遠野の不思議と名所の紹介と共に、遠野世界の探求
by dostoev
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星の見える雨降る夜

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昨夜は、星が見えながらも霧雨の降る夜だった。そんな中、座敷ワラシの考察から観光客を連れて、上郷町の六神石神社へと行ってきた。
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六神石神社鳥居上空は晴れているが、実際には雨が降っている。狐の嫁入りだろうか?
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境内は真っ暗闇で、街灯など皆無。懐中電灯無しでは、参拝もままならない。
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空は、雲と星空が混雑している。
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本殿を照らし、先に観光客に参拝してもらった。

そして、自分もその後に参拝を。
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とにかく、灯り無しでは何も見えない六神石神社。
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そして、座敷ワラシに関してだが、それは後ほどに…。




# by dostoev | 2016-08-29 20:15 | 御伽屋・幻想ガイド | Comments(0)

夜の河童淵など



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昨夜は、神社と動物に興味があるお客さんを案内して回った。取り敢えず動物という事なので、夜の河童淵へと行って見た。三匹の河童が、この淵を護っているようだ。
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その河童淵にある大きな石には、河童の歌が刻まれている。しかし、川を渡ってその石に刻まれた河童の歌を確認しに行く者を見た事が無い。
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ここまで来れば、やはり早池峯神社へ寄りたくなるもの。山門の向こうに、深い闇が広がっている。本当に真っ暗な夜だった。
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とにかく参拝を済ませ、あとは野生動物待ち。これから荒川経由で帰る予定。
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そして定番の影絵遊び。遊べるブロッケン現象とも云う。

# by dostoev | 2016-08-26 21:52 | 御伽屋・幻想ガイド | Comments(0)

月夜の霧の中

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昨夜は、観光客を連れて荒川高原へ行ってきた。実は、マヨヒガコースは琴畑の林道が大雨の為に通行止めとなっていた為、それじゃ馬や野生動物を見に行きたいとの事で変更になったのもある。遠野駅前周辺から上空を見ると星が輝いていたので、これは綺麗な星空も見えるかと向かったが、荒川高原は霧が発生していた。まあそれじゃあと、いつもの影絵遊び。今回は月の輝く方向に影を向けて、観光客と並んで記念撮影を。
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雲が流れると、月が現れる。
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こうすれば、月と並ぶ影の巨人が撮影できる。
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まあいろいろと、影で遊ぶ事が出来る。
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そして霧も晴れて来て、月明かりで荒川高原も明るく見えて来た。
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月明かりが強くて星が見え辛くなっているが、晴れた空は昼も夜も嬉しいもの。実は天気予報では昨日も今日も雨の予報の為に観光客も遠野観光をどうしようかと考えていたようだが、何故か日中も夜も晴れてくれたので助かったと喜んでいた。ところで荒川高原行で期待していた野生動物と馬は、どこかに隠れていたのか殆ど見る事が出来なかった。せいぜい3頭程度の鹿と狐らしきに遭遇しただけだが、観光客はこの自然の影絵遊びが良かったらしく、自らもかなりの枚数を撮影していたようだ。とにかく遠野は、夜も楽しめる。

# by dostoev | 2016-08-22 06:51 | 御伽屋・幻想ガイド | Comments(0)

河童ノ棲家ハ渇水状態

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暫く雨が降っていない為、河川が渇水状態になっている。そして農家の人も、畑の野菜の為に雨を期待しているようだ。昨日の午前中は、やはり綺麗に晴れ渡った。だが夕方になり、久々の大雨で、河川や農家にとっては恵みの雨になったのかもしれない。そんな中、観光客を連れて河童淵と河童池を見に行った。河童池もかなり水が減っていて、いつもの半分くらいになっていた。

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そして「遠野物語55」の冒頭「川には河童多く住めり。猿ヶ石川殊に多し。」と記されている河童淵の多い猿ヶ石川もまた、いつもの水量の半分になっていた。その猿ヶ石川の穴あき淵を対岸から見に行って見た。

