりは、沢沿いに聳える立石という巨石だった。
もう道は無かった。たまに道かなと思うと、獣の足跡と糞ばかりしか残っていない獣道ばかり。しかし歩くのには、この獣道が役に立つ。今更藪こぎはしたくないもの。それでも獣道は、すぐに途絶えてしまい、もうどこを歩いているのかも検討もつかない状況だった。
そんな中、眼前に聳える巨石が目に入った。途中、それなりの巨石があったが、ここまで巨大では無かった。沢の状況と位置が、聞いた通りの場所に聳えているので、これが立石だろう。自分の身長の五倍以上はある巨石だった。
画像では分かり辛いが、画像よりもかなり巨大な岩だった。
沢らしきは、いくつもあったが、巨石がごろごろしていたのは、一つの沢に集中していた。他の沢には、殆ど巨石らしきを見る事が無かった。そして帰ろうとするが、道なき道をめちゃくちゃに歩いて来たのだが、取り敢えず下ればどこかの舗装道路に出るだろうと簡単に考えていた。
とにかく下りながら、谷を下って登り、下っては登るを繰り返し道なき道を進んでいたら、ばったりと停めていた自分の車に遭遇した。いつもだが、自分の感覚に感心してしまう。しかしここで大変な事に気付いてしまった。携帯電話が無い…。以前、夜の薬師岳に携帯電話を落として再び登って見付けた事があるけれど、あれは登山道がはっきりとわかるから見つける自信があった。しかし今回は無理だろうと、すぐにあきらめてしまった。速攻DOCOMOへと行き、新しい携帯を申し込んだ。しかしデータが全てパーになってしまったのは大きい。まあこれは、無事に帰って来れた代償と考えるしか無いだろう…(ーー;)