東京では、ななか綺麗な星空が見えないからと、綺麗な星を見て撮影したいというお客さんから予約が入った。後は当日の天候がどうかだけだが、もう一つの難点は星の綺麗に見える山が雪で閉ざされてしまったという事だった。そこで比較的、遠野の街の灯りの影響が少ない旧仙人峠の砂防ダム湖を撮影場所に選んでみた。
天の川がどうにか見えたが、やはり空が明るいので綺麗に写ってはくれない。しかしそれでも、東京よりは綺麗ですと客は満足しているよう。
遠野の街の方面はやはり、かなりの街灯の影響を受けて明るいが、それでも夜景撮影と思えば問題は無い。頻繁に飛行機が飛び交っているが、大抵は三沢基地からの自衛隊機の筈だ。
旧仙人トンネル側の空も、かなり明るい。まあそのおかげで、雪の情景が写るので、これはこれでいいのだろう。ただ、山に囲まれている為か、北斗七星が見えないのが残念だった。今日は、小熊座流星群のピークで、北斗七星を中心に流れ星が見える筈だったが、撮影中に流れ星はまったく見えなかった。
だんだんと西側から雲が流れて来て、今にもオリオンを覆い隠そうとしている。時間的にも、そろそろ月が昇る頃なので、この辺で切り上げる事にした。それでもこの冬空の下、1時間近くは撮影していた事になる。
月が昇ってきた。今日は、寒い中お疲れ様でした。