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草木の生い茂る前の春先や、草木が枯れる初冬の頃ならは対岸からも穴が見えるが、この時期は対岸からは全く穴が見えない。そして猿ヶ石川が通常の水量であるなら、水面ギリギリにこの穴があるのだが、川の水がかなり減っているのがわかる。それも昨夜の大雨で、かなり戻ったのだろうか?
# by dostoev | 2016-08-16 07:32 | 御伽屋・幻想ガイド | Comments(0)

KUMAを見に行き、UMA見て帰る。

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泊り客と熊の話題になり、もしも熊が見れたら良いなぁと、夜の遠野をドライブする事にした。土淵の小烏瀬川の滝から耳切山経由で荒川高原へと向かった。以前泊った釣り人は、荒川高原~タイマグラを往復する間に4度熊に遭遇したという。そして小烏瀬川の滝から入る林道には以前、淡水魚の養殖場があり、夜にその前を通ると、よく熊が出てきた場所でもある。昨夜の遠野は、雲の多い月夜だった。
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ドライブの途中、現れたのはカモシカ・日本鹿・キツネ・タヌキの4種類だけだった。そうして行き着いたのは、荒川高原の馬の放牧地。夜の暗がりの中、月光で馬がうっすらと浮き上がって見える。
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熊(KUMA)を見る事が出来なかったが、月夜の馬(UMA)の情景を見る事が出来た。
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# by dostoev | 2016-08-15 08:18 | 御伽屋・幻想ガイド | Comments(0)

三日月の俗信

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三日月は、「みかづき」と読んでいるが本来は「みっかづき」と、朔の翌々日の月を意味する。しかし現在は、細くなった弓の形を全般的に「三日月」と称しているようである。三日月はその形から、世界中で「月の剣」「月の眉」と呼ばれている。日本では大伴家持が、月を見て愛しい人を想う歌を詠んでいる。

振り放けて三日月見れば一目見し人の眉引き思ほゆるかも    大伴家持

月の変化する形に人々は、様々なものを見、空想してきた歴史がある。その中での三日月に対する俗信に「三日月を拝むと、その月の災難から逃れられる。」俗信がある。月には不死神話が付随するのは、その満ち欠けのせいである。月が満ち、そして欠けて行き朔となって、誰しもが月が死んだと考えたようだ。だがその朔から再び月は蘇るのだが、その姿が三日目の月である三日月である為に、それを尊ぶ信仰から三日月神社も全国に建立されている。遠野にも、目だった三日月神社は二社あり、それは綾織町と青笹町にある。
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画像は綾織町の、三日月命宮。磐座が目立つが、磐座があったからこそ、後から神を祀ったのだろう。
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そしてもう一つが、青笹町の三日月神社。やはりここも、磐座が目立つ。
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青笹の三日月神社の手前に、石碑群があるのだが、その中に有名な三日月型の石碑がある。上の画像の真中の石碑がそうだ。ある説では、それは伊達家の兜に似ている事から伊達正宗を祀るのでは?とも云われる。三日月の形状から「月の剣」と呼ばれるのも、伊達正宗が採用した理由だろうか?
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この青笹の三日月神社の磐座を横から見て気付いたが、画像の奥の岩がまるで地上から頭を出したばかりの月に見えた事だ。
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このこんもりした丘の三日月社は後で建てられたものだろうが、よく見るとそれとは別の参道が磐座に向っているのがわかる。その磐座には石碑があり、羽黒山と刻まれている。出羽三山に月山がありまた、羽黒山には、烏飛び神事と兎の神事という太陽と月をあしらった神事があり、月との縁は深い。
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日月を表す場合、太陽は丸の形とし、月は三日月型となる。まあどちらも丸では、太陽なのか月なのかわからないのもあるのだろうが、再生したばかりの月の形が三日月型であり、それを尊ぶ信仰が根深い事からも、絵や形で月を表現する場合は三日月型が定着しているようだ。
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そして思うのだが、三日月が「月の剣」と呼ばれる様に、その尖った形状が魔除けと通じたのではないか。五芒星の本来が星では無く、尖った形が魔を除けると考えられたように、三日月の俗信に「三日月を拝むと、災難から逃れる。」があるのも、その尖った形からきているのではなかろうか。「西遊記」での沙悟浄の武器が、月の形をした刃物が付いている杖で、それを"降魔の宝杖"と呼ぶようだ。つまり、魔を下す魔除けの意味がある。

