貞任山の頂きの手前に、森がある。それを"貞任森"という。この安倍貞任の伝説のある貞任山には、3つの貞任という名の付く場所のうちの一つが、この貞任森だ。では何故に貞任森と名付けられたのかは、誰も知っている人物はいない。ただ昔から、そう云われてきたとだけを知る事が出来る。
現在この貞任山は、高原となっている。昭和時代の北上山系の牧場開発の一環として、生い茂っていた木々を伐採して、現在の高原となって久しい。以前は、貞任高原祭などが開催され、遠野市民もこの貞任高原へと足を向けたものだが、現在は祭は開催されず、風力発電施設として新しい顔を見せている。