家の隣に、いくつかのツバメの巣が出来ていたが、その殆どがここ数日で巣立っていて空っぽになっていたが…しかし何故か2羽のツバメの雛が、手狭になったからなのか、巣から軒下の陰に移動してじっとしていた。ただ、何故飛び立たないのかわからない。
ところで、ツバメの事を天女と書いて「つばくらめ」とも読む。ただ別に土喰黒女(つばくらめ)とも書き記すのだが、ツバメの異称は他に「玄鳥、乙鳥」などとあり、その異称の多さは、ツバメがそれだけ親しまれている証拠だろうか。
日本の七十二候において、
清明の初候「玄鳥至る」から
白露の末候「玄鳥去る」の間に、ツバメは飛来し飛び去るのだが、再び来年に戻ってくるツバメを、伝説の天女に戻って欲しい気持ちにかけて名付けたのだろうか?
以前
「ツバキ」トイウモノで、ツバキはツバメの巣との関係が見られる事からツバが特殊な意味を持ち「唾女(ツバメ)」ではないかとは書いたが、こうして見ると、地域性、地方性があるようだ。当然、呼び名も様々になると思うが、ツバメに対しての共通性は幸せを運ぶ鳥という事だ。ツバメが巣をつくるだけで、その家は幸せになれるという俗信に加え、
O・ワイルド「幸福の王子」の童話においても、人々に幸せを運ぶ存在になっている。
画像は、そのツバメの顔のアップだが、
高橋留美子「うる星やつら」でツバメが肥大し巨大化したら、ペンギンと間違われたように、愛嬌のある顔をしている。本当に、肥大し巨大化したら、そのままペンギンで通用しそうな気がする(^^;