遠野の三日月神社がある地には、田畑が広がる。三日月神社の棟札にも五穀豊穣が書かれているのも、月が豊穣との関係が深いからだ。田植えの時期に桜を見る花見があり、秋の収穫時期には、その恵みを感謝する為に月見がある。神秘の力を携えた月の形が三日月型になれば、それは天空に浮かぶ魔除けの剣であるという意識は、天候の魔を除ける、つまり日照りや長雨・大雨という人間の力の及ばぬ"悪天候の魔"を除ける為に効果があると信じられたからではなかろうか。今度の三日月は、9月3日。その日の夕方を意識して見、拝もうか。晴れている事を願って。
# by dostoev | 2016-08-13 09:58 | 民俗学雑記 | Comments(0)

廃屋の怪

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遠野の某所に、茅葺屋根の廃屋がある。実はこの家、平成初期までこの家に行って、直接米を買い付けていた。ここの旦那は独り身で、家族皆に逃げられ、いつしか寂しく人知れず死んでいたのだという。その廃屋でたまの夜、変な声が聞こえると聞いた。似た様な話で「ものがたり青笹」には、貧しい樵が死んでから、茅葺屋根の家から木を切るような音が聞こえる話が紹介されている。また別に、ある稲荷の祠に置かれている古い足踏みミシンが、酉の刻になるとカタカタと鳴り出し、たまに女の低い声が聞こえる話も紹介されている。その音を聞いた人間の問題もあるとは思うが、良くわからない不思議な事は、現代でもこうしてたまに耳に入るものである。
# by dostoev | 2016-08-11 22:18 | 遠野怪奇場所 | Comments(0)

オシラサマ(別伝)

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今は昔、ある農家に一頭の馬が生れた。その馬は、未だかって誰も見た事の無い程の素晴らしい馬であった為、その馬を一目見ようと遠い村々からも多くの人が後を絶たず集まったと云う。

噂は次々に広まり、遂に城主の耳に届いた。城の中でも、その馬の噂で持ち切りになっとそうである。ところが、それを聞きつけたお姫様も、どうにかしてその馬を見たいものと城主である父君に願い、どうにか許しを得、はるばるその馬を見に行ったそうである。

来て見ると、噂に勝る素晴らしい馬であった為に、ただ驚くばかりであったと。しかしどうした事か、城に帰ると間もなく重い病にかかってしまった。どんな薬も、どんな医者の力も及ばず、病は益々重くなるばかりであったそうな。家来達も、あれよこれよと心配して物知りを訪ね歩いたそうだが、或る日の事、とてもよく当たる巫女がいると聞きつけ城主に報告すると、さっそく城に呼び出されたという。その巫女の占によれば。

「先日見物して帰られた馬が、姫をお慕いもうすあまり、その気持ちが呪いとなって、姫の病を引き起こしたのでございます。したがって、それを取り除かなければ、姫の病は治らないでしょう。」

それを聞いた城主は酷く立腹し、直ちにその馬を殺すよう、家来達に命じた。さっそく家来達は馬の居る農家まで行き、厩舎から馬を出そうとしたが、馬を厩舎の外に出す事が出来なかった。思案に暮れ、再び巫女に尋ねたと云う。

「姫が手綱を取ると、その馬は出るでしょう。」

姫が、その馬の手綱を取ると、すんなりと馬は厩舎を出た。広野まで連れて行き、一刀のもとに切り捨てようとした。その時、晴れ渡った空の一点に黒雲が現れ、みるみる広がり地上に降りて来たかと思うと、あっという間に姫と馬をさらって空高く消えて行った。

