遠野の不思議と名所の紹介と共に、遠野世界の探求
by dostoev
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「三女神伝説(多岐都比売命と瀬織津比咩)」

「三女神伝説(多岐都比売命と瀬織津比咩)」_f0075075_104326100.jpg

三女神伝説の様に、三人の女神が三つの山に分れたという伝説の他に、大蛇もしくは竜が退治されて三分割になったという話も、いくつかある。それが遠野の地にも伝わって居る。
「三女神伝説(多岐都比売命と瀬織津比咩)」_f0075075_10443981.jpg

昔、天明年間の頃、栃内部落に大蛇がいたそうな。その大蛇は家畜や農作物を
荒らして、部落の人々は困っていたそうである。部落の人々はどうしたものか
と途方にくれていたが、そこに一人の和尚が現れたのだと。

和尚は、わたしが退治してあげようと言って、大きな樽に酒を造って大蛇が来る
のを待っていたのだと。夜になって、その大蛇が酒の匂いにひかれて寄って来、
その大樽の酒を飲み出し、やがて酔い潰れて、寝息を立てて寝てしまったとこ
ろを、その和尚が退治したのだと云う。

この退治された大蛇の頭はその後岩に変わって西内の地に「舌出岩」と呼ばれ、
今でも大きな口から舌を出しているのだと云う。 また胴の部分は爪喰の山中に
「続石」としてあり、尻尾は大樽の地にあるのだと云う。

また大蛇に大樽に入った酒を飲ませた場所は、今ではやはり大樽という地名と
なっている。


(注) 土渕の大樽という地名の由来だが、現在そこは大楢として伝わって居る。大樽が後に大楢に変化したのかは、今のところ定かでは無い。
「三女神伝説(多岐都比売命と瀬織津比咩)」_f0075075_10501159.jpg

爪喰の山中にある大蛇の胴体は続石と呼ばれるのだが、その麓に諏訪神社が鎮座しているのと、何か関係があるのだろうか?
「三女神伝説(多岐都比売命と瀬織津比咩)」_f0075075_10522654.jpg

「三女神伝説(多岐都比売命と瀬織津比咩)」_f0075075_10572363.jpg

また、大蛇の尻尾の石を「尾石」というのだが、別に「明神の休石」とも呼ばれるようで、その「尾石」と「明神の休石」が同じものかどうかは定かでは無い。ただ、その大樽の地には大明神と呼ばれる神社があり、本来は「白竜」を祀る神社で白竜神社というのが正しいようだ。ただし創建がいつなのかは、わかっていない。
「三女神伝説(多岐都比売命と瀬織津比咩)」_f0075075_1123643.jpg

その昔、多門院の黒部に「おまつ」と「おしも」という美しい姉妹がおり、
二人が与保呂の奥山へ草刈りに出かけたある日、美しい若衆に出会った。

以来、この若衆の姿が「おまつ」の心に深く刻み込まれた。そんな時「お
まつ」に縁談が持ち上がり、行く末を悲観した「おまつ」は、池に身を投
げ大蛇に化したという。

それからは大蛇が仇をするという噂が広まり、村人たちがこれを退治しよう
とモグサで牛を作って食べさせた。すると大蛇は火に苦しんでのたうち回り、
池は大洪水となった。その時、大蛇が岩に当たり三つに切れたという。

その岩を「蛇切り岩」といい、その後、与保呂の村人たちは「おまつ」のひ
た向きで純粋な恋心を哀れに想い、またその祟りを恐れ頭部をここ「日尾池
姫神社」に「蛇頭松姫大神」として丁重に祀った。

それ以後、不思議な事に、この境内には「おまつ」の因縁でか松の木は一本
もない。そして胴は行永の「どうたの宮」、尻尾は「大森神社」に祀ったと
いう。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
上記は舞鶴市の日尾池姫神社に伝わる由緒だが、やはり大蛇が三分割になっている。ただ何気に紹介した二つの伝説を簡単に伝説や物語で終わらせるのでは無く、背景に何かがあるものと考えた方が良いだろう。

例えば、有名な建速須佐之男命のヤマタノオロチ退治は、尻尾から草薙剣が出て来たように鉄に関わる物語になっている。また3つに分割された蛇は頭が祀られた日尾池姫神社の他に、胴が祀られた堂田神社、そして尻尾が祀られた彌伽宜神社(大森神社)を調べると金属系の匂いがする。また遠野の舌出岩関連も、やはり地域の開発に関わってくるようだ。それが治水であったり、または鉱山開発であったりだ。

何気に伝わる大蛇退治と三分割の話だが、その根底に息衝くものは天照大神と建速須佐之男命の誓約のシーンではなかったか?恐らくそれが時代を経て脈々と伝わり、その時代ごとのエッセンスが交錯し語られ、いつの間にか御伽話として伝わって居るかのようだが、その本質を見誤ってはならないのだと思う。単なる大蛇退治の話だとしても、それが何故広まったか?は、意味があるからなのだろう。
「三女神伝説(多岐都比売命と瀬織津比咩)」_f0075075_11142483.jpg