人々は、あれよあれよと驚きわめくばかりであった。その間もなく、再び先程の黒雲が現れ地上を覆い、姫と馬の代わりなのか、二つの白いものを置いて行った。家来達は、泣く泣くその白いものを姫の身代わりにと、城に持って帰った。父である城主の嘆きは大層なものであったが、その白いものを大事に保管して置く事にしたと云う。

時は過ぎ、春も終わりを告げようとする頃、その白いものから真っ黒い虫がうようよと出てきたそうな。それでも気持ち悪がらずに捨てず、それを養う事にしたのだと。しかし困った事に、何をやっても食べた様子が無い。それではと、最後に桑の葉を与えると、それを綺麗に食べたのだと。その虫こそ、蚕の幼虫であった。

それから姫を偲ぶ意味で、桑の木で姫と名馬の二体の木像を作り、それを蚕の神として祀る様になったのがオシラサマであるのだと。松崎方面では、中将姫の名前で、言い伝えられている。                  「上閉伊今昔物語」
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この話は「上閉伊今昔物語」にて"オシラサマの起源"として紹介されていた。読んでいて、後から作られたのだろうとも思えるが、気になる箇所もいくつかある。

オシラサマには、いろいろな説が飛び交う。まず遠野を訪れた、ロシアの言語学者であるニコライ・ネフスキーは、狩人の崇拝した説を唱えた。オシラサマは鉤仏とも呼ばれ、それは「遠野物語拾遺86」でも紹介されているように、ベロベロの鉤と同じ様にオシラサマも狩の占に使用されたからであると。オシラサマは大抵、桑の木から作られている。獣も樹木も、山であり山神の恵みである事から、オシラサマを祀る家では山神との関連を感じたのだろう。例えば、二股の路を前にして、木の枝を立てて倒れた方向に進む占い方法がある。オシラサマの形状(貫頭型)が、まさにその占にうってつけである事から、狩人の家ではオシラ神を"応用"した可能性もあるが、オシラサマそのものの原型では無いだろう。それは、オシラサマ譚にとって必要不可欠な馬と山とを結び付ける強い理由が無いからだ。それよりも、この話で注目すべきは、黒雲だと思う。

「遠野物語拾遺42」に、「また滝壺の中へ馬の骨などを投げ込んで、その穢れで雨神を誘う方法もある。」と記されているが、馬は雨乞いに於いて古くから神への贄となってきた。絵馬の本来は、生きた馬を神に捧げてきたのだが、大切な馬をそうそう殺すわけにはいかず、いつしか代用品として絵馬が登場した。最古の絵馬が奈良時代のものであるという事から、生きた馬を神の贄としていたのは、それ以前となる。滝壺の中へ"馬の骨など"と記されているが、それは牛の場合もあり、馬の死体でも、馬の生首でもあったらしい。死の穢れ、俗に云う黒不浄を犯す事で、雨神であり水神は、その穢れを水の力によって祓う為に雨を降らせるしかなかった。
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この話では、一刀のもとに斬られようとした馬が寸前で黒雲によって助けられている。恐らく斬られるとしたら、それは馬の首であったろう。「遠野物語69」では、厩舎から馬を連れ出し桑の木に吊り下げて殺し、その後に馬の首を斧によって切断している。首の切断で思い出すのは、アテルイであり平将門である。首を切断された後、その首は命あるかのように飛んで故郷に戻ろうとしている。首から上、つまり頭は"天の霊(アマノタマ)"とも云う。頭こそ、天から降って来た霊の斎く場所でもあると信じられていたようだ。だからこそなのか、アテルイの頭も、平将門の頭も、あたかも天空に帰るかのように飛翔した。