【古事記(誓約のシーン抜粋)】


天照大御神、先ず建速須佐之男命の命の佩かせる十拳剱を乞ひ渡して、
三段に打ち折りて、ぬなとももゆらに天の真名井に振り漱きて、さがみ
にかみて、吹き棄つる伊吹の狭霧に成りませる神の御名は、多紀理毘売
の命。亦の御名は奥津島比売の命といふ。次に、市寸島比売の命。亦の
御名は狭依毘売の命といふ。次に、多岐都比売の命。

「三女神伝説(多岐都比売命と瀬織津比咩)」_f0075075_11165982.jpg

一般的には末の妹が市寸島比売命で語られるのだが、何故かこのシーンで一番最後に生まれたのが多岐都比売命であり、何故か他の姉妹には別名が付いているのだが、多岐都比売命には、その別名が無いのが疑問であった。つまりこれから考えるに本来は、多岐都比売命が末の妹であり、他に別名を持っていると推測しても良いのだと思う。ちなみに早池峰山に祀られた女神も末の妹で、瀬織津比咩であった。岩手県に拡がる三女神伝説の全てが、末の娘が早池峰山を得るというものである。

ところで、誓約のシーンで三段に折られる剱だが、その剣は男根の象徴とも云うが、それとは別に蛇や竜をも意味する。つまり、この誓約のシーンの本来は、1本の剣であり、1匹の竜であった建速須佐之男命の十拳剣が三段に折られたというのは、一柱の女神が三分割されて、宗像三女神になったと考えて良いのではないか。

宗像大社を祀るのは宗像氏だが、元々は水沼君が祀っていたが、この水沼君からどのように宗像氏に変わったのかは、わかっていない。恐らく、水沼君が祀っていた女神を宗像氏が奪い、三分割にしたのだと考える。誓約のシーンでは剣を三段に折ったのは天照大神となってはいるが、宗像氏は大神氏の関係であり出雲系氏族である為、女神を三分割にした張本人は出雲であると思う。「古事記」は、それを隠す為に書かれた書物か。

ところで、ある説に出雲事代主命「ホホデミ、玉依姫、豊玉姫」に三分割したというものがある。真意は、さてどうであろう…。
「三女神伝説(多岐都比売命と瀬織津比咩)」_f0075075_11275487.jpg

ところで、気になる神社がある。京都の櫟谷宗像神社だ。ここの祭神は、奥津島姫命と市杵島姫命。つまり宗像三女神のうちの多紀理毘売命と狭依毘売でもある市寸島比売命の二柱が祀られている。そしてこの神社には、とある伝承がある。それは「ここ地元では、櫟谷・宗像両神社と渡月橋をはさんだ対岸の大井神社を合はせて宗像三神すべて揃ふと伝へられ…」という由緒だ。


現在の大井神社の祭神は、宇賀霊神になっているが、本来の祭神は「大綾津日神、大直日神、神直日神」大直日神は、別の記事「六角牛祭祀と住吉三神、そして八十禍津日神と…。」に書いた通りで、八十禍津日神の分割された神であろう。

ただ「大綾津日神」は馴染みの薄い神だが、近江国蒲生郡の八千鉾神社の祭神は大屋彦神(大綾津日神)八千鉾神」となっている。また大和国宇智郡山陰の大屋比古神社の祭神は「大屋比古神(大綾津日神)」だ。

大綾津日神は大禍津日神や枉津日神とも記され、筑前国遠賀郡では疫神社の祭神に禍津日神がある。またこの神はしばしば「大直日神」「神直日神」と供に祀られる。つまりだ、この大綾津日神も八十禍津日神の分身であり、その本体は瀬織津比咩であるという事だろう。

もう一度、櫟谷宗像神社の祭神を見ると、本来三女神である筈が、多紀理毘売命と市寸島比売命の二柱しか鎮座していない。その櫟谷宗像神社の由緒によれば、大井神社の祭神と宗像三女神が揃うと云うのだが、その大井神社に祀られているのは、分割させられた瀬織津比咩に関連する神である。となれば宗像三女神のうち、多紀理毘売命、多岐都比売命、市寸島比売命の三女神の中で多岐都比売命とは瀬織津比咩となるのであろうか?

羽黒権現が瀬織津比咩であるというのは東北に伝わる神社から明らかになったのだが、その羽黒権現を多く祀る山形を調べると、しばしば単独で宗像中津姫を祀る社を発見する。その宗像中津姫とは恐らく、宗像大社で祀る辺津宮、中津宮、沖津宮とある中での中津宮に鎮座する姫神であろう。その中津宮に祀られる祭神とは「多岐都比売命」である。宗像三女神は、出雲によって一匹の竜・蛇が3つに分割されたのでは?と書き記したが、その一匹の竜・蛇の正体とは瀬織津比咩であったのだろう。その瀬織津比咩が宗像三女神の多岐都比売命と結びつくのだろう。
by dostoev | 2012-10-17 11:42 | 瀬織津比咩雑記
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