昭和の終りに、数年前に死去した風琳堂氏が、未だマタギを兼業で営んでいる人物の元を訪れ驚いたという。それは家の玄関に熊の首が、魔除けの為に吊るされていたのだと。ただ以前の遠野では、馬が死ぬとその首を切り取って、魔除けの為に家々のカドグチに杭の端に懸けて立てて置く風習があったそうであるから、それが熊に変っただけなのか。。熊(KUMA)と馬(UMA)の違いがあるが、どちらにせよその動物の強い霊力を期待しての魔除けであったのだと思う。「遠野物語69」では憎さの余りに馬の首を切り取っているが、例えば鎌倉時代に天武天皇の墓が荒らされ頭蓋骨が呪術に使用する為盗まれた様に、常人を超えた存在に対する畏怖の心が、魔除けなどの呪術に使用される事になったのだろう。それではオシラサマ譚において、何故に馬の首を切り落とした、もしくは斬ろうとしたのか。それはまず天の霊の器である頭と、現の器である胴体を切り離して命を断つ意味合いが強いのだろう。蚕は死んだ後に届けられた贈り物と考えれば、身代わりであると伝えられていたものが実は、呪術のの見返りであったと捉える事も出来る。それは天候を司る龍神に対して、馬という贄を捧げた見返りであったか。この話に登場する黒雲は、それを暗示しているのかもしれない。ちなみに怪しげな黒雲が遠野の話に登場するのは、南部氏が早池峯の神が火葬の煙を忌み嫌うのを敢えて承知で火葬をした時にも現れている。早池峯の神は水神であるから、黒雲との繋がりは密接にある。死の穢れと馬の組み合わせは、蚕と云うよりも水神に対するものに色濃く出ている。「エミシの国の女神」によれば、早池峯の神は三河において養蚕神でもあった。遠野の伊豆神社にも拓殖夫人として早池峯の神が登場している事から、黒雲=龍神が早池峯の神を意識して登場させた可能性があるだろう。遠野に伝わる白馬に乗った貴人が早池峯の神を示しているのも、オシラサマに深い関わりがあるからに違いないのだと考える。
# by dostoev | 2016-08-10 20:07 | 民俗学雑記 | Comments(7)

夜の遠野物語めぐり号

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「遠野物語」をしっかり読んできたお客様を、夜の遠野世界に案内した。まあ定番のマヨヒガコースではあるけれど、やはり車中で話す内容に、「遠野物語」を理解してきたお客様の反応は違うので話しがいがある。
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遠野での土渕コースでさえ、ざっと下記の様な見どころが沢山ある。ただ夜になれば、行ける場所は限定されてしまう。それ以外にもマヨヒガと白望山があるが、特に白望山に関しては「遠野物語」「遠野物語拾遺」で沢山の話が伝わる。

1.デンデラ野     「遠野物語111」
2.山口孫左衛門の稲荷 「遠野物語21」
3.妖狐の墓
4.水車小屋
5.ホウリヤウ     「遠野物語112」
6.姥子淵       「遠野物語58」 
7.相沢の滝      「遠野物語58」
8.トヨの供養碑    「遠野物語3」
9.キャシャ稲荷 妖怪キャシャ(化け猫)
10.石神        「遠野物語拾遺16」
11.宝竜ノ森      「遠野物語拾遺125」
12.山崎のコンセイサマ
13.白滝と不動堂    「遠野物語拾遺119」
14.蛇の舌出し岩
15.続石 大蛇の胴体岩
16.蛇の尾石
17.小烏瀬川の滝
18.大蛇の現れた地
19.足洗川の河童淵
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まあともかく、遠野では夜でも「遠野物語」を堪能できる観光もある事を知って欲しいものである。
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# by dostoev | 2016-08-04 09:30 | 御伽屋・幻想ガイド | Comments(0)

夜鹿の撮影を…。

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夜に、鹿の撮影をしようと、ライト片手に鹿に近付こうとしたが、なかなか難しい。たまにじっとしている鹿もいるのだが、そういう個体に今回は遭遇する事は出来なかった。

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草原にいるうちは良かったが、奥の林の中に入ると、もうお手上げ。

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# by dostoev | 2016-08-03 16:57 | 遠野で遭遇する生物 | Comments